街の変貌

お台場。

かつて黒船の来襲に驚いた幕府が、江戸を守るための砲台を築いた場所。
私の歴史の中で、印象深い場所でもある。

自動車の免許を取ったばかりの頃、家の車を持ち出して、夜のお台場に何度も足を運んだことを思い出す。
今のお台場とは似ても似つかぬ、まさに「１３号地」という名前が似合う殺伐とした風景だった頃。

夜の海辺は、そりゃもう怪しげで・・・、
色気づいた年頃の私にとっては、刺激的なスポットでもあった。
（変な想像はなされませんよう・・・。）
ちょっと背伸びして、そんな怪しい世界に足を踏み込むのも、新鮮だった。

もちろん、レインボー・ブリッジなんか影も形もない。
あの場所から、水面越しに観る夜景が好きだった。



今では、随分景色も変わって、鎖国の象徴だったはずの場所を「自由の女神」が見下ろしている。
このＧＷには、「お台場がハワイになる」らしいし・・・。

お台場という言葉を耳にするだけで、その華やかさとは裏腹に、少し感傷気味になってしまう私であった。

歳のせいかな・・・。