
今日は無電池式懐中電灯をご紹介致します。
無電池式懐中電灯とは手動式の発電機を内蔵した懐中電灯の事です。
レバーを繰り返し握る事によって発電させます。
現在売られている発電式の懐中電灯は発電した電力を蓄える事が出来ますが、この無電池式懐中電灯はそのような構造にはなっていません。
発電した電力をそのまま使用して電灯を発光させます。
その為、電灯を点灯させるには継続的にレバーを操作せねばならず、かなり疲れます。
また、電流も安定しない為、明滅を繰り返すのであまり明るくありません。
さらに発電する際の音もうるさいといった欠点があります。

本体左側面の刻印のアップです。
昭和28年5月製造。
不二家電機株式会社製です。
この不二家電機株式会社ですが、恐らく(現)NEC群馬だと思われます。
話は若干替わりますが、戦時中にも手動式発電機を内蔵した懐中電灯が有りまして、通称「ほたる」と呼ばれていました。(本体側面に「ほたる」と記載されていました。)
以前、機会があり、現物を触らせて頂いた事があるのですが、やはり音はうるさかったです。(ほたるの写真は残念ながらありませんが似たような形状です。)