▲喜多村先生と「たいようくん」
「たいようくん」
以前は散歩もできないほど大変恐がりで
今後どうしたらよいか
支援者みんなで話し合いました。
できれば、今の性格そのままを、
〝まるっ〟と受け止めていただいて
「たいようくん」に愛情をかけていただける方が一番なのですが
残念ながら今まで里親のお問い合わせがありません。
「たいようくん」よりも、友好的な
「そらくん」でさえ、里親希望者の方が見学された後
『自信がない。』とお断りされてしまいます。
人慣れしていない、恐がりということで敬遠される方が多いようです。
▲ファニーさんの自宅の近所で先生の指導を受けているようす
▲緊張して泣きそうな「たいようくん」
一秒1歩のゆっくりなペースで歩いています。
私たちは、「たいようくん」、「そらくん」を
『幸せにします!!』と言ってくださる
責任感のある方でないと、お譲りできません。
普通の子に比べると慣れるまで時間がかかると思います。
その点を納得されて家族に迎えてくださらないと
後々、懐かないといって返してこられたり
家族に愛されず、繋いだままで
寂しい時間を長く過ごすようになると思います。
幸い、きっちゃんのママさんもファニーさんも
『安心してお渡しできる方が現れるまでは面倒みますよ。』
とおっしゃって頂いていますが
長くは、やはり甘えることはできません。
その第一歩が
犬の専門家の方に指導していただくことでした。
今回「たいようくん」を訓練していただくのは
喜多村警察犬訓練所の喜多村先生です。
昨年独立された、やる気にある誠実な先生で
ファニーさんところに一時預かりとして移動した当初から
「たいようくん」の様子を見ていただいていました。
まず環境になれ、気持ちが安定するまでは
訓練は適さないというお話だったので
その間はメールのやり取りでアドバイスを頂いていました。
▲腰は引けていますが最後まで訓練はできました
預かりから約2ヶ月が経ち、最近の様子を見ていただいくと
『ファニーさんの愛情を一身に受けて、精神的に成長して逞しくなりましたね。』
と喜多村先生に褒めていただいたので
これから、少しづつ訓練を始めることになりました。
▲リードの使い方を指導していただいているところ
2011年1月16日(日曜日)、この日が第1回目の訓練日でした。
とっても寒い日でしたが、
「たいようくん」腰が引けてかなりビビっていましたが、
1時間しっかり頑張りました。
まず、リードの持ち方とチェーンカラーの正しい使い方を指導していただきました。
ファニーさんも通常の散歩と違い
「たいようくん」の動きがなかなかつかめず、悪戦苦闘。
この基本が正確にできると、他の訓練にも応用できるそうです。
次の訓練日までに、「たいようくん」・ファニーさんも
今回教えていただいたことを復習することになりました。
良い方向に進むと信じて、初めの一歩です。