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Life begins now

気付いたこと,感じたことを思いつくままに書き綴っていくblog(映画,BD-1,Book etc)

報知映画賞

2007年11月29日 01時04分06秒 | Movie


 寒くなってきたと思ったら今年もいよいよ各映画賞の季節。今日は「第32回報知映画賞」の発表があった。
 嬉しかったのは,麻生久美子さんが,「夕凪の街 桜の国」で最優秀主演女優賞に選ばれたことだ。以前このblogに書いたけれど,今年個人的には「夕凪の街 桜の国」,なかでも麻生久美子さんが断然良かったと考えているのでとにかく嬉しい。これからもこの作品を超えるような演技で活躍してほしいなぁと願っています。


(その他受賞作品は以下で(スポーツ報知WEBサイト))
 http://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20071128-OHT1T00086.htm

(麻生さんのコメントを含む記事は以下で(スポーツ報知WEBサイト))
 http://hochi.yomiuri.co.jp/feature/entertainment/cinema/news/20071128-OHT1T00006.htm

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「ホリデイ」(2006)

2007年11月18日 10時25分09秒 | Movie

 空気に冬の匂いと温度が感じられるようになってきたこともあって「ホリデイ」を観る。

 同棲していた恋人と別れたことから,見知らぬ土地での休暇を衝動的に思い立ったアマンダ(キャメロン・ディアス)。「ホーム・エクスチェンジ」のWebサイト上で,偶然イギリス・サリー州シェールにあるコテージに興味をもつ。
 そのコテージは,片思いしていた同僚の突然の婚約により意気消沈していたアイリス(ケイト・ウィンスレット)のもの。二人は,L.A.とシェールの家を2週間交換する事に・・・。そんな彼女たちを待っていたのは,思いがけない運命の出逢いだった。
あらすじはこんな感じですかね。

 キャメロン・ディアスは本当に白が良く似合っているし,ジャック・ブラックは相変わらず独特の存在感があって好きだなぁ。何より良いのは,ケイト・ウインスレット演じるアイリス。ちょっと野暮ったいけれど,誠実に生きている素敵な女性をうまく表現していて好感がもてました。ベタな映画かもしれないけれど,自分に元気がない時にビタミンのような映画はやっぱり必要なんでしょうね。これからの季節にオススメです。

 個人的には,ダスティン・ホフマンがカメオ出演していることや旧き良きハリウッドの香りが感じられるところがハッピーでした。

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「眉山」(2007)

2007年11月10日 17時03分48秒 | Movie


 せっかく週末でポタリングしたい気分なのに雨・・・
 上映期間には観られなかった「眉山」をゆっくり観ることにする。
 眉山の謂れを調べてみると「どの方向から見ても「眉」の格好をしていることから眉の山「眉山」(びざん)と呼ばれ,古く万葉の昔から人々に親しまれ現在に至っている」ということのようだ。

 (眉山-びざん-公式サイト)
 http://bizan-movie.jp/index.html
 (阿波踊り会館)
 http://www.awaodori-kaikan.jp/info/index.html

 さだまさし原作の「解夏」同様,人と人の絆(解夏ではパートナー,本作では親子)や愛する土地への思いが底流に一貫して流れ筋が通っている。咲子(松嶋菜々子)の母を演じる宮本信子(10年ぶりの映画出演っ!)のちゃきちゃきした江戸女役が見ていて痛快かつ潔い姿でありながら儚さを感じさせ(きっとそれは秘めたる昔の恋のため)おこがましいけれど実にいい女だと思った。
 周りを固める山田辰夫円城寺あや(とくに阿波踊りのシーンで宮本信子が大沢たかおに娘咲子(松嶋)を託すシーン)が見せる表情が素晴らしい(人間としてなかなかそうはできないんだよなあって思わせる)。
 阿波踊りの中,夏八木勲演ずる咲子の父も含め親子3人が心を通わせることができたのは救われたなぁ。
 
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「ミリオンダラー・ベイビー」(2004)

2007年11月03日 12時31分48秒 | Movie


 2005年アカデミー賞4部門(作品賞,監督賞,主演女優賞,助演男優賞)だけでなくその他の賞も多数受賞したクリント・イーストウッド作品。

 「ボーイズ・ドント・クライ」のアカデミー主演女優ヒラリー・スワンク,名優モーガン・フリーマンとクリント・イーストウッドの演技の化学反応が織り成す様々な人間の感情がたまらない。

 30代の裕福ではない女性ボクサーのマギーと娘に縁を切られた名トレーナーフランキー。その二人を近からず遠からず見守る元ボクサーエディ。ボクシングを扱いながら音を感じないほど淡々と物語が描かれていく。その理由が何故かは前半はまるで分からなかった。

