あれは6月の最初の金曜日。。。
私の知人から「ホウネンエビって知ってる?」とのお尋ね話が。
ホウネンエビ・・・・恥ずかしながら初めて聞く名前。。。
「いいえ・・・・それが、どうしたの?」
知人は興奮したかのように語り始めます。
「今朝、ラジオで聞いたの。 毎年、5月くらいに田んぼに大量に発生して、1か月くらいでみんな死んじゃう・・・」
「なんじゃそりゃ」って話だった。
・・・・でもって、私なら知ってるのではないか?
そう思って尋ねてきたという。
知らない。初めて聞く。。。
だから調べてみた。
すると「観察キット」なるものが発売されていることを知る。
そして知人に教えた。
・・・・・「あーそう」
答えは早かった。そして行動した。
知人はさっそくネットショップで、その観察キットを注文した。
・・・でもって、到着した、というので
「ホウネンエビ観察キット」を見せてもらうことになった。
※この時点では、私はまだ関心があるだけ。
箱は意外と小さく、中はこんな感じだった。
スポイトのようなものと、エサ、ホウネンエビの卵、そして活性炭。。。
ホウネンエビ・・・・田んぼに生息する生き物で
エビ、と名前がついているがエビの仲間ではないらしい。
毎年、田んぼの水が入ると卵が孵化し、およそ1か月で成虫に。
そして大量発生したタイミングで産卵をして、なんと成虫はそのまま死んでしまい
産まれた卵は、田んぼの土の中で「翌年の水入れ時期まで」じっとしている・・・おぉおおお
つまりは、5月後半~6月前半くらいにしか、実際の田んぼでは観られない(かもしれない)という話。
そこに、私がはまってしまうであろう「ギリギリ」なことがあることが判明。
その「ギリギリ」とは・・・
SNSでは「普通に田んぼにいた」とか「観察キットで泳ぐ動画」がけっこう見られますが
栃木県の北部に住む私のエリアで
「ホウネンエビ」なんて聞いたこともない。
それは当然だってことが、よくわかったわけだ。
太平洋側での北限が、いまのところ「宇都宮市の大谷町」って。。。
この「ギリギリ感」たまらないですよね。
栃木市の方は田んぼで普通に「ホウネンエビ見てきた」っていう投稿しているのに
うちら栃木県北部では、そんな名前すら知られていない・・・
こういうケースは「かまのふたまんじゅう」以来になるかなwww
これは、なんとか「きっかけ」を持ちたい・・・
・・・・そんなわけで
先日、彼女と「図録半額」で吸い寄せられてしまった、栃木県立博物館へ
6月13日に出向いた際、
ホウネンエビの調査をされた学芸員のかたがいれば、ちょっとお話を聞ければな。。。
そう思って、展示室にいた博物館の職員の方に声をかけてみた。
栃木県立博物館でホウネンエビを調査された学芸員さんは
残念ながら、この日はお休みで不在、とのこと。
でも、いままで何度も見学していながら、そこはスルーし続けていた「ホウネンエビの展示コーナー」を
今回、改めてきっちり観てきました。
たくさんネットには動画が公開されていますが
なんともカワイイのだ。
泳ぎ方がね。
これは模型。
もちろん、こんなに大きくはない
実際には成虫でも2センチくらいだそうだ。
一緒に田んぼで観られるカブトガニ
そして、実際は背中を上にして泳ぐ、ホウネンエビ。
孵化して成虫になった際に「大量に繁殖した年は稲が豊作になる」と信じられたことから「ホウネンエビ」の名前がついたそう。
とにかく宇都宮よりも北に生育が見られたら、大きな発見となる。
見つかることは難しいかもしれないが
来年、ぜひ県南部の田んぼに出かけて、実際この目で見てみたい・・・
そう願っております。
ちなみに、ホウネンエビは「跳べない・歩けない・産卵するとすぐに死んじゃう」ことから
発見された田んぼの「お隣」では確認されないこともるという。
また、気温は低すぎると孵化できず、高温すぎると死んじゃう。
なかなか繊細な生き物であることも、魅力なところでしょうかね。
私は来年まで休眠します。。。
なお、観察キットを手に入れた知人ですが、その後はまだ連絡が来てません。
成虫になったら、見せてくれるというのですが果たして結果は。。。
観察キットよりも、実際に肉眼で観ることを楽しみにしている私は
ホウネンエビとは、また来年!
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