偏平足

里山の石神・石仏探訪

石仏233西金砂山(茨城)

2009年12月31日 | 登山

西金砂山(にしかなさやま) 羅漢(らかん)

233 【データ】西金砂山 412メートル▼25000地図 山方▼最寄駅 JR水郡線・山方宿駅▼登山口 茨城県常陸太田市上宮河内町の金砂の湯▼石仏 西金砂山山頂、西金砂神社境内脇。

23312332 【案内】西金砂山の登山口は日帰り温泉・金砂の湯。ここから山頂直下の西金砂神社境内まで車で登れる。境内の駐車場から山頂までは急な石段もあるが、距離は短い。神社横にいくつかの石仏が並ぶ。かつてこの山が仏教の支配になっていたことを示す石仏で、大黒天と羅漢。羅漢は仏道修行により最高段階、つまり悟りを得るまでに達した人・阿羅漢を指2333す。釈迦の眷属として、十六羅漢や五百羅漢として木彫あるいは石仏で造立されてき2336 2337 横に移設されていた。残り1体は行方知れず。岩屋にあったもう一つの石仏・大日如来は残っていた。岩屋への道はなく、踏み跡がかすかに残る程度。足元は断崖絶壁なのでおすすめできない。ところで境内脇にある羅漢の乗り物が獅子なのが気になる。十六羅漢には虎を脇にかかえる跋陀羅尊者(ばだらそんじゃ)がいるが、これは獅子である。本来この羅漢と獅子は別物であった可能性が高い。獅子の乗る仏は文殊菩薩だが、その石仏は見当たらない。いずれにしても石仏は動く、動かされる存在である。

 【独り言】大晦日に使う蕎麦粉を求めて茨城に出かけました。3年前東金砂山から西金砂山へ向かう途中、道に迷った山中で蕎麦屋に出会ったことがありましたから、二つの山の周辺にある金砂郷(常陸太田市、旧金砂村)に行けば手にはいるだろうという目論みでした。ここ数年関東周辺の里山を歩いていて、蕎麦の畑が多くなってい2338 2339 ると感じていますが、特に茨城はその傾向が見られます。蕎麦の里・茨城という印象です。目論みは当たり、西金砂山の登山口にあった「西金砂湯ゆけむり郷・金砂の湯」の売店で手に入れました。その名も金砂郷産石臼碾き「常陸秋そば粉」。500グラム750円。蕎麦粉の価格は年々上昇傾向なのが気がかりです。需要に生産が追いつかないのでしょうか。それともこの秋の天候不順のせいか? ついでに隣接の「金砂庵」で「けんちん付けそば」を注文しました。しかしこれは失敗でした。けんちん汁はおいしいのですがそばのつゆとしては味が弱く、これなら最初から温かいけんちん蕎麦にしたほうがよさそうです。目新しいメニューに飛びついたのが間違いでした。西金砂山のもう一つの登山口・同市の赤土町には「そば工房」という蕎麦屋もありました。

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