我愛亞洲

中華圏(主に香港)映画とC-POP(主に台湾)が大好きです。

『桃(タオ)さんのしあわせ (桃姐)』

2012-11-24 19:09:15 | 香港電影

こんばんは。あっという間に11月も後半になってしまいました。

さて今日ご紹介する映画は国内外で数多くの賞を受賞し、2012年香港電影金像奨でも作品賞、監督賞、主演男優・女優両賞、脚本賞など主要部門を独占した、許鞍華(アン・ホイ)監督、劉徳華(アンディ・ラウ)、葉徳嫻(ディニー・イップ)が共演し、実話をもとに描いた作品です。



正直、こんなに早く日本で公開が決まるとは思っていなかったので、香港映画ファンとしては嬉しい限りですね

では『桃さんのしあわせ』の大まかなあらすじです

ロジャー(アンディ・ラウ)は映画プロデューサー。家族はアメリカに移住し、独身の彼は13歳のころから彼の家に住み込みで働いている家政婦の桃(タオ)さん(ディニー・イップ)と一緒に暮らしている。ある日桃さんが脳卒中で倒れ、リハビリが必要と診断される。もう以前のように働けないと悟った彼女は、自ら老人ホームに入ることを決心。桃さんに身の回りの世話をしてもらう日常を当たり前のように思っていたロジャーだが、老人ホームに入った彼女を見舞ううち、改めてその存在の大きさと深さに気づいていく…。

人生を生きていく上では避けて通れない介護問題・老いがテーマになっていますが、映画自体はかなりキレイにまとめられていると思います。

香港に限らず日本でも介護施設に入居出来る方は相当恵まれた環境にいると思うので、実際にこの状況になれば恐らくこんなにキレイゴトでは済まないだろうなぁ、と。

普通の会社員であれば、行きたい気持ちはあってもそう度々足も運べないでしょうし、お金の問題もありますし。

なので、映画の中で「僕と桃さんは恵まれていると思う」というロジャーの台詞が出てきますが、まさにその通りだと思います。

ただ映画の中ぐらいは、綺麗に最期を迎えてもいいんじゃないかな、というのが私が一番に感じたことですね。

幸いにも両親は今のところ元気でいてくれていますが、いつまでこの生活が続けられるかなと感じたのも事実で、色々な面で考えさせられる映画でした。

ちょっと真面目に書きましたが、ここからは映画について更に詳しく。。。

まずこの映画の原題は、『桃姐』

 

香港では親しい間柄であれば、自分より年上の女性に対して名前のあとに“~姐”と付けて呼ぶのが一般的です。

また、仲が良ければ名前の前に“阿~”と付けたりしますね。なのでロジャーのお母さんが同い年ということもあり、桃さんのことを“阿桃(アタオ)”と呼んでましたね

こんな感じで、今でも香港の家庭には家政婦(お手伝い)さんがいるのが一般的です。

理由は香港は家賃がハンパなく高いため、夫婦共稼ぎじゃないと生活出来ないんだそうです。

なので子供の送り迎えとか、家事全般を一般の家庭でもお手伝いさんに委ねている状態です。

でも、今はほとんどがフィリピン人やインドネシア人のようですが。

まぁ、私はこういう生活をしたことがないので、あまりピンとはきませんけれど

 

私は本当に香港が大好きで実際訪れた回数も一番多いのですが、この映画では香港の日常生活を垣間見ることが出来るのも見所の1つです

老人ホームでの仲間との会話が心地いい~。広東語だから余計にそう感じるのかな

↑↓どちらも好きな場面


しかし何と言っても、この映画はディニーさんと華仔(アンディ)の自然な演技に尽きます!!2人の距離感が絶妙なんですよね。


 

主役の桃さんを演じたディニー・イップさんについて。。。

元々は香港の歌手でいらっしゃるということですが、実際はこんなにお若くて綺麗な方が演じてらっしゃったんですよ~。ビックリですよね


華仔がノーギャラで出演したこの映画、過剰な演出がない分だけ素晴らしい出来上がりになりましたね

あとは香港映画ではお馴染みの、ゲスト出演の面々も楽しみの一つです

久々に心温まる作品でした

それでは公式サイト→桃さんのしあわせ

そして予告編

映画『桃(タオ)さんのしあわせ』予告編



『画皮 あやかしの恋(畫皮)』

2012-08-27 00:42:47 | 香港電影

こんばんは。毎日暑いですね晴れ
今回書くのは、香港・中国・シンガポール合作の映画、『画皮』
2008年に公開された作品ですので、日本公開まで4年もの月日がかかりました。
それでも公開されただけ、ありがたいと思ってます。 


