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栃木発「ちゃりあん」ブログ2

日常の「あたりまえ」を、より深く。

初めての「ホウネンエビ」との『ギリギリな』出会い。 ~来年は見られるかなPJ~

2021-06-17 05:20:46 | 日記

あれは6月の最初の金曜日。。。

 

私の知人から「ホウネンエビって知ってる?」とのお尋ね話が。

 

ホウネンエビ・・・・恥ずかしながら初めて聞く名前。。。

 

「いいえ・・・・それが、どうしたの?」

 

知人は興奮したかのように語り始めます。

 

「今朝、ラジオで聞いたの。 毎年、5月くらいに田んぼに大量に発生して、1か月くらいでみんな死んじゃう・・・」

 

「なんじゃそりゃ」って話だった。

 

・・・・でもって、私なら知ってるのではないか?

そう思って尋ねてきたという。

 

知らない。初めて聞く。。。

 

だから調べてみた。

 

すると「観察キット」なるものが発売されていることを知る。

 

そして知人に教えた。

 

 

・・・・・「あーそう」

 

答えは早かった。そして行動した。

 

知人はさっそくネットショップで、その観察キットを注文した。

 

・・・でもって、到着した、というので

「ホウネンエビ観察キット」を見せてもらうことになった。

※この時点では、私はまだ関心があるだけ。

 

箱は意外と小さく、中はこんな感じだった。

 

スポイトのようなものと、エサ、ホウネンエビの卵、そして活性炭。。。

 

 

 

ホウネンエビ・・・・田んぼに生息する生き物で

エビ、と名前がついているがエビの仲間ではないらしい。

 

毎年、田んぼの水が入ると卵が孵化し、およそ1か月で成虫に。

そして大量発生したタイミングで産卵をして、なんと成虫はそのまま死んでしまい

産まれた卵は、田んぼの土の中で「翌年の水入れ時期まで」じっとしている・・・おぉおおお

 

つまりは、5月後半~6月前半くらいにしか、実際の田んぼでは観られない(かもしれない)という話。

 

そこに、私がはまってしまうであろう「ギリギリ」なことがあることが判明。

 

その「ギリギリ」とは・・・

栃木県立博物館

栃木県では安蘇地域や小山市などの南部から宇都宮周辺までで確認されていますが、今のところ最北の記録は宇都宮市大谷町。それより北で見かけた方は、...

Twitter

 

 

SNSでは「普通に田んぼにいた」とか「観察キットで泳ぐ動画」がけっこう見られますが

栃木県の北部に住む私のエリアで

「ホウネンエビ」なんて聞いたこともない。

それは当然だってことが、よくわかったわけだ。

 

太平洋側での北限が、いまのところ「宇都宮市の大谷町」って。。。

 

この「ギリギリ感」たまらないですよね。

 

栃木市の方は田んぼで普通に「ホウネンエビ見てきた」っていう投稿しているのに

 

うちら栃木県北部では、そんな名前すら知られていない・・・

 

こういうケースは「かまのふたまんじゅう」以来になるかなwww

 

これは、なんとか「きっかけ」を持ちたい・・・

 

・・・・そんなわけで

 

先日、彼女と「図録半額」で吸い寄せられてしまった、栃木県立博物館へ

6月13日に出向いた際、

ホウネンエビの調査をされた学芸員のかたがいれば、ちょっとお話を聞ければな。。。

そう思って、展示室にいた博物館の職員の方に声をかけてみた。

 

栃木県立博物館でホウネンエビを調査された学芸員さんは

残念ながら、この日はお休みで不在、とのこと。

 

でも、いままで何度も見学していながら、そこはスルーし続けていた「ホウネンエビの展示コーナー」を

今回、改めてきっちり観てきました。

 

たくさんネットには動画が公開されていますが

 

なんともカワイイのだ。

泳ぎ方がね。

 

これは模型。

もちろん、こんなに大きくはない

 

実際には成虫でも2センチくらいだそうだ。

 

一緒に田んぼで観られるカブトガニ

そして、実際は背中を上にして泳ぐ、ホウネンエビ。

 

 

孵化して成虫になった際に「大量に繁殖した年は稲が豊作になる」と信じられたことから「ホウネンエビ」の名前がついたそう。

 

とにかく宇都宮よりも北に生育が見られたら、大きな発見となる。

 

見つかることは難しいかもしれないが

 

来年、ぜひ県南部の田んぼに出かけて、実際この目で見てみたい・・・

 

そう願っております。

 

ちなみに、ホウネンエビは「跳べない・歩けない・産卵するとすぐに死んじゃう」ことから

 

発見された田んぼの「お隣」では確認されないこともるという。

 

また、気温は低すぎると孵化できず、高温すぎると死んじゃう。

 

なかなか繊細な生き物であることも、魅力なところでしょうかね。

 

私は来年まで休眠します。。。

 

なお、観察キットを手に入れた知人ですが、その後はまだ連絡が来てません。

 

成虫になったら、見せてくれるというのですが果たして結果は。。。

 

観察キットよりも、実際に肉眼で観ることを楽しみにしている私は

 

ホウネンエビとは、また来年!

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