Blue jewel

拉致の解決を願って
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めぐみへの遺言から(4)

2012-04-24 | 時流
めぐみへの遺言  幻冬舎
横田 滋 (著), 横田 早紀江 (著), 石高 健次 (著)
第四章 撃ってでよう  P91~93 より
他人の痛み、辛さが本当にわかるには --早紀江--

石高さん
--やっぱり、特に早紀江さんは人間的に人柄が良くて品があるからシンボル化されてしまうのでしょうけど。まるでマリア様みたいなところがあるから。

早紀江さん
それは違います。絶対違う。平凡なおばあさんです!

滋さん
テレビのある人が言っているのだけれど、私たちが良く引っ張り出されるのは、家族会事務局長の増元さんあたりだけを出すと、どうしても見ている人から『馬鹿にするな!』という反発を食らうんだと。私たちはどちらかというと穏やかなことを言うから、そういうのを一緒にださなかったらなんで強硬なのばかり出しているんだと批判を受けるらしい。そういう意味から出てくれと言ってくる。

早紀江さん
クッションになるということね。

石高さん
そればかりではないと思います。去年の12月金正日が亡くなるとすぐにテレビ局がご夫妻に出演をお願いする、拉致担当大臣は家に飛んでくる。で、ご夫妻はこれは娘のためになると、テレビに出て訴える。政治家が動いてくれなきゃ始まらないから娘のためだと付き合う。一年間に100回以上も頑張って公園に行くのと同じ純粋な気持ちでしょう。

そうするうちに、今や早紀江さんはマリアの偶像のようになっていて、方々に引っ張り出されてエネルギーを目いっぱい使っている。しかし全然進展しない。つまり空回りしている。それが悲しいのです。拉致問題が、本来の次元とは違うところに行きつつあるんじゃないかと危機感も覚える。もっと厳しい現実を見てくれ、直視してくれと言いたい。野田総理にしろ、ブルーリボンバッジをつけているのは有り難いけれど、本質はそんなところにはなく、水面下でも闇の世界でもとにかく、持てる力を総動員して拉致解決を前へ進めてほしい。

早紀江さん
そうです。同感。

石高さん
--バッジをつけていれば、あたかも拉致問題に関心があってやっていますと傍目には映るのでしょうけれど、外務省の最高幹部に聞くと北との交渉は何も進んでいません、何もやっていませんとはっきり言う。子供のような言い方だけど、場辞意をつけていることを言い訳にしない、それで完結しないでほしい。

早紀江さん
本当、情けないと思う。確かに考えてみればおかしい。石高さんはめぐみの拉致を突き止める二年前に拉致犯人を韓国で追いかけて、原敕晁さん拉致を命がけで証明したわけでしょ。ところが政治家は緊張感がなくてのんびりしている。それは、ずっと感じています。



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