栃木県と茨城県
そして
宮城県に「特別警報」が発令された豪雨水害から、およそ1週間が経ちました。
いまだ避難者がいて
被災した住宅が残されていて
寸断されているライフラインがある・・・
ある人はボランティアに
またある人は物資の寄付をする。
家も
命も
なにもなかった人間にできることは何か。
災害に対して
なにも発信しないことが「無関心」と思われることがあるが
私は
マスコミ・行政の関係者でない人間が
増水した川、被災した家屋だけを
画像で公開する「野次馬的な」ものも、どうかと思う。
私自身は
家も、命も
そして周囲の環境も
被災することはなかった。
それでも
仕事のなかで
交通網の状況が
まったく得られなかったのが悔やまれてならない。
取引関係にある物流の方の
アクセス方法がまったくもってわからなかったのである。
もちろん、高速道路はすぐわかるが
国道以外の県道・市道レベルになると
どこが通行止めで
どこがう回路になるのか・・・
トラックの運転手さんたちは
右往左往しながら
倍以上の時間をかけて到着する。
茨城県常総市。
国道294号線の不通の話は伝わってくる。
しかし
具体的な話が出てこない・・・
問い合わせがあっても
なにも答えられないもどかしさ・・・
増水した川の写真が投稿されたSNSサイトを
のんきに観ている余裕はなかった。
「災害時の情報の発信」は
伝える側が「伝えてほしい側」に対して有効な情報を選択すべきである。
野次馬的な「増水した川」の画像には
はっきり言ってうんざりする想いだ。
・・・・・
そんな水害のネタで埋め尽くされた1週間前。
私が目に付いた「唯一」有用な河川の情報があった。
それが
SNSサイトの知人が投稿した「蛇尾川」の様子だった。
ふだんは「水無し川」となっている中流部分が
増水して濁流となって危険水位となっている動画。
「とにかく水が引いて落ち着いてから近づこう・・・」
そう考え
9月14日。
私は
那須塩原市の蛇尾川の「とある」場所へ。
旧・黒磯市の波立地区から西へ

道路の先に

通行止めの看板。
「やっぱり・・・」
落胆の色は隠せないが
あの増水の事実を知れば
こうなることは容易に想像できた。

工事の案内もあった。

おわかりになるだろうか?
道が
まるごとなくなっているのである。
ここには
元々、橋はありませんでした。
「洗い越し」と言って
水のない川を
橋を架けずに
そのまま、道路として横断させるのである。

道は水によって削られ
段差が生じている。

対岸の様子。
水のない川の部分には
流れてきた木が多く横たわっているのが見える。

対岸に通じる道路は段差があって
やはり河床が削られている。


これがここの通常。
「伏流水」と言って
水はこの砂礫の下を流れている。
ここから数キロ先下流の
大田原市にて
水は地上に姿を現し、箒川へと合流する。
(蛇尾川の水は、箒川、那珂川へと通じるため、直接、鬼怒川への影響はありません)
那須に住んでいればたいてい知っている「蛇尾川を通る道」。
現在は通行止めにつき
走行はできません。
工事関係の車両の通行の妨げになる恐れがあります。
安易な接近は避けたほうがよいと思います。
・・・
参考までに
私が
以前、走行した際に撮影したものがあります。
2009年9月16日の模様です。
進入は
今回とは反対の
旧西那須野町・塩原町側からです。

雨が降ると通行止め。

周囲には農場もあり、道幅も狭いため徐行厳守です。

この先に河川敷があるとはわからない風景のなかをしばらく走ります。
過去には何台か、増水した際にクルマが動けなくなるトラブルがあったため
雨が降った際の警告表示がたくさんあります。

