☆ 年号を明治に改めることにすると共に、年号が天皇の私有物となることに(1868年=慶応から明治に)。 ☆ ドイツの総統がスペインの総統に第二次世界大戦への参戦をせっつくものの、昼寝時だったため実現せず(1940年=西仏国境アンダイで会談)。 ☆ 平成天皇に初孫が生まれる(1991年)が、惜しくも女の子だった。待望の男の子が生まれるには、更に15年の時を待たねばならなかった。
本日記載附録(ブログ)
日本にもゾウやサイなど、アフリカ並みの巨大野生動物が暮らしていた
地質学的には「少し前」までの話である
国立科学博物館で開かた特別展「太古の哺乳類展」
この企画を担当したのが冨田幸光地学研究部部長
【この企画はWebナショジオ】を基調に編纂(文責 & イラスト・資料編纂=涯 如水)
冨田幸光地学研究部部長(05/mn)
◇◆第2回 実はゾウの楽園だった日本列島 =2/2= ◆◇
ムカシマンモスは、その名の通り、のちのマンモスにつながるもので、トウヨウゾウは、ミエゾウ、ハチオウジゾウ、アケボノゾウと同様のステゴドン類だ。ミエゾウ、ハチオウジゾウ、アケボノゾウは日本固有と考えられているが、トウヨウゾウは大陸でも化石が出るため、アケボノゾウの絶滅後、新たに日本に入ってきたものとされる。なお、トウヨウゾウは、牙の長いステゴドン的な形状に復元されることが多いが、見つかっているのは臼歯なのではっきりしたことは分からない。臼歯の大きさは、ミエゾウとアケボノゾウの中間くらいだそうだ。
それにしても、なんとも目まぐるしい!
もちろん、短くとも10万年単位で起きたことなので、リアルタイムで見れば「目まぐるしい」などという感想を持ちようもないわけだが。
「トウヨウゾウがいなくなって、その後、今度34万年前にかの有名なナウマンゾウが入ってきます。このナウマンゾウは割と頑張って、今から2万年ぐらい前までは何とか生きのびます。トウヨウゾウもナウマンゾウも、朝鮮半島か東シナ海がつながった時に来ているんですが、実はサハリンから北海道に入ってきたルートがあって、そこを通ってきたのがマンモスですね。マンモスも最後の氷期が終わって急激にあったかくなると、もう、とても日本国内で生きてられないので絶滅してしまうか、サハリンを通ってまたもとへ戻っていったか、とにかく日本から消えます。これで、一応日本で知られているゾウの化石ほぼ全体の話になります」
駆け足だったけれど、いかがだろうか。
今、日本で発掘されているゾウだけで、これだけの話になる。個別の「ご当地ゾウ」の話題には、ニュースになるたびに触れていても、このように時系列、あるいは空間的な分布を考えてみたことはなかったので新鮮だった。
「実はそんなにたくさんの種類がワーッといた時代っていうのはなくて、同時には2種類くらいが最大です。でも、今日本には野生のゾウがいないのに、これだけのゾウの歴史が日本列島の中にあると。そういう意味で、ちょっと大げさなタイトルですけど、今回の特別展でも『ゾウの楽園』というタイトルのコーナーを作ったんです」
なお、一連のゾウの歴史の中で、ぼくが惹かれるのは60万年ほどまえのステゴドン、トウヨウゾウがいた時代だ。
「ゾウというのは、ケナガマンモスのように寒冷気候に適応していたものもいるんですが、基本はアフリカ起源で、どちらかというと熱帯、亜熱帯系の動物なんです。トウヨウゾウは割とあったかいところのやつらしくて、暖温帯か亜熱帯ぐらいのやつかな。中国にはたくさん化石記録があるんですけど、割と南のほうに多いやつなんですね。トウヨウゾウが来た頃というのは、間氷期の中でも特に暖かくて、その時、サイも入ってきているんですよ」
日本列島にサイ! それも、トウヨウゾウと同じ時期に!
実はぼくはこの点に強く反応してしまう。ゾウとサイが同時にいる景観は、特別に感じられてならないのだ。今のアフリカの巨大動物相を思わせるから、というのが理由かもしれない。
次回は“第3回 ナゾの絶滅大型哺乳類デスモスチルスとは何者か”に続く・・・・・
【参考資料】 : アフリカのゾウ、絶滅の危機に(2/2)
Ω・Ω 密猟と生息地の減少で Ω・Ω
《ヴィクトリア・ギル、科学担当編集委員、BBCニュース》
IUCNのゾウ専門家グループを共同で率いるベン・オキタ博士は、象牙目当ての密猟について、2011年がピークだったものの、その後も依然として、ゾウ生息数の減少を引き起こす「主要な原因」だとBBCニュースに話した。
「主な原因の1つになっている」と博士は言った。
「だが他にも、相当の警戒が必要な『静かな殺し屋』がいる。土地の劣化と断片化だ」
「広大な土地と長距離の移動が必要な種にとっては、かなり困難な状況になっている」
「野生動物は国境など知らない」
「現状を変えるには、国境を接する国々の協力と、よりよい土地利用の計画が必要だ」
オキタ博士はさらに、いくつかの動物が生息している場所では、それらが共存し続けられるように土地を利用することが重要だと説明した。
「私たちはどうにか実現しなくてはならない」
「私は楽観視している。現状を変えられると、大いに楽観視している」
英オックスフォード大学の野生生物保護研究ユニットのイスラ・デュポージ氏は、「表面的には望みがなさそうに思えるが、注意が喚起されたことは、実際には前向きなことだ」と述べた。
「ゾウの種を区別したことも前向きなことだ。どの種をどこで相手しているかを考慮しながら、より個別の対応ができるからだ」
「情報が多いのは、いつだっていいことだ」
「急激な減少」
「移動性野生動物種の保護に関する条約」のエイミー・フランケル事務局長は、「両方の種にとって保護が進むことを期待している」と話した。
「特にマルミミゾウは、ここ数十年で急激に減少している」
オックスフォード大学のデュポージ氏は、ゾウの保護で最も重要な役割を担っているのは、生息地を守ろうと「アフリカの現地で」保護活動をしている人たちだと指摘。
「そうした組織にこそ寄付するべきだ」と述べた。
(英語記事 Poaching drives elephants closer to the brink)
おわり
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