さかなの回復日記

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精神障害者ソフトバレーボール交流大会

2022-08-29 15:20:04 | 日記
 まるで子供の頃に戻ったようだった。だって皆でマイクロバスに乗って、5時間くらいかけて名古屋まで行き、全国から集まったバレーボールジャンキーの人達と、もう一生分くらいの試合を、エアコンも効かない蒸し風呂のような体育館で、これでもかってくらい楽しんだんだ。
 私のチームは順調に負け続けた。
「あれっ、おかしいな…わたし達、こんなに弱かったっけ」
って思ったけど、全国の人たちは、想像してたよりずっと強かったんだ。わたし達は、緊張でガチガチにこわばっていた。そして私の顔を見たキャプテンは、
「さかなちゃん、スマイルだよ」
と言ってくれたんだ。
 だからそれからは思い切り声を出すことにした。
「スマイル〜」
「まだまだこれからだよ〜
「さぁ、勝つよ〜」
皆で声を掛け合って、無理やりにでも笑顔になって、試合に臨んだんだ。
 私達はその後も順調に負け続けたけど、でもチームの結束はその分、強くなった気がした。2日間に及ぶ試合をすべてこなして、皆、笑顔で健闘を讃えあうことができたんだ。
 帰り道では渋滞に捕まり、サービスエリアで迷子になる人も出て、すごく時間がかかって八王子まで帰ってきた。だけど、そのバスの中は、皆のやりきった充実感に溢れていて、疲れて寝てる人、冗談を言い合って笑ってる人、まるで青春ドラマの中のワンシーンみたいな、ずっと前から憧れていた世界の中にいるような感覚がして、
「このままずっとバスに乗っていたい」
って思ったよ。
 生きてるって感じがしたんだ。私はすごく幸せ者だ。本当に素敵な週末だった。きっと死ぬときには、この名古屋遠征のことを思い出すんだろうな。いや、もっともっと楽しいことがこの先も起こるかな。きっと、生きるって楽しいことなんだ。そう思った。

素敵なライブ@GOKIGENYA garage 経堂

2022-08-13 22:46:46 | 日記
 今夜は、シンガーソングライターの悠由(ひさよし)に誘われて、大橋剛ワンマンライブへ行って来ました。
 ものすごく気持ち良い時間でした。出演者も観客も、みんな音楽を心から楽しんでいて、私がこの場にいれることは、奇跡なんじゃないかと思い、こんな私にこんな素敵な出会いを与えてくれた悠由に感謝してもしきれないと思いました。
 前座として、悠由と、かなとが、2曲ずつ歌いました。悠由の歌う「約束の海」という夏を感じさせる曲はとても美しいギターと歌詞で、じっと聴きいりました。かなとは、「こんな世界なんて滅びてしまえばいい」という心の悲鳴のような歌を、観客とは目を合わせずに自分に向かって叫ぶように歌っていました。
 そして、大橋剛が歌ったのですが、その心を込めた、一人ひとりに届けるような、はっきりとした言葉と柔らかだけど力に満ちた声を聴いたとき、衝撃を受けてしまって、彼から目を離すことができませんでした。
 (なんて素敵な人だろう)
 (ずっと永遠に彼の声を聴いていたい)(なんて楽しそうにギターを弾くんたろう)
などなど頭の中はゆっくりと思いが回り、体の方は知らず知らずに音に合わせて、ゆらゆらと気持ちよさそうに自然と動いていました。
 素晴らしい一夜でした。いるかわからないけど、もしかしたら神様が、私を許してくれたのかもしれないと思いました。心の中は、感激して透明な涙が流れているように感じます。素晴らしかった。本当に素晴らしい夜でした。