やや見えにくいですが
黄色ではっきりと看板の存在はわかるはず。

これが「洗い越し」です。

川の中央部分から。
橋を渡らず
土手を下ることなく
洗い越しは
川の中央までクルマを走らせることができるのです。
しばらく通行はできませんが
再開した際はまたお知らせしたいと思います。
※2016年6月、工事が完了し、通行可能であることを確認済みです
そして
宮城県に「特別警報」が発令された豪雨水害から、およそ1週間が経ちました。
いまだ避難者がいて
被災した住宅が残されていて
寸断されているライフラインがある・・・
ある人はボランティアに
またある人は物資の寄付をする。
家も
命も
なにもなかった人間にできることは何か。
災害に対して
なにも発信しないことが「無関心」と思われることがあるが
私は
マスコミ・行政の関係者でない人間が
増水した川、被災した家屋だけを
画像で公開する「野次馬的な」ものも、どうかと思う。
私自身は
家も、命も
そして周囲の環境も
被災することはなかった。
それでも
仕事のなかで
交通網の状況が
まったく得られなかったのが悔やまれてならない。
取引関係にある物流の方の
アクセス方法がまったくもってわからなかったのである。
もちろん、高速道路はすぐわかるが
国道以外の県道・市道レベルになると
どこが通行止めで
どこがう回路になるのか・・・
トラックの運転手さんたちは
右往左往しながら
倍以上の時間をかけて到着する。
茨城県常総市。
国道294号線の不通の話は伝わってくる。
しかし
具体的な話が出てこない・・・
問い合わせがあっても
なにも答えられないもどかしさ・・・
増水した川の写真が投稿されたSNSサイトを
のんきに観ている余裕はなかった。
「災害時の情報の発信」は
伝える側が「伝えてほしい側」に対して有効な情報を選択すべきである。
野次馬的な「増水した川」の画像には
はっきり言ってうんざりする想いだ。
・・・・・
そんな水害のネタで埋め尽くされた1週間前。
私が目に付いた「唯一」有用な河川の情報があった。
それが
SNSサイトの知人が投稿した「蛇尾川」の様子だった。
ふだんは「水無し川」となっている中流部分が
増水して濁流となって危険水位となっている動画。
「とにかく水が引いて落ち着いてから近づこう・・・」
そう考え
9月14日。
私は
那須塩原市の蛇尾川の「とある」場所へ。
旧・黒磯市の波立地区から西へ

道路の先に

通行止めの看板。
「やっぱり・・・」
落胆の色は隠せないが
あの増水の事実を知れば
こうなることは容易に想像できた。

工事の案内もあった。

おわかりになるだろうか?
道が
まるごとなくなっているのである。
ここには
元々、橋はありませんでした。
「洗い越し」と言って
水のない川を
橋を架けずに
そのまま、道路として横断させるのである。

道は水によって削られ
段差が生じている。

対岸の様子。
水のない川の部分には
流れてきた木が多く横たわっているのが見える。

対岸に通じる道路は段差があって
やはり河床が削られている。


これがここの通常。
「伏流水」と言って
水はこの砂礫の下を流れている。
ここから数キロ先下流の
大田原市にて
水は地上に姿を現し、箒川へと合流する。
(蛇尾川の水は、箒川、那珂川へと通じるため、直接、鬼怒川への影響はありません)
那須に住んでいればたいてい知っている「蛇尾川を通る道」。
現在は通行止めにつき
走行はできません。
工事関係の車両の通行の妨げになる恐れがあります。
安易な接近は避けたほうがよいと思います。
・・・
参考までに
私が
以前、走行した際に撮影したものがあります。
2009年9月16日の模様です。
進入は
今回とは反対の
旧西那須野町・塩原町側からです。

雨が降ると通行止め。

周囲には農場もあり、道幅も狭いため徐行厳守です。

この先に河川敷があるとはわからない風景のなかをしばらく走ります。
過去には何台か、増水した際にクルマが動けなくなるトラブルがあったため
雨が降った際の警告表示がたくさんあります。

やや見えにくいですが
黄色ではっきりと看板の存在はわかるはず。

これが「洗い越し」です。

川の中央部分から。
橋を渡らず
土手を下ることなく
洗い越しは
川の中央までクルマを走らせることができるのです。
しばらく通行はできませんが
再開した際はまたお知らせしたいと思います。
※2016年6月、工事が完了し、通行可能であることを確認済みです
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