さてこの映画、中国清代の怪異譚『聊斎志異』の中の一章を豪華キャストで映画化した怪奇ファンタジーで、美しい女性に化けた妖怪と武将、そしてその妻が繰り広げる愛憎劇が描かれています。

監督は陳嘉上(ゴードン・チャン)。主演は周迅(ジョウ・シュン)、趙薇(ヴィッキー・チャオ)、陳坤(チェン・クン)、甄子丹(ドニー・イェン)、孫儷(スン・リー)という超豪華キャストわーい(嬉しい顔)

大まかなあらすじとしましては。。。

西域での合戦の時、将軍、ワン・シェン(チェン・クン)は、盗賊に襲われた美しい少女シャオウェイ(ジョウ・シュン)を救い、故郷に連れ帰る。ワン・シェンの妻、ベイロン(ヴィッキー・チャオ)は、身寄りのないシャオウェイを不憫い思い、家族として迎える。実はシャオウェイは、少女に姿を変えた妖魔だったのだ。ワン・シェンに恋をしたシャオウェイは、妖術を使い、彼を自分に惚れさせて、妻の座を奪おうと企む。同じ頃、街では心臓をえぐりとられる残酷な殺人事件が連続して起こり…。



いや~、贅沢すぎるくらいの面々です。しかも美男・美女が揃ってる(笑)
でも話は愛憎劇なので、それぞれの立場になって観ると心が切なくなりますね(´ノω;`)
そして、私は周迅の大ファンということもあってこの映画を観に行ったのですが、やっぱり彼女は期待を裏切りませんね~!本当にこういう妖艶な役が似合う女優さんです。


キツネの妖魔役の周迅。こんな妖魔だったら心を奪われちゃいますよね



最初に小唯のことを見破る佩蓉役の趙薇



二人の美女から愛される王生役の陳坤



佩蓉に頼まれて妖魔のことを調べる龐勇役の甄子丹



妖魔の後を追ってきた、降魔師・夏冰役の孫儷。好可愛揺れるハート



妖魔にされてしまった佩蓉。このメイクはかなり大変だったようですよふらふら


改めて振り返ってみても、この映画って奥が深いですね~
しかも主役二人の女優としての火花が、バシバシ感じられましたどんっ(衝撃)
そんな中で、いつもはバリバリ硬派な役が多いドニーさん。
今回は二枚目半な役どころが、観ていて微笑ましかったです(ノ∀`*)ンフフ♪
でも武術の達人・ドニーさんは冒頭でしか見られないのが、ちょっぴり残念ではありましたがたらーっ(汗)
しかも最後は『孫文の義士団』の二の舞か~、と思いましたがハッピーエンドに終わってホッとしました(笑)
ですが私の中では、今回は孫儷が良かったですね~(ノ∀`笑))
彼女も美人なので、今までだとお嬢様役を演じていることが多かったですが、綺麗な役には程遠い今回の降魔師が意外に合ってましたね←そう思うの、私だけかしら?

実はこの『画皮』、すでに続編が作られていまして、中国では今までの興行記録を更新するほどの大ヒット作品となっています。
私も観る機会がありまして、なぁんとパート2からの鑑賞となってしまいました(爆)
また折を見て、このことについて書けたらと思います(いつになるだろ?)
更にこの映画公開を期に、BSジャパンではドラマ版『画皮 千年の恋』も放送されております。←BSジャパン『画皮 千年の恋』
もうすぐ放送も終わってしまうようですが、常にHDDがパンパンの私はちょうど観始めたところでありますwwwww

では詳細は↓
映画『画皮 あやかしの恋』

そして日本版の予告編

映画『画皮 あやかしの恋』日本版予告編


そして最後に。。。
日本版は主題歌を倉木麻衣ちゃんが歌っていますが、オリジナルの主題歌だけご紹介させていただきます。
今回は日本語バージョンということで、全く違う歌に差し替えられるよりはいいのですが、←もう完全にトラウマ
出来ればオリジナルのままが良かったなぁというのが本音です。
ちなみにオリジナルは張靚穎(ジェーン・チャン)が歌う「畫心」です。
長々となってしまいましたが、最後までお読みいただきありがとうございました


張靚穎《畫心》KTV版