一陽来復~近藤聡彦のファゴットブログ~

ニューヨーク帰りのファゴット奏者が綴る下関音楽日記

ガウジャー登場

2018年03月28日 | リード
最近ティップの開き具合が良いリードが
なかなか出来ない気がしていて、
買ってるケーンの裏カンナの仕上がりが、少し歪んでいる気がしつつも、
自分の工作技術の未熟さだろうと思っていたら、
先日の東京でのレッスンで、キムから、
「もしガウジングを持っているなら、裏を削ってみたら?」と助言を受けたので、
随分使ってなかったガウジングを、久々に取り出して試作。
ケーンは、昨日硬さを測ったものを早速使用。

全面を削る感じではないので、あまり削り屑は出ないな。
中心は大して削れてなく、主に両端が削れてる様子。

10本削っても、まあこのくらい。

仕上がり具合をダイヤルキャリパーで計測。

両端が薄くなったので、シェーピングも楽々

そのままプロファイラーも掛けて、カンナ作業は終了。
葦なので、多少の歪みは初めからあるにしても、
これで少しでもバランスが良くなるといいな。

ブランクを組んで、様子を見よう
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今年最初の硬さチェック!

2018年03月27日 | リード
いろいろあって手つかずでしたが、
アメリカから取り寄せたケーンの硬さを(やっと)チェック

100枚あると、時間も結構かかります

で、今回の結果。
左から右へ硬⇔軟で、赤線の間のケーンが適正値。

左から柔らかいケーン、適正値直近で試す価値ありのケーン、
適正値範囲内のケーン、硬いケーン。
今回は柔らかいケーンが多かったなあ

明日はちょっと新工程を試すつもり
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直前の時間が大切

2018年03月22日 | レッスン
コンクール直前のO君が、伴奏の橋口先生とやって来ました。

難しい所は、結構さらってあったから、
もう1度じっくり重箱の隅を突いて欲しいなあ

頑張ってね
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難所はみんな同じ

2018年03月20日 | レッスン
今日はC高ファゴットTさんがやってきました。
こちらも定演前で、C高はマーチングもやるので、
彼女は太鼓も叩かないといけないらしい

今回定演でやる曲が、テナー音域G#~Cの、一番運指がややこしい辺りで、
16分音符が延々続くので、鍛えられてる様子。いい練習だよね

僕もだけど、人間追い込まれないとなかなかやらないからなあ
月末には、彼女のテナー音域も随分上達している事でしょう。

ゆっくりたくさんさらってね
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2回目が近づく

2018年03月19日 | レッスン
N学園のSさんが防府からやって来ました。
防府音楽祭のクリニック以来だね

防府フィルで演奏している彼女は、いろいろ鍛えられているようで、
あさってはイオン防府にて、オケメンバーで木管五重奏をやるらしい。
久々のレッスンだったけど、上達していました
今日はリード調整と難所の攻略法。
定演も近づいて、更にエンジン掛かる事でしょう。


チラシをもらったのでご紹介。
「防府フィルハーモニーオーケストラ 第2回定期演奏会」。
カッコいいチラシだなあ
去年お手伝いしたので、よく見ると僕も写ってますが、今回はのってません
クリックすると大きくなります。
2回目にしては、なかなかハードなプログラム
クリックすると大きくなります。
防府のオーケストラ文化を、しっかり育てていって欲しいです
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それぞれの目的に向かって

2018年03月18日 | レッスン
昨日やってきたのはN高のO君。
彼はコンクールが近づいてきたなあ
よくさらってあるから、重箱の隅を細かくつついて、
根気よく、精度を上げて欲しいな。

そして今日やってきたN高のHさんは定演の対策。
よく練習しているのか、ソロコン前のレッスンより成長しているなあ
忙しい時期は成長の時期でもあるので、頑張って上手くなって欲しいです。

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学生さんは何かと忙しい季節

2018年03月16日 | レッスン
東京の余韻も消えぬうちに、レッスン再開です

今日はM高ファゴットパートの2人が、
明日やって来る、偉い先生の合奏レッスン対策にやって来ました。
最近の天気の急激な変化で、2人ともリードが振動しなくなっていたので、
音程も音色も合わずに苦労していた様子。

