【 閑仁耕筆 】 海外放浪生活・彷徨の末 日々之好日/ 涯 如水《壺公》

古都、薬を売る老翁(壷公)がいた。翁は日暮に壺の中に躍り入る。壺の中は天地、日月があり、宮殿・楼閣は荘厳であった・・・・

未知なる深海へ 高井 研 =085=

2018-09-04 06:46:06 | 浪漫紀行・漫遊之譜

〇◎ 私が知りたいのは、地球の生命の限界です” ◎〇

= 海洋研究開発機構(JAMSTEC)及びナショナルジオグラフィック記載文より転載・補講 =

 青春を深海に掛けて=高井研=  

 第6話  JAMSTECの拳―天帝編― 

◇◆ キャメロンの深海調査、ワタクシはこう見た =2/3= ◆◇

シューティングゲームに出てくるボスキャラ=モアイ風のアレ、です。あのモワーンとした3次元的な動きに「いい歳した元ゲーマー」の方々も多いかもしれません。あのモアイ風のアレ、の動きが水中でのディープシー・チャレンジャー号の映像と重なって見えるのです。「モアイそのものだろ!」もしくは「スコッティ・ピペン(NBAシカゴブルズの黄金時代を支えた顔が異常に長い名スモールフォワード)だろ!」と突っ込みたい気持ちはわかります。わかりますが、モアイ=ピペンそのものじゃ、ダメなんです。モアイ=ピペン風のナニカじゃないと、もう満足できないんです。

とかくだらない事を言っていたら、 ナショナル ジオグラフィック日本版の雑誌2012年7月号で「モアイ」特集をやっているのを知ってびっくりしました。「これがいわゆるユングのシンクロニシティとかいうヤツか」と思わず民明書房の新たな1ページを書き足しそうになりました(笑)。

しかし残念ながら、ついにそのデシャヴ感の80%を占める、ワタクシの脳内記憶階層の深遠の片隅にころがっているはずのゴミ屑メモリーを呼び覚ますことはできませんでした。それがもう、気になって気になって仕事が手につかないんです。「ヤフー知恵袋にでも投稿しろや!」と言われそうですが、一応ナショナル ジオグラフィックが関係する案件ということですので、この場を借りて最終手段の公開捜査に踏み切らせてください。

何かの漫画の脇役、あるいはパチンコかパチスロの激アツ予告画面の脇役であるモアイ風のナニカ、のはずなんです! ディープシー・チャレンジャー号の左右に伸びるライトの支柱部分が手になっているはずのキャラなんです。心当たりのある方はWebナショジオ編集部まで通報下さい。見事ワタクシのゴミ屑メモリーを呼び覚ましてくれた方には、JAMSTECグッズの詰め合わせと(有り余っている)拙著をお中元として贈らせて頂きます(笑)。
(編者注:おかげさまで『究極超人あ~る』(ゆうきまさみ作)に登場する「狂戦士」であることがわかりましたので募集は終了いたします。ありがとうございました)

話を元に戻すと、ジェームズ・キャメロンの「世紀の探検」は、ナショナル ジオグラフィック協会がビデオドキュメンタリーを制作し、一部がYouTubeで公開されています。ぜひ、まるでプロレスを視るようなナマ温かい目線を忘れずに、楽しんでみて下さい。

「ジェームズ・キャメロン、マリアナ海溝への潜航に成功」の動画(英語)

またナショナル ジオグラフィック日本版によれば、この挑戦は「これまで有人の潜水艇がチャレンジャー海淵に到達したのは、1960年に「トリエステ号」に乗った米国のドン・ウォルシュ海軍大尉とスイスの海洋学者ジャック・ピカールが海底に約20分間滞在したのみ。有人艇が世界最深の海底で科学調査を実施するのは、今回が世界初の取り組みとなります」とのこと(『ジェームズ・キャメロン監督が世界最深マリアナ海溝に挑む』)。うん、確かに記事に間違いはない。

でもねー、ふふふ、disっちゃおうかなー。あのナショナルジオグラフィック協会コンチェルンの一角を為すと言われるこのナショナル ジオグラフィック日本版Webナショジオに連載している「たかが駄文が!」の分際で・・・。これが、いわゆるキヨタケの乱というヤツですかね。

= 地球外生命は土星の月にきっといる。エンセラダスの海に 2/3 =

それでは、宇宙で生命を見つけ出すには、どこを探せばよいのだろうか? 生命誕生のためには、物質が溶けるための液体溶媒が必要になる。宇宙での存在量を考えると、どこにでもある水が最有力候補だ。次に、生命が誕生するためにはエネルギーと、材料としての多様な元素がなくてはならない。エネルギー自身も元素を燃料として取り出されることになる。

多様な元素たちは主に岩石の形で惑星や衛星に存在しており、溶媒に溶けた状態で初めて利用可能になる。これらをまとめると、液体の水に元素が溶け込んだもの、つまり「海水」の存在こそが生命誕生の絶対条件になる。そして、地球以外に「海水」の存在が確認されている場所がこれまでに2カ所知られている。木星の衛星エウロパと土星の衛星エンセラダスだ。

エウロパの海は厚さ3km以上の氷に覆われており、海水を採取するためには氷を掘削する必要がある。このような掘削能力をもつ探査機を開発し、深宇宙探査工学的難題をすべてクリアし、実際に打ち上げ、木星軌道への到達、着陸、掘削、サンプル回収、離脱、帰還軌道、そして地球への回収、といったミッションを完遂するには、おそらく50年以上の年月がかかるだろう。その一方エンセラダスでは、衛星の表面にあるひび割れから海水が宇宙空間に噴き出していることが、NASAの惑星探査機カッシーニによって観測されている。

ここで思い出してもらいたいのが、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の小惑星探査機はやぶさによる小惑星イトカワの探査だ。はやぶさがイトカワの表面にある砂のサンプルをもち帰ったように、エンセラダスの地表近くを探査機に飛行させ、噴き出している海水を採取し、地球にもち帰ることができれば、開発期間を含めても20〜30年という現実的な時間でプロジェクトが完了する。つまり、わたしたちが生きている間に結果を見るためには、はやぶさ方式でエンセラダスを目指すしかない。

現在計画中のエンセラダス探査プロジェクトでは、海水に含まれる成分を詳細に、そして定量的に分析することで、海ができてからどれくらいか、海底にどういう岩石があるか、そしてどういったエネルギー代謝が起こりうるかを調査する予定だ。少なくとも海がある程度の期間(例えば5,000万年以上の年月)維持されないと、生命は生まれないのではないかとも考えられている。

海の組成や年齢がわかれば、最低限でもエンセラダスに生命がいるかどうか、いるとすればどのようなものかという生命の存在条件を知ることができる。もう一歩進むと、生命がつくり出したガスや有機物など、より生命の存在を示唆する証拠となる物質を見つけ出すことが目標となる。そして最終的な目標は、もちろん生命を見つけ出すことだ。

「生命がいれば、まず間違いなくエネルギー代謝をするはずです。おそらくはエンセラダスの環境に多いと予想される水素、一酸化炭素、二酸化炭素や窒素を使った代謝でしょう。回収した海水サンプルについては、地球にもち帰る間にもエネルギー代謝が行われているかどうか、放射性同位体標識法を用いて調べるつもりです」

・・・・・・・・つづく・・・・・・・

動画 : プレート境界断層を含む温度データの回収に成功

  

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・・・・・・山を彷徨は法悦、その写真を見るは極楽  憂さを忘るる歓天喜地である・・・・・

森のなかえ

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