 それが幸福の絶頂であるマギーのタイトル戦でのある“事件”が思わぬ方向へ大きく人生の歯車を動かしてしまう。

 この先のことはあまり書いてしまうのはどうかと思うのけれど,幸せを感じた状態で生涯を閉じたいマギーと家族のように感じている思いと人を殺めることへの罪悪感の間でゆれるフランキーの心の動きを観ることは大切な何かを考えさせる良いきっかけになるのではないかと思います。
 しかし,クリント・イーストウッドという監督はいつも鋭い視点で課題を抉り出してくる人だなぁ。
 
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「ロッキー・ザ・ファイナル」(2006)

2007年10月13日 12時48分37秒 | Movie

 
 往年の名作「ロッキー」シリーズ16年ぶりの新作。
 2以降のシリーズにはない,良い意味で肩の力の抜けた感じがする作品。スタローンが原点に立ち返り純粋に伝えたいメッセージを込めた作品になっていると思う。世代に関係なく感動できると思うけど,ロッキーシリーズと共に育った自分達の世代には特に胸に迫るものがあると思うなぁ。

 イチ押しはロッキーが息子ロバートと対峙する場面の台詞。
「お前は人にバカにされても平気な人間になり下がった。自分のふがいなさを親の影にかすむせいにした。」
「わかっているはずだ。世の中はバラ色じゃない。厳しくてつらい所だ。油断したらどん底から脱け出せなくなる。人生ほど重いパンチはない。だが大切なのはどんなに強く打ちのめされてもこらえて前に進み続けることだ。」

 「人生ほど重いパンチはない」
 深いです

(ロッキー・ザ・ファイナル公式サイト) 
 http://movies.foxjapan.com/rockythefinal/top.html

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「バッテリー」(2007)

2007年10月07日 11時21分25秒 | Movie

 あさのあつこさん原作(野間児童文芸賞受賞作)の映画化。原作を読んではいないけれど,児童文学のカテゴリーに押しとどめておくのはきっと勿体ない作品なんだろうなと映画を観ると思います。
 多少映画と原作は違うようですが,岡山の自然を舞台に中学生特有の心の動きを丁寧に描いています。誰しもが経験する様々な言葉にできない感情を「そうだよな」と思い返しながら観ることができる作品に仕上がっています。

 主役の岡山に引越してきた天才野球少年原田巧役の林遣都をはじめ難病を抱える巧の弟・青波役の鎗田晟裕,自分とどう向き合ってよいか悩む巧を野球だけでなく心まで支える永倉豪役を演じる山田健太が映画初出演の中で頑張っている姿は結構良いですよ。脇を固める天海祐希さん,岸谷五朗さん,菅原文太さんは母・父・祖父としての感情を等身大で表現することで,子役達の良い面を引き出しているんだなぁ。

(バッテリー公式ウェブサイト)
 http://www.bt-movie.jp/

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「安娜瑪徳蓮娜/Anna Magdalena」(1998)

2007年09月29日 14時17分32秒 | Movie

 金城 武ケリー・チャンレスリー・チャン等の香港スターが目白押し。
 PV的に観ていると結構楽しい。前半はケリー・チャンの所作の美しさや金城 武扮する調律師の繊細かつシャイな演技に引き込まれる魅力が溢れていて結構良かった。

 ただし,問題は後半。
 金城扮する調律師の書いた小説の世界へと映画は突然移行するのだけれど,その世界を再現することで却って映画の本筋が分断されてしまい何を表現したいのか分からなくなってしまっている。前半の流れのままだったら悪くなかったのになぁ。
 また,ケリー・チャン出演の邦画を誰か企画してくれないかなぁ,なんて思いました。

総   合 60点
ストーリー 60点
キャスト  85点
演   出 55点
ビジュアル 70点
音   楽 80点

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「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」(2007)&「しゃべれども しゃべれども」(2007)

2007年09月22日 18時57分38秒 | Movie


 久々に飯田橋ギンレイホールへ。しかし,ここはいつも開場前に人が長蛇の列をなしているなぁ。

東京タワー オカンとボクと,時々,オトン」(2007)

 リリーフランキーを誰もが知っている存在にした,ご存知本屋大賞2006大賞作にして200万部突破のベストセラーの映画化。
 しかしスペシャルドラマからはじまって連ドラ,映画さらには舞台化までされる作品って最近珍しいような気がする。原作を読み,スペシャルドラマと連ドラも観てしまっている自分としては,食傷気味なのは否めない現実だ。

 それでも,東京に出てきている人間(東京に限らず故郷から出ている人は皆そうだと思うけれど)の心の琴線を動かさずにはいられないんだなぁ(みんな多かれ少なかれ自分の親不孝を心のどこかに抱えてるから)。最後まで飽きずに観ることができました。

