偏平足

里山の石神・石仏探訪

石仏222杓子山(山梨)

2009年11月06日 | 登山

杓子山(しゃくしやま) 石祠(せきし)

222_2 【データ】杓子山 1598メートル▼25000地図 富士吉田▼最寄駅 富士急行線・富士吉田駅▼登山口 山梨県忍野村鳥居地峠▼石仏 杓子山山頂

22221_22221_22222_2 【案内】杓子山へは西山麓の不動湯からの道が便利。しかし富士山を見るには南の忍野村から鳥居地峠に出て高座山を越えて杓子山に登るコースがお勧め。不動湯に下って湯に浸るのもいい。寒気が入った11月3日、忍野村から見る富士は五合目まで冠雪し見事な姿だった。その富士と対峙するのが杓子山の石祠。破風(はふ)が付いた流造りの新しい石祠だ。二段の台座には石段も付く。近頃では山に新しく石祠が祀られえるのは珍しい。神名は見当たらないので何の神を祀ったものかは分からない。山の神は山中に祀ることが多いので、さしずめ「杓子山大神」であろうか。石祠の裏には「大明見財産区」と刻まれていた。大明見(おおあすみ)は西山麓の富士吉田市の字。財産区は市町村合併の際に旧市町村が所有・管理していた財産を新市町村に引き継がず、旧態のまま所有・管理する行政組織で、戦後の町村合併を機にできた法律に基づく。大明見は昭和26年に下吉田町などと合併して富士吉田市になった。不動湯は大明見財産区が運営しているのをみても、しっかした財産区であることがわかり、杓子山に石祠を祀るのも納得する。

22232224 【独り言】杓子山の山頂に立てられたプレートは里山には珍しくオシャレな雰囲気でした。金属板から山名と標高を切り抜いた文字は優しく、大きさも控えめです。シンプルなポールもプレートを引き立てています。そしてポールの先に下がる鐘がまたオシャレです。これだけのプレートに耐えられる里山はそうはないでしょう。これが藪山の山頂に立っていたならどうでしょう。“豚に真珠”となってしまうはずです。しかし富士山が背景となれば話は別です。できればアルプスあたりを背景にこんなプレートに出会いたいもの2225 2226 です。隣の鹿留山(ししどめやま・杓子山の東の1632メートルピーク、25000地図に山名なし)でもユニークなプレートを見ました。三角点があるこの山頂には山名を示すものは何もありませんでした。そこで取り付けられたのが写真のプレートです。想像するに、「伊豆下田・快体ハイク」はいつもこのプレートを持ち歩き、プレートがない山頂があると取り出して、山名・標高を書き入れて取り付けるのでしょう。こちらはブナの古木が点在する山にふさわしいプレートでした。

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