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『いま、これから』 ~被曝不安の町で~

2012-05-16 | 時流
『いま、これから』


磐梯吾妻スカイラインから、福島市を望む

福島市は、原発から約六十キロのところにあります。私の住む渡利地区は放射線量が高く、近くの中学では生徒が校庭を使えず、除染のため表面の土を三ヶ月かけて削り取りました。その土は角の方に集めてブルーシートをかけてあり、高く、近くの中学では生徒が校庭を使えず、除染のため表面の土を三ヶ月かけて削り取りました。その土は角の方に集めてブルーシートをかけてあり、どこにも移す場所がないそうです。

町内会でも一戸毎に地面から十センチと一メートルのところを線量計で測りました。数値はちょっと高く子供たちや若い世代の健康に与える外部及び内部の被曝が心配されます。

安全とされていた福島の米のごく一部にセシウムが検出され、名産のサクランボ、桃、リンゴ、梨、野菜が風評被害のため売れ行きが悪く、農家の痛手は一方ではありません。

翻って原発の電力がなかったら日本の高度成長は難しかったと思えばその功罪は誰に問わん思いです。でも、今現実に原発の危険性を目の当たりにしました。

そこへ大津波が重なり頼りの漁船も、働き場所も大切な家族も一瞬に失い、悲しみに苦しみに耐えて人々は暮らしています。
今後の電力の安定供給もさまざま言われますが、長い時間と困難が伴うでしょう。
福島県での膨大な土地の除染はとても大変と思います。日本人の叡智を集め、諸外国の力も借りて前進するしかありません。

全国各地からのボランティアの方々、心のこもった義援金をお寄せくださった方々、命がけで働いてくださった消防士の方、全ての方に福島に住む者の一人として深く感謝をしております。

短歌同人誌 『青南』に掲載された投稿より。

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