
野谷文昭先生の東京大学退官記念・最終講義 深読み、裏読み、併せ読み―ラテンアメリカ文学はもっと面白い―を受講させて頂きました。
野谷先生は、ボルヘス、ガルシア・マルケス、バルガス・リョサなど。南米文学、映画作品など日本にたくさん紹介されて来られました。
ボルヘス会でお世話になっている先生で、毎月の読書会へこころよく私の参加を許して下さり、いろいろ教えて下さった大切な先生です。
野谷先生の講義は素晴らしかった!
やさしい言葉で、大切なことごとを教えて下さいました。
野谷先生は孤立や敗北を恐れないという姿勢を、ラテン文学から学んだそうです。
そして、ラテン文学との出会いは、宿命であったとも仰っていました。
先生のお話を伺って、能動的な読者によって作品が大きく変化していくのだということがよくわかりました。
経験、理解力の増加で読者が成長すれば、作品も成長する。
疑問と発見を得ながら二度、三度、と読み返すほどに、より理解も深まってゆく。
なにが作品に潜んでいるのか読者があばかずにはいられない魅力・・・様々な視点からいくつかの作品をお話して下さったのですが、本棚のボルヘスや、マルケスをすぐに読みたくなりました。
歴史を感じる旧校舎の大きな教室は、すでに定員以上の立ち見もでて満杯でした。
野谷文昭教授 東京大学退官記念・最終講義「深読み、裏読み、併せ読み」
その後、キャンバスをゆっくり歩かせていただきましたが、ゆったりと落ち着いた空気がとても新鮮でした。石造りの校舎もどっしりいていて、なにやら素敵な雰囲気です♪
うっとり歩いていると普通のおばちゃんが犬の散歩をしていました(!)
... 学生さんではない様子ご近所の方でしょうか(笑) これってよくあることなのでしょうか?
このあとは退官記念のパーティーで校内の山上会館へ、私も参加させて頂きました。
野谷先生の愛弟子や、友人、同僚などが先生を囲み、先生へのギターの贈り物があったり、演奏会があったり…心温まる良いパーティーでした。
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