ボスの山日記

奥高野で山のニュースや、ボスの考えをお届けします。

元請け・下請けを見直す時期だ

2012年02月16日 | 人材育成・教育・技能士
 景気低迷による民間設備投資の冷え込みと、財政難による公共工事の削減で
国内建設市場は減少の流れに拍車がかかり、受注競争は激化し、先行きが見えず
工事の元請け業者と、実際に施工を担う専門業者との協力関係を見直す動きが
強まってきた。

建設業の請負業は「請け負け」。発注する側の立場が強く、仕事を受ける側が
弱い立場で、工事の採算改善が思うように進まず、疲弊が深刻化し、
存続の瀬戸際に立たされた下請け業者が、元請け業者の取引相手としての適性を
見定め、選別する事も必要だと思っている。

数日前、奈良で自己破産申し立てをした東栄工業。
本人や家族は法によって守られるのだが、被害を受けた債権者は
「関係者に直接請求すれば、懲役又は300万円以下の罰金または併科の刑事罰の対象」
とある。
何かがおかしい。被害者を助けるほうが先なのでは?被害者の方が加害者みたいだ。

話を元に戻す事に。
技術と施工能力に優れた専門業者が生き残れるには。

いつ仕事が受注できるか分からない今の入札のあり方では、新人社員は採用できない。
若者の人材育成や技能の伝承が出来るわけがない。
低採算工事、請ける余裕無しの入札のあり方と
元請け・下請け関係を見直す時なのです。

登録配管基幹技能者講習

2012年02月09日 | 人材育成・教育・技能士
 

本日、皆様がお受けになるこの講習は、日空衛・全管連・日管連の3団体が
平成20年10月に実施機関として国土交通大臣の登録を受け、
新制度の「登録配管基幹技能者講習」としてスタートしたものです。
全国で、これまで既に1,881名の方が登録配管基幹技能者になられています。
又、今年は本日の85名を含めた246名の申込者と、特例講習者122名
合わせた2,249名が全国で資格者となる予定です。

 国土交通省では、今後、公共工事の総合評価型入札での加点評価等、
積極的に「登録基幹技能者」の活用に向けた施策を講じて行くことにしていますが、
いずれにしましても、基幹技能者は我々企業が育成し、
積極的に活用していくことが基本であります。
 今後、業界が一丸となって基幹技能者の有効な活用策を講じ
「登録配管基幹技能者」が配管工事中核を担い、生産性が高く安全で
高品質な生産を実現するために取り組んでいく必要があります。

 どうか皆さん、今回の講習で登録配管基幹技能者として合格されましたら、
自ら基幹技能者としての自覚と責任を持ち、技能者の目標となるよう
その役割を十分果たして下さい。
そうすれば、皆様方の後に続く技能者の処遇の改善はもとより、
技能者全体の社会的地位の向上に貢献していただけるものと確信しております。


本日担当講師は
「OJTその進め方」「ケーススタディ」  第一教室・玉川義光講師 第二教室・庄司眞之講師
「OJTの実践方法」「OJTの実践演習」  第一教室・中野広造講師 第二教室・小阪武司講師

最後の試験まで頑張っていただき、全員が合格される事を祈念いたします。


                            当日挨拶より 

大手サブコン有志課長会との勉強会

2012年02月08日 | 人材育成・教育・技能士
 平成20年6月18日・・大手サブコン有志の会と、設備業三団体有志との懇談会第1回目であった。

高度成長を牽引した団塊世代は、業界においては技能・技術にたけた世代でもありました。
その世代の一斉退職は、優秀な人材確保や技能・技術の伝承に大きな影響を及ぼす事が予想されてた。
しかし、長引く不況、施工価格の破綻、職人の高齢化、後継者不足で有効な対策がなされなかったのが
現実でありました。
有能な若手技能者を育成し、優れた施工技術を提案できる専門業者が、
生き残れる為の環境を作るにはどうすれば良いのか。

又、大手サブコンにとっては、優秀な人材確保、有能な技能士の確保、
技術に優れた施工業者を確保する事で、工事現場における不具合の処理方法や
ヒューマンエラーを出来るだけ少なくする為に、専門業者との協力が必要なのです。

その様な理由で、始められた大手サブコン有志の会と、専門業者三団体有志との懇談会は
回を重ねた今回、有志一同会の中では実際に現場を取り仕切る大手サブコン、課長会と
三団体の専門業者の青年部会、有志との勉強会へと形を変え発展してきたのです。

さて、この様に育ってきたこの集いが、営業の為の場とか、親睦の部会としての集まりでなく
その目的は
この業界とOJTによる技能の伝承、人材育成の場、若者技能者の育成、登録基幹技能者の活用で
今の時代の建設業の大不況をも克服し、この業界で働く技能士が安心して生きがいを託せる、
夢のある業界を実現させる為に、両者が企画と提案を出し合い発展させる事ができれば
それが、仕掛け人である大手サブコン有志の会事務局、山内昇平
そして関配協教育情報部会長 玉川義光(ボス)の願いなのです。