ワイヤーが随分緩んでるなあ
締め直してバランス取ってこれで大丈夫。

明日頑張ってね
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久々のレッスン

2018年03月15日 | レッスン
今日は長文です

昨年の秋、ニューヨーク・フィルの恩師、副首席バスーン奏者のキム・ラスコウスキー先生から、
「アキヒコ来年3月にNYフィルが東京に行くから、会ってコーヒーでも飲まない?」
とメールをもらったので、「ハロー。キム!コーヒーも飲むけど、レッスンもしてください
レッスン代はドルじゃなくて円でも良いですか?」「もちろんよ
という事で、レッスンを受けに東京に行ってきました
前回のNYフィル来日は2014年。僕も実に4年ぶりの上京です。前回の様子「大雪の合間を突いて」

久しぶりに東京に来たら、日頃お世話になっているみなさんに御挨拶しておかないとね。
先ずは新宿の日本ダブルリードへ。
日曜だった事もあり、リードの試奏に来た都内の中高生でごった返す中、
みなさん仕事の手を止めて集まって下さり恐縮でした。

JDRの通販を利用する遠方のみなさんは、声は聞き覚えがあるけど、
顔は分からないという人も多いでしょう。
営業の阿部さんが彼です。いつも僕の無理難題に応えてくれています

その足でルボアを初訪問。
僕の楽器の主治医、萩森さんにも久々に御対面。

今回はニューヨーク・フィルコンサートのチケットも取れたので、
六本木アークヒルズのサントリーホールに行きました。
仕事で最後にここのステージにあがってから何年経つことか

指揮は、今年9月の新シーズンから音楽監督を務めるズヴェーデン。
そして今話題のピアニスト、ユジャ・ワン。
曲目はブラームスのピアノ協奏曲第1番とストラヴィンスキー「春の祭典」。
アンコールはワーグナー「ワルキューレの騎行」。
どれも圧巻の演奏客席も満席でした。

ファゴット吹きとしては、正直春祭目当てだったけど、ブラームスも素晴らしい熱演
NYフィルの春祭は、僕がまだNYに住んでいる時に何度も聴いたけど、
アメリカのオケは、こういうのやらせると上手いよね
首席奏者のジュディが吹く、冒頭のファゴットのソロが素晴らしくて鳥肌が
彼女の音も随分変わってきたなあ
他の楽器の、年配の名物奏者達も、だいぶメンバーが入れ替わっていて、
オケのカラーが、以前とはかなり変わってて驚きました

本番後、僕は楽屋口でキムを待ち受けて、4年ぶりに恩師と感動の再会。
キムが、一緒に出てきた首席のジュディを紹介してくれたので、
初めて会話して、春祭ソロの賛辞を述べました

翌日、メンバーが宿泊するホテルオークラへ。

「最近下関弁しか喋ってないけど大丈夫かな~?」と思ってたけど、
いざとなるとイケるもんです

そして久々のレッスン。
やっぱり良いレッスン受けるとやる気になるなあ。
通えるくらい近くに居たら、毎週でも行って習いたいよ。

そして目の前で久々に聴くキムの音が、
豊かな響きと音色で言葉に出来ない素晴らしさ。
少しでも彼女みたいな音に近づきたい。

レッスンの後、「ブログ用の写真撮っても良い?」と聞いたら、
「髪を直してくるからちょっと待って」とわざわざお色直し
ニューヨーク・フィル副首席バスーン奏者、キム・ラスコウスキー先生です。

今回、レッスンとコンサートの合間に会ったのは、
東京で活躍している、下関出身の打楽器奏者、藤島武士君。
以前はダイエットに成功して、不健康な感じになっていましたが、
リバウンドして、見事健康体に戻りました(笑)。

芸大同級生で、NYフィルでベースを弾いている岡本哲史君と、
下関チェンバーアンサンブルでも演奏している、このブログではお馴染みのヴァイオリン奏者、志村寿一君。
みんなニューヨーク時代の仲間で、NYフィル本番後に久々の勢揃い
「ノリが以前と全然変わらない」と岡本君の奥さんからお褒めの言葉を頂きました

・・・という訳で、短いながらギュッと詰め込んだ今回の旅も、たくさんの収穫がありました。
これからの自分の練習方針も見えたので、明日からまた頑張るぞ
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「下フィルメンバーによるサロンコンサート」今年も無事終了

