偏平足

里山の石神・石仏探訪

石仏番外 雷鳥

2008年07月31日 | 登山

石仏番外 雷鳥(ライチョウ)

15591  木曽御嶽山の三ノ池、ハイ松のなかで「クー、クー」という聞きなれない音がするので目を凝らすと、雷鳥の親鳥でした。親鳥の目線の先には雛鳥が1、2‥‥5羽。「クー、クー」という親鳥の鳴き声は、雛に対する何かの合図のようです。人間が近づいていることを知1559 らせているのかも知れません。一方の雛はそんなことにお構いなく、勝手に動き回ってこちらに近づいてきました。そこで危険と感じた親鳥は「グー」と、それまでにない大きな声で一鳴き。この合図で散らばっていた雛鳥はいっせいに親鳥の元に集まりました。しかしすぐにバラバラに動き出します。親鳥の頭もいそがしく動きます。こいう状況ではこちらが雛鳥から離れるしかありません。

 最近は日本アルプスに出かけることが少ないので、雷鳥を見ることはありませんでしたから、御嶽山では久々の対面でした。絶滅危惧種に指定されている雷鳥、生息しているのは北・南アルプスと御嶽山だけのようです。40数年山に出かけていますが、中央アルプスでは見かけませんでした。30数年前の秋の早朝ことですが、南アルップスの悪沢岳で足元から雷鳥が飛び出し低空飛行で下っていたことがありました。このときも「グー、グー」という雷鳥独特の低音の鳴き声を聞きました。これも古い話しですが、冬の槍ヶ岳北鎌尾根で、雪の中の植物をついばんでいる真っ白な雷鳥を見ました。3メートルほどの距離で雷鳥と目が合いましたが、逃げもせず頭を動かしていました。いつ見ても不器用そうな鳥で、温暖化が進んでいるアルプスで生きていけるのか心配になってきます。写真上は御嶽山三ノ池。写真下は雷鳥の雛です。

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