人生狂騒曲

格言:平坦な道じゃ きっとつまらない

ムスカ・アゲイン

2005年10月29日 20時29分16秒 | パロディ

「遺書」は英語で "will" と言います。"will" には「意思」という意味があるので、遺書=意思ってのはなんとも英語らしいイメージだなって思うんです。

英語らしいイメージってどんなだよ

ですか

知りません。適当にいいました。ちょっとかっこよく聞えるかなって思って。全くわかりません。



さて、昼間チャットルームに遺書を書いてから寝てたわけだけど

目が覚めたら部屋で友人数名がドカポン3・2・1!やっていた。

そーいや鍵返してもらってなかったんだな



人の冷蔵庫のお酒飲んで

人のおかしボックスのお菓子食ってさ。


バド「私は何時間も寝ていたようだ。夢うつつに君たちが笑っていたのを覚えている。」

友人A「お前が一声でもうめき声をあげれば、飲み尽くしていたところだ。おしいことをした。」


バド「おつまみは?まだ食べていないのか?」

友人A「悪のりどもが集まっている。お前には聞えまい、猪どもに食い荒らされるおつまみの悲鳴が…。
私はここで朽ちていく酒とおつまみの悲鳴に耳を傾けながら、あの日本酒を待っている。あいつの残りを飲みきる瞬間を夢見てな…」



バド「おかしは? おかしをどうするつもりだ?」

友人A「おかしはわが一族のものだ。酒と生き、酒とともに滅びる。」


バド「おかしを解き放て、おかしは俺のだぞ!」


友人A「黙れ小僧っ!!」




黙れ小僧はこっちの台詞だこのやろう。


バド「人の家に勝手に上がりこみ、人の食料庫をあらした、その方どもの所業、断じて許しがたし。貢家・五平、悪ノリ・お松、並びにその配下…住居不法侵入及び、無銭飲食の罪により、打ち首獄門!」



将軍バドはウィルスを溜めている。

悪党は震え上がっている。


将軍バドはマスクを外した。

悪党は震え上がっている。


静かなる怒りをその瞳の奥に秘め、ゆらりと近づく将軍バドに、怯える小悪党。


配下「その配下ってのは…お奉行さま、そりゃあんまりだぁ。おらたちも名前だしてくれ」

友人A改め・お松「ちょいとあんた、どうすんだよ。」

五平「どうするったておめぇ…

そやつは真の上様ではない!

上様の名を語るその悪党をひっとらえよ。



お松「やつの弱点は光よ。何か光るものを。」

配下「バドの怒りは大地の怒り。こうなってはもう誰にもとめられないんじゃよ…」

五平「まて、あれを使おう!!」


五平は落ちていた懐中電灯を手に取ると呪文を唱え始めた

ユ五平・トゥエル・ウル・ラピュタ
「…リーテ ラトバリタ ウルス アリアロス バル ネトリール (我を助けよ 光よ、よみがえれ)」



懐中電灯はすさまじい光を放ち、将軍バドを照らした。


ロムスカ・バド・ウル・ラピュタ
目がぁぁっ、目がぁぁぁぁぁぁっつ!!!

