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俺っちのウマーな馬券手帳

馬券力向上を目指します。

ガーネットS・回顧

2005年01月09日 | レース回顧
1着 ⑭メイショウボーラー
2着 ⑩エンゲルグレーセ
3着 ⑧サミーミラクル
4着 ⑪ヒカリジルコニア
5着 ⑥プリンセスアスカ
[展望][予想]

『力上位だが勝ち切るまではない』という評価だったメイショウボーラーがあっさり圧勝しちゃったよ…。ま、どうせエンゲルグレーセなんか拾えるわけないから馬券的にどうこう言うことはないが、高く評価していながら本命まで打てなかった予想下手さ加減が自分でも情けない。

今日は道中から引っ張り通しの手応えだったメイショウボーラー。外枠からスムーズに先行できたし、流れもそこそこ速く、この馬のスピードが存分に活かせる競馬になった。芝とかダートとかというよりも1200mがこの馬にはベストなのだろう。ハナを切れずとも、スプリントの厳しい流れを前々で流れに乗れれば一息で押し切ってしまえるスピードとパワーを兼ね備えている。小回りの忙しい競馬も合っていそうで、高松宮記念はこの馬でいいかも!?間違ってもフェブラリーSで本命を打つつもりはまったくない。

2着は最低人気エンゲルグレーセ。う~む…、あえて好走の理由を挙げるとすれば、厳しい流