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一陽来復~近藤聡彦のファゴットブログ~

ニューヨーク帰りのファゴット奏者が綴る下関音楽日記

名盤再び

2014年03月26日 | ファゴット
先日東京行きの記事に登場したニューヨーク・フィルの恩師、キム・ラスコウスキー先生は、若かりし頃パリ音楽院で、往年のフレンチ・バソンの名手、モーリス・アラール氏に師事していて、当時は自分もバソンを吹いていたそうです。
僕のレッスンの時にもよく「アラールはこういう風に・・・」という話をしてくれました
今でも多大な影響を受けているし、録音から学ぶ事が数多くあると言っています。

僕のアラールとの出会いは、小郡の師匠のI先生のレッスンを初めて受けた時、その帰りに先生が貸してくれた、アラールの吹いたヴィヴァルディの協奏曲集が入ったカセットテープでした。
中学一年の僕は「うわ~上手になったらこんな音がするんだ全然違うやん」と、何度も何度もテープが擦り切れるまで繰り返し聞きました
今にして思えばバソンなので、同じ音が出る訳はないんですが
その後、他に聞かないといけないものも増えたので、何となく聞いてなかったのですが、キムに習うようになって、アラールとの接点が出来た事からその価値を再認識。遅ればせながらもいいところ
でも改めて聞いてみると非常に示唆に富む素晴らしい演奏です

今日本で入手出来る彼のCDを買い集めたり、また海外にはLP録音をYouTubeにアップしてくれる奇特な人がいたりするので、それらをよく聴いています。
テレマンのソナタやサン・サーンスのソナタがかなりお勧め
いろんなファゴットの名手がいるけど、こういうスタイルの演奏家は今はちょっといないんじゃないかな。

これは僕が最初に聞いた例の演奏。時は流れて当然ながらCDです(笑)。
これが一番入手しやすいかな?これも素晴らしい




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