配下・ミラルダ「光で王蟲がめをくらました…!!」

五平「あっはっはっはっ。旧約聖書でソドムとゴモラを滅ぼした天の火だよ。ラーマヤーナではインドラの矢とも言うがね!」

この時点で彼らは重大なミステイクをおかしていた。

光は確かに将軍バドの弱点

しかしこの場合はくしゃみを誘発する諸刃の刃。


バド「バドは何度でもくしゃみをする。バドの病原菌こそ、人類の夢だからだっ!」


くしゃみとともに撒き散らされる、致死性のウィルス。


パーティは全滅した。


おぉごへいよ、しんでしまうとはなさけない。




クワガッタン

2005年07月24日 01時24分53秒 | パロディ

それが何を指すのか

読者のほとんどは知らないぞ、バド

ですか。

そこ、googleで調べない。



今日、夕食中に窓の外でロデムが鳴くので

中に入れるために網戸を開けたら

まさにその瞬間に、大きめの虫が飛び込んできました。


バカみたいに部屋の電気の周りを飛び回った挙句

墜落。


電気の真下のテーブルの

俺の夕食のハヤシライスに

墜落。

よりにもよって。


「親方ー、空からクワガタが降ってきたよ。」


ハヤシライスに頭を突っ込みながら

その場でジタバタ羽ばたいてもがくから

ハヤシが飛び散る飛び散る。



ハヤシライスと虫の壮絶な闘い


まるで


溶けかかった巨神兵と王蟲


風の谷を襲った悲劇が今ここに。


蟲笛も光玉も無い私には、この怒り狂った王蟲を沈める術が無い。

クワガタによって滅茶苦茶にされる俺のハヤシライス



「巨神兵(ハヤシ)死んじゃった…」

「運命じゃよ。王蟲の怒りは大地の怒りじゃ、あんなもの(ハヤシ)にすがって生き延びてなんになろう…」


凄惨な食卓。そこへ黒い影が舞い降りる。

姫ねえ様がその身を王蟲の群れへと身を投じたように


のたうち回るクワガタを見て

しびれを切らしたうちのバカネコが

クワガタの突き刺さった、かつてハヤシライスだったものへとダイブ。


見る見る消えてゆく王蟲の攻撃色。


もはや現実をまっすぐ見詰めることが出来ない。

「子どもたちよ、わしのめしいた目のかわりに見ておくれ。」

「姫ねえ様、真っ黒な毛皮着てる。まるでハヤシライスの上を歩いているみたい。」



…そのもの黒き毛皮をまといて、ハヤシライスの野におりたつべし…

…失われし、夕食との絆を求めて…


古き言い伝えはまことでした。




Cursed Princess

2005年03月07日 16時40分44秒 | パロディ

日記をさぼってしまったバドです。

ひょっとして、前々回の続きが書けなかったんじゃないの?バドさんよ~。

ですか

ノーコメントです。


前々回の続き。

無責任にも第2部coming soonとか書いたために、aberuさんが楽しみにしているようなので。

第2話 ジャーとムスカと目医者と呪われし女友達

予告とタイトルが違うのはご愛嬌で。

炊飯器を密封したところで、捨てることを友達に提案する。

「そいつは、もう駄目だ。捨てていこう。」
「駄目、今見捨てたら祟り神になってしまう!」

たしかに、所詮はガムテープによるその場しのぎの封印。誰かが興味本位で開けたら、今度こそ死者が出かねない。繰り返すが、あのドロドロに触れると死ぬのだから。

協議の結果、ウィルスの殲滅、炊飯器の浄化作業を行う事になった。

最重要汚染区域は、米を入れる部分なので、これを取り出し、完全に殺菌・消毒をすることにした。

手順はこうだ。

①カビキラーをまんべんなくかけ、数分放置。
②熱湯により、カビキラーを流しつつ、高温殺菌。
①~②を数回繰り返した後、台所用洗剤で何度も洗う。

作戦がたったところで、足りない装備品(マスクとゴム手袋)をコダマ薬局まで買い行き、いよいよオペにとりかかる。

「術式開始。」

予定通り、カビキラーをかける。なんかシュワシュワいってる。何億ものカビがうめき声をあげて死んでいくのが分かる。

「こんな所で朽ち果てる、己の身を呪うがいい…」

そしてシュワシュワが聞こえなくなった頃にやかんいっぱい分の熱湯をかける

手順どおり、完璧なはずだった。


ところがだ


勢いよくお湯をかけすぎたため、水が飛び跳ね、飛沫が友人の顔を直撃する。


「目がぁ、目がぁぁぁぁ~~~~~!!」

ムスカのような情けない声をあげながら、のたうちまわる友人。たしかに精神的にも肉体的にも、バルスを超える威力の攻撃を受けたのだから無理も無い。