 ひとつだけ言うと・・・本当は個人的に嫌いじゃない俳優が多かったので言いたくはないけれど,脇というかストーリー上あまり関係のない場面に出てくるキャストが豪華で目を奪われてしまうところはいただけない(話の筋から自分が追い出されてしまう感じになってしまう)。

 内田也哉子の若き日のオカン役はもっと評価されてよいと思うのですが,どうでしょう?(伊藤歩の弾けっぷりも良いですよ)
 それにしてもオダギリジョーの学生時の短髪姿が結構新鮮だった。


総   合 65点
ストーリー 80点
キャスト  70点
演   出 55点
ビジュアル 60点
音   楽 70点

(全国書店員が選んだ いちばん!売りたい本 本屋大賞WEBサイト)
 http://www.hontai.jp/index.html


しゃべれども しゃべれども」(2007)

 2007年度本屋大賞受賞作家・佐藤多佳子が懐かしい情緒溢れる東京の下町を舞台に、不器用な人間たちの成長を優しく爽やかに描いた同名小説の映画化!二つ目の落語家・今昔亭三つ葉。思うように腕も上がらず、悩んでいる彼がひょんなことから「話し方教室」を始めることに。生徒は口下手な美人・十河五月、クラスになじめない少年・村林優、元プロ野球選手・湯河原太一の3人。果たして、それぞれの想いは上手く伝わるのか?(以上「goo映画」より)

 この作品の国分太一しかり「タイガー&ドラゴン」の長瀬智也しかり,TOKIOはどうも落語に縁が深いグループみたいですね。

 この作品は,封切り時に行きたかったんですけど都合がつかず観にいけなかったから,結構期待していきました。派手な物語ではなく日常を描こうとしている点では,東京タワーと同じ根っこかもしれないが,しっかり地に足ついた少し大人の作品に仕上がっていましたね(渋さを感じさせるほどではないが,20代半ば以前とは違い分別を考えているという意味で少し大人かな)。正直期待を裏切らなかったです。
 特にラストの三つ葉と五月のやりとりはよかった。表面上の意味だけでない,ひとつひとつの言葉の本当に意味することをお互いが分かりあえているところが良いです。

 どうしても言っておきたいのは大阪から東京に来てクラスになじめない少年・村林優役を演じている森永悠希はスゴイッ!映画館でも,かなり笑いをとっていたけれど彼はしゃべりの絶妙な間合いや抑揚の付け方を勝手に会得している。彼なしではこの作品は成立しないでしょう,きっと。

総   合 75点 
ストーリー 80点 
キャスト  70点 
演   出 70点 
ビジュアル 80点 
音   楽 70点 
  
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「バック・トゥ・ザ・フューチャー」(1985)

2007年09月21日 05時05分16秒 | Movie


 なぜ今頃って感じだけど,ふと観たくなったのでとしか言いようがない。
 それでもあえて言いたいっ,面白いぞ

 古さを感じさせない,というより今観ても新しい魅力で一杯です。とにかくデロリアンをはじめメカ系のディテールがいい映画と直接関係ないかもしれないけれど,アナログからデジタルへ移行の創成期ゆえの家電製品(JVCのビデオカメラやAIWAのヘッドフォンステレオ)等のデザインが小さすぎなくてエッジが効いていて堪らない(この頃ってSONYが一番格好良かった時代かもしれないなぁ)。
 
 マイケル・J・フォックスは本当に輝いているし(やっぱりスケボーのシーンはいいっす),「The power of love」をはじめとする音楽も今なお色褪せない。
 デロリアンが出てくるシーンはもうそれだけで心躍るけど,過去から現在へ戻るシーンで本当に戻れるかどうかの瀬戸際ではいまだに祈るようなキモチになってしまう。

 振り返って考えると,ぼくらの年代にとってこの頃の作品達がハリウッドだったような気がしてならない。今さらながら,こんなに楽しめるなんて本当に思わなかったなぁ。昔観た方も意外と同じ思いになったりして。

 

 


「HANA-BI」(1998)

2007年09月19日 23時05分27秒 | Movie

 第54回ヴェネチア国際映画祭金獅子賞受賞作品。
 これまであまり北野作品は観てこなかったけれど,避けては通れぬ気持ちで鑑賞。一言で言うとなかなか難解だというのが正直なところ。ただ,全編を通じて死という存在が多かれ少なかれ常に隣にあって,どうその存在と向き合うかがテーマなのだろうなと個人的には解釈しました。

 観る前はもっと不条理に暴力を描いているのかなと思っていましたが,そうではなかった点は観てよかったかな。ただし,一度観ただけでこうだったとは言い切れない気持ちが自分の中に残っているのでコメントはこの程度に差し控えたいと思います。
 それにしても全編を通じて印象的な絵もすべて北野監督作品とは・・・本当に多才な人なんだな。