おすぎさんが酷評していた映画の『ヒーロー』。
見る価値なしで説明する必要なしと言うのでおすぎさんの評論、何がどうなのか分らない。
私は、テレビを見ていた時から(2回程観てみなくなった)C級評価だったので勿論映画も観ない。
木村拓哉さんも悪くない。脇役を彩る出演者も主役を張れるつわものぞろい。味のある演技を醸し出していた。
脚本も良かった。引きつけられる設定だった。それがなぜ楽しくなかったか、何が悪かったのか?
それは松たか子さんの演技力のなさだった。『大根役者』とはこういう女優を指すと初めて思った。
彼女の演技は何をやらせても一本調子。心“たましい”がこもっていないと感じる。科白覚えるのに精いっぱいの感。
確かにつっけんどんな役どころかも知れないが、味気ない演技と言うことではない。役が全く掴めていない。
松たか子さんが演じる『雨宮』と言う事務官に全然魅力を感じる事が出来ない。つまらない女性に映る。
彼女が演じる役は、どれも同じ感想が付き纏う。彼女が演じる人物には魅力を感じないし“人”を感じない。
彼女は女優ではないと思う。松たか子さんが演じる松たか子でしかないのである。
仲間由紀恵さんが演じたら・・・松島菜々子さんが演じたら・・・もっと魅力ある良い作品に仕上がったと想像させる。
学芸会の棒読みの子供の演技を思い出す。科白を、間違わずに読んでいるだけあって演じているのではない。
歌も下手うま歌手で、良く恥ずかしげもなく歌うなぁと変な意味で関心はする。
良い作品が一人の為に台無しになる事は非常に残念だと思う。
ミスキャストはある。『女帝』『花ざかりの君たちへ』もしかり。
イマイチ原作でイメージされたものとキャスティングが食い違う。原作の印象と配役にギャップが有過ぎ無理がある。
こんな平凡な地味な子が、しかも演技力もないのにと思う。地味なら演技力は卓越していて欲しい。
花ざかり・・・の堀北さんはずんぐりした体形で、背も高くないし足も短い。こんな男子がいたら正直格好悪い。
こんな女子が男子校に紛れ込んでいたら一発でアウトだと思う。花ざかり・・・は中性的な魅力のある子が適役。
女帝は華のある十代の人が他にいると思うし、どうしてこの人をと疑問を感じざるをえない。
流行り(ブーム)の子の起用はその子自身も駄目になるし、作品自体もお粗末になってしまう。
比較は良くない事かも知れないが、落差があり、キャスティングの重要性を改めて考えさせられた。
そんな作品が最近多過ぎる。10代の役どころなので、若い子しか駄目なのだろうかとも思う。
『ライフ』と言う作品があり、福田沙紀さんが好演している。本当に憎たらしくてこんな奴いるいる!と思わせる。
普段の彼女からは想像出来ない抜群の演技力と迫力、とても惹きつけられた。
主役の女の子より魅力があった。彼女は成長株の女優だと思う。女帝も彼女なら華があったかも知れない。
又、『受験の神様』という番組を見ていて、子供達の素晴らしい演技力をみて見習って欲しいと心から思った。
素質や資質もあるのかも知れない。