数年ぶりに更新する内容として、自分の身の振り方も考えつつ、ここでパソコンについて今後の予想でも立ててみようかと思いました。
パソコン市場はタブレット市場へ
まず、私は基本的にパソコンはノート型でもタワー型でもハイパワーのスペックが好きなのですが、今の業界の傾向として、次の問題が上がります。
- 高価格のPCやMacを買う人が少なくなった
- モバイル端末用のCPUが高性能化、省電力化して、小さめの端末が売れている
- (売れている、売れていないに関わらず)恐ろしい数のタブレット端末が市場に流れている
- 一般ユーザーはスペックのことに関して無頓着
- ケータイ端末のように短いスパンでタブレット端末の買い替えが起こっている
1はいわずもがな、2についてはおそらくモバイル向けマルチコアCPUが出て来たのが大きいと思います。3に関してはAndroidをはじめとしたタブレット市場がこれまでなかったものだから、こぞってPCメーカーが端末を作り、ユーザーが阿鼻叫喚になっていました。
また、3の別の原因としてはGoogleがAndroid端末のOSを統一せず、端末の規模などで分けたため、メーカーもユーザーも大混乱という状態でしたが、最近は2.3と4.0、4.1とシェアの棲み分けができてきたので、落ち着いてきました。
4に関しては、同年代のタブレット端末は基本的にスペックの差は大きく開きにくいため、新しいものを定期的に用意し続ければ、動作が遅くて困るということは無くなっています。またこれは5に関係し、本体価格5万~10万前後であれば、1年~3年の間にユーザーのタブレット端末の買い替えが起こりやすくなっています。
以上のことから、パソコンはタブレット型に移行するのは間違いないと思います。おそらく今後は事務作業用(これも展開次第でタブレットに)、システム屋や開発、学術研究用途にしかパソコンの需要が無いと考えられます。
Windows(8,Blue)はタブレットベースの端末へ全面移行、MacOSXはiOSに統合されていく。Androidはそのまま
OSはタブレットベースのインターフェースに統合されるでしょう。iPhoneやiPad、Android端末のおかげで、一般ユーザーにもタブレット操作が根付きました。Windowsはタブレット端末のノウハウが少ないので、WindowsBlueを含めて洗練するのに時間がかかると思いますが、OSのライセンスを薄利多売するために、タブレット操作に全面移行すると思います。現にタブレット端末向けのOSの皮切りであるWindows8の値段を下げざるを得なくなっています。
業務使用のパソコンは買い替えが起こらず、そのまま使い続けるようになると思います。一昔前のソフトはXP以前のバイナリで動いているため、 Windows8以降ではほぼ全滅のため、買い替えができず、PowerPCのように古いパソコンを修理して使い続けるしかないため、移行が途切れます。
もちろんマウスやキーボードは無くなることは無いと思いますが、業務用途でしかハードウェアキーボードの入力速度が必要とされなくなるでしょう。
ソフトウェアも今後はVM上で動作し、速度が必要な部分はAPIを呼ぶようになり、OS移行もスムーズになると考えられます。
タブレットはパソコンに成れるか
これについては解釈の問題になりますが、タブレットは物理的なI/Oの面で弱いため、Bluetoothや無線を介したブラウザベースのプロトコルに対応した機器を用意してやらないと、直接的な通信ができません。つまり自らが汎用コンピュータになれません。この点はパソコンと大きく異なります。
今後についてのまとめ
タブレットの今後に対しては、未知数の部分が無くなって来ており、成熟に向かっていると考えられます。やはりあくまでタブレットは端末であり、利用者は消費者サイドにしか留まらず、それ単体で何か新しいことができる訳ではないため、今後は技術としてのコンピュータ・リテラシーが失われるのではないかという懸念が出てきます。
以上、書きかけですが、今回はここまで。