まるで目の前に急に坂道が現れたかのように、気分が転がり落ちる時がある。さっき、お風呂に浸かっている時もそうだった。些細な嫌なことが積み重なった結果、不意に大きな嫌なことを、まざまざと思い出す羽目になったのだ。
だから、急いで体を洗った。この場から逃げようと思ったのだ。だけど、体を無心に洗っているうちに、まるで高速エレベーターに乗り込んだみたいに、気分が上向いていった。お風呂から出た後は、少し胸の奥が痛む程度になった。
そして今、この文章を書いている。暗いことは書いてはいけないんじゃないかとも思った。けど、もしかしたら、私の文章を読んで、共感してくれる人もいるかもしれないと思ったんだ。
子供時代も大変だったけど、大人時代もとても大変だ。人間を甘く見ちゃいけないということを学びつつある。人間って奥深くて、全く全貌はつかめない。私に今できることは、私と会話すること。そして、私とお友達になること。冗談を言って笑わせること。
「私には、『トモダチ』なんて必要ない」ってうそぶいていた時もあったけど、やっぱり友達って必要だ。少しずつ少しずつ、お互いを知っていって、気がついたら友達だったっていう感じが最高だ。
だから、私は私とお友達になる。そして明日からも、またいつも通りに息を吸って吐いて、のんびり歩いていくんだ。
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