2018年03月10日 | コンサート
昨日告知しておいて今日ですが
去年に引き続き、ルーテル下関教会で行われた、
「下フィルメンバーによるサロンコンサート」無事終了です。

ソロあり、アンサンブルあり、仮装ありの楽しいコンサートでした。

アットホームな雰囲気の中で、
僕はベートーヴェンのピアノ五重奏曲第1楽章を演奏。
客席に、いつも伴奏でお世話になってるピアニストの、
橋口奏子先生の姿を見つけて途端に緊張

何曲も演奏する人もいたりして、やる気満々
こういうのが定演での熱気になるんでしょうね
素晴らしい

さて、僕は明日からちょっと旅に出てきます
早朝出発
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今年も「下フィルメンバーによるサロンコンサート」

2018年03月09日 | コンサート
今日リハに行って、やっとチラシを手に入れました。
で、実は明日本番です

「下関フィルハーモニック・ウインドオーケストラメンバーによるサロンコンサート」
またも名前が大きく別にソロを吹く訳じゃありません
明日はベートーヴェンのピアノクインテット第1楽章を演奏します。
クリックすると大きくなります。
我々のリハの後も伴奏あわせが続く続く

明日が楽しみだ
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ファゴットの作り方

2018年03月07日 | 動画
以前、ドイツのシュライバー社が、
ファゴット製造工程の動画を、YouTubeにアップしていたので、
このブログでも紹介したけど、いつの間にか見られなくなっていました
いい動画だったのに残念だなあと思っていたら、誰かが保存していたようで、
同じ動画が再びアップされているのを発見

動画削除の後、シュライバーは新公式動画をアップしたんだけど、
新動画は時間が短くなっているので、こっちの最初の方が情報量が多くて面白い

今回久々にじっくり見てみました。
アメリカに住んでいた時に、インディアナにあるフォックスの工場を見学した時も、
見慣れた形が、丸太から削り出されてくるのを見入っちゃったけど、
この動画でも「へぇ~こうやって作るのか」っていう場面がいっぱい。

こうしてみると、楽器もリードと同じで、製作者のセンスがとても重要だなあ。
機械化された工程もあるけど、手作業の部分もかなり多く、それもかなりの職人芸。
同じメーカーの楽器でも、個体差がいろいろある訳だ

この手の動画って、ず~っと見ちゃうよね

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世代を超えて

2018年03月05日 | レッスン
「今日、Y高に行く日でしたっけ?一緒に行っていいですか?」・・・という訳で、
OBのFさんと一緒に、Y高ファゴットパートのレッスンに行ってきました。

練習場に着くと、既にファゴットを吹き鳴らす音が
ドアを開けると、先日やっと入試が終わり、無事卒業もして、
顔からストレスがすっかり抜けた3年生Kちゃんが、
ハイテンションで階段を駆け下りてきましたよ

しばらくすると、授業が終わった高校生達2人もやって来て全員集合。
そして先ずは吹き荒れるリード調整の嵐
K君が「先生、コントラのリードも見て下さい
そうか。定演はコントラも出番あるんだったね。
届いたばかりの新品コントラリードはゴツくて鈍いので、ちゃんと響くように調整。

時々「コントラファゴットのリードと、普通のファゴットのリードって同じ大きさなんですか?」
と、聞かれる事がありますが、全然違います
上の大きいのがコントラのリード、下の小さいのが普通のファゴットのリード。

受験を乗り越えた2人をはじめ、みんな成長していて素晴らしい
さあ、月末の定演めがけてラストスパートだ

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久々に手入れ

2018年03月02日 | ファゴット
最近何かと気忙しく、自分の楽器の手入れまで手が回らなかったんだけど、
少し暖かくなって、ちょっとやる気になったので、
何年振りかで派手に分解して、掃除と手入れ

キーを楽器本体から外したら、
傷んで取れそうなフェルトがいくつかあったので、
それらは剥いで、新しいフェルトと交換。

ホコリや緑青を落とし、くすんだキーは磨き
キーオイルも注したら、キーのノイズが消えて動きもスムーズに

結局5日位かかったな
これからはこんなに溜めずに、こまめにやろう
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