偏平足

里山の石神・石仏探訪

石仏570高草山(静岡)高草山権現

2015年03月02日 | 登山

高草山(たかくさやま) 高草山権現(たかくさやまごんげん)

【データ】高草山 501メートル▼最寄駅 JR東海道本線・焼津駅▼登山口 静岡県焼津市坂本の林叟禅院▼石仏 高草山山頂。地図の赤丸印。青丸は道標、緑丸は登山口▼地図は国土地理院ホームページより


【案内】高草山はお茶畑の山。中腹に茶畑が広がり、山麓の坂本、石脇、高崎から茶畑へ通じる道が網の目のように巡っている。この日は坂本の林叟禅院から登り、石脇に降りた。道はよく整備され、網の目のような道の要所に山頂への案内があった。


 山頂に鎮座するのは高草山権現。大きな木の祠に「高草山権現」銘の、高さ95センチもの石塔が祀られていた。祭神のいわれは不明だが、古くからこの山に鎮座した神なのだろう。降りた石脇には「右ハ大くづれふちう道 左は花沢□□□日本坂府中道 文政□□巳年(1821)」の道標が立つ=下写真=。大くづれ(大崩)は高草山の山脈が太平洋に落ちる断崖、日本坂は高草山の東にある古代の東国への峠道、ふちう(府中)は駿府城である。江戸時代の東海道は高草山の北にある宇津ノ谷峠を通したが、明治になり東海道本線、昭和には高速道路も新幹線もこの日本坂の下をトンネルで抜けていった。高草山からはその様子がジオラマのように見て取れる。



【独り言】静岡の里山はどこもお茶畑がひろがり、山腹や山頂まで茶畑になっている山もあって、他の山では味わえない風景があります。茶畑の奥に富士山でも見えたら、一服ならぬ一幅の絵になります。高草山もそんな山でした。ただ、手入れがされていない茶畑や使われなくなった茶葉運搬のレールも目につきました。後継者がなく放置された茶畑だそうです。お茶の木は成長が早く、手入れしないとジャングルのようになってしまうようです。ところで私はカミさんに「御茶の味がわからない人」といわれています。愛用しているのは愛知県東栄町でみつけた微粉末緑茶の「食べ茶」。カミさんは普通の茶葉です。


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