宝塚歌劇団随一の歌唱力と誉れの高かった花組トップスター・春野寿美礼のサヨナラ公演。偶然にも当人の誕生日とも重なり、ダブル効果で客席はいつもに増してヒートアップの様相。
ミュージカル・ピカレスク『アデュー・マルセイユ~マルセイユへ愛を込めて~』
『エリザベート』の帝劇版と宝塚版の両方で、外部にも名を売った小池修一郎の作・演出の作品である。
舞台は1930年代初頭のマルセイユ。マルセイユで共に少年時代を過ごした親友のジェラール(春野寿美礼)とシモン(真飛聖)は14年ぶりに、国際刑事警察の秘密捜査官とカジノ王として再会する。二人が少年時代に遭遇した事件が映画のフラッシュバックのようにインサートされ、今なお尾を引いている。マルセイユの裏社会の黒幕たちも、マルセイユ警察警部(星原美沙緒)や市会議員(壮一帆)、マフィア(夏美よう)、イタリアの富豪(未涼亜希)などが、昼の顔と夜の顔の両方を併せ持った怪しげな存在として登場する。
禁酒法時代のアメリカへのワイン密輸が裏にあるのが面白い。
さらに、ヒロインとして婦人参政権運動のリーダー(桜乃彩音)とミュージックホールのスター(愛音羽麗)が花を添える。
取り立てて新鮮味は無いものの、マルセイユ石鹸工場、地下水道、偽ドル紙幣造りなどのネタが散りばめられたストーリーは、観客の興味を惹きつけ、さすが小池修一郎の作劇は手馴れている。
地下水道が、事件の発端と最後で効果的に使用されており、『レ・ミゼラブル』のパクリかと思ったが、ヨーロッパの都市では特別な光景ではないのだろう。
グランド・レビュー『ラブ・シンフォニー』
宝塚歌劇では定番の愛をテーマにした、ジャズあり、ラテンありの華やかなレビューである。歌とダンスのバランスもよく、よどみなく展開してゆくスピディーなショーである。
意外だったのは、歌は得意だがダンスはそれほどでもない春野が踊ること踊ること! 退団後は歌唱力を生かした仕事が予想されるので、最後のファンサービスで踊り納めということか。
それにしても、振付師をたくさん使った割には目を見張るダンスシーンが無いため、全体的にサラっと流れた印象である。
蛇足だが、春野寿美礼の歌の上手さは認めるが、個人的にはあまり好きな歌唱法ではない。女性の歌として聴けばそれほどでもないが、ミュージカルの中の男役として聴くと、なにか違和感があったからだ。
今後は外部で、その歌唱力を存分に発揮した仕事を期待したい。
(2007-12-15、東京宝塚劇場にて、butler)
ミュージカル・ピカレスク『アデュー・マルセイユ~マルセイユへ愛を込めて~』
『エリザベート』の帝劇版と宝塚版の両方で、外部にも名を売った小池修一郎の作・演出の作品である。
舞台は1930年代初頭のマルセイユ。マルセイユで共に少年時代を過ごした親友のジェラール(春野寿美礼)とシモン(真飛聖)は14年ぶりに、国際刑事警察の秘密捜査官とカジノ王として再会する。二人が少年時代に遭遇した事件が映画のフラッシュバックのようにインサートされ、今なお尾を引いている。マルセイユの裏社会の黒幕たちも、マルセイユ警察警部(星原美沙緒)や市会議員(壮一帆)、マフィア(夏美よう)、イタリアの富豪(未涼亜希)などが、昼の顔と夜の顔の両方を併せ持った怪しげな存在として登場する。
禁酒法時代のアメリカへのワイン密輸が裏にあるのが面白い。
さらに、ヒロインとして婦人参政権運動のリーダー(桜乃彩音)とミュージックホールのスター(愛音羽麗)が花を添える。
取り立てて新鮮味は無いものの、マルセイユ石鹸工場、地下水道、偽ドル紙幣造りなどのネタが散りばめられたストーリーは、観客の興味を惹きつけ、さすが小池修一郎の作劇は手馴れている。
地下水道が、事件の発端と最後で効果的に使用されており、『レ・ミゼラブル』のパクリかと思ったが、ヨーロッパの都市では特別な光景ではないのだろう。
グランド・レビュー『ラブ・シンフォニー』
宝塚歌劇では定番の愛をテーマにした、ジャズあり、ラテンありの華やかなレビューである。歌とダンスのバランスもよく、よどみなく展開してゆくスピディーなショーである。
意外だったのは、歌は得意だがダンスはそれほどでもない春野が踊ること踊ること! 退団後は歌唱力を生かした仕事が予想されるので、最後のファンサービスで踊り納めということか。
それにしても、振付師をたくさん使った割には目を見張るダンスシーンが無いため、全体的にサラっと流れた印象である。
蛇足だが、春野寿美礼の歌の上手さは認めるが、個人的にはあまり好きな歌唱法ではない。女性の歌として聴けばそれほどでもないが、ミュージカルの中の男役として聴くと、なにか違和感があったからだ。
今後は外部で、その歌唱力を存分に発揮した仕事を期待したい。
(2007-12-15、東京宝塚劇場にて、butler)
すみれさんは歌劇団のトップスターでは男っぽくない男役さんですよね。だから退団後はもう男っぽい女の役みたいなことはないですよね~、きっと。コムちゃんも男っぽくないわりには中性的な役をまだしていますけど。
12月は仕事上でいろいろありまして本当に疲れました。
その間、遊びも兼ねて新宿、下北沢、渋谷とか徘徊しました。映画も見ましたが、下北で、はらぺこペンギンの「その手はもう届かない」 を今週見てきました。
故郷を捨てた人が祭りでふるさとに舞い戻るその顛末をきめ細かく描いていました。私のようなお年寄りでもジーンと来るいい作品でした。
12月になって、大阪でも若い人の演劇を見ています。先週1本。これは本当に久しぶりの演劇。大阪での上演ものでは今のところベスト。
今日は夜に1本。
さらに月曜日と、火曜日もそれぞれ見に行くつもりです。
どうも忙しい時ほど映画・演劇に夢中になる悪い癖がついていますね、、。
またアップしますのでどうぞご覧ください。
もうすぐ12月もラストですね。
映画のベストテンでもそろそろ考えましょうか、、。
では、また。
いま話題は、タカコさんの映画「茶々」です。
怖いもの見たさで、少しだけ観たい気もしますが。(笑)
これが本当の”チャチャを入れる”ですね。(笑)
コムさんは、Pホテルで明後日から2日間3公演のDSです。発売早々に完売したとか。覗いてみよう。(笑)
ワタルさんも、同じくPホテルで1月に確か3日間のDSです。
皆さん賞味期限が切れる前に、シッカリ頑張っておかないと・・・。
これも”チャチャを入れた”ことになるのかな?(ペコリ)
今年もベストテンの時期が来ましたね。
日本映画は選りすぐりの10数本しか観ていませんから、簡単に10本選べますが、外国映画は大変です。
ヌートリアさんのベストテン、楽しみにお待ちしています。何本一緒になるかなぁ~。