「アシタカが手傷を負ったぁ!」「傷を見せろ。」
「触れるな…、ただの傷ではない…!」

冷静さを取り戻した友人を洗面台へつれていき、目を洗わせる。幸い、火傷はないが

おめめが真っ赤だぁっ
とロート子供ソフトのCMの幼少時の悟空の声が聞こえてきそうなくらい、目が赤くなっている。

「アシタカヒコや、そなたには自分の運命を見定める覚悟があるかい?」
「はい、祟り神に湯を注ぐ時、心を決めました。」

どんな診断結果が出ても受け止める覚悟があるそうなので、目医者に行く事になった。

「オコトヌシよ…この呪いを解くすべは無いのだろうか?」

Dr「まぁ、目が赤くなってるのは、洗う時にこすりすぎたんでしょう。明日になっても赤いままだったら、また来て下さい。」

冷静なテンションで返され、拍子抜けしてしまったが、何はともあれ無事でよかった。

友人宅にもどり、ジャーの浄化作業を無事終える。



ここまで、書いててオチが面白く書けない自分に

愕然。


てことで、英語の豆知識。

ジャーと言うと、英語ではガラスビンをさします。
ビンと言うと、英語ではゴミ箱をさします。

炊飯器はポットでいいらしい。





fatal kitchen [ like the rotten sea ]

2005年03月03日 16時38分43秒 | パロディ

ジブリが結構好きなバドです。

今日、友人が1ヶ月の海外語学研修を終えて帰ってきました。面倒くさかったんですが、迎えにいってそのまま友人宅へ送り届けました。

みやげ話もあるとかで、しばらく友人宅で遊んでから帰ることになりました。

なにか飲み物を取りにキッチンへ向かう友人。私がコタツに入ってくつろいでると

「ちょっと来てー」
「どうした?」
「なんか変な臭いしない?」

たしかに臭い。嫌な予感に襲われた。だって、コイツ1ヶ月ぶりに日本に帰ってきたってことは、1ヶ月キッチンは放置されていたんだから。

臭いの発生源を突き止めるべくキッチンを探し回る二人。ゴミ箱はきれいだし、とくにやばそうな物もない。

だがたしかに臭い。

そして私がキッチンの片隅に目をやると、一見なんの変哲も無い、普通のキッチンにあるものを見つけた。

(あれだ…間違いない。明らかに負のオーラを放っている。どうしよう、友人に言うべきか言わないべきか…。正直、あれを開けたくない。)

しばらく硬直している私の視線の先にあるものを友人が発見する。

「何見てんの?ひょっとして、あれ?」
そう言って指差した先には炊飯器があった。
そして、その呪われた炊飯器の蓋を開けようとする友人。

その炊飯器がやばいのはもう明らか。インパス使わなくたって、中身が真っ赤だってことは分かる。みすみすミミックの入った箱を開ける必要なんてない。

「…バカ!!、やめ…」

…カチャ

私が止めるまもなく、パンドラの箱は開けられてしまった。

部屋に一瞬で広がる邪気。

しゃがんで蓋をあけたまま動かない友人。私も恐る恐る近づくと、スカウターが爆発するほどの気が炊飯器の中から吹き出している。

正直、認識が甘かった。ミミックどころの騒ぎじゃない。
なんかこれ全部が出尽くしたら、魔人ブウが数体できあがりそうなくらい、やばいガスがあふれ出している。


そう米が腐りきっていて、中はカビだらけ。さらに元が米だけに発酵して、酒臭い。

その毒性と言ったらもう、マスクをつけていなければ5分で肺が腐ってしまうことで有名な、風の谷のナウシカの腐海に匹敵するほどだ。

♪ラン ランララ ランランラン ラン ランララ ラン♪

あのメロディが流れ、意識が薄れ行く中で、記憶の中のじいや達の声が私を救ってくれた

「姫様~マスクを~。マスクをしてくだされ~」

あわてて口を覆い、蓋を閉める。文字通り臭いものには蓋である。

どれだけの間、気を失っていたのだろう。友人はとなりで仰向けになって倒れている。そして聞き取れないような声で何か言っている。

「つ、積荷を燃やして…」

「大丈夫、みんな燃えたわ。」

そう告げると、安心したように彼女はゆっくりと目を閉じた。

「さて、これからどうするか…この危険物を処理するにはどうしたらいいんだ…。」

洗う、という選択肢も考えたが、専門家の見立てでは、あのドロドロに触れると死ぬらしい。

もうこれ以上の犠牲はごめんだ。蓋が二度と開かぬよう、ガムテープで念入りに封印し、滅びの山の火口に捨てる旅に出た。

第一部
lord of the 炊飯器 ~旅の仲間~ 完

第二部
lord of the 炊飯器 ~二つの塔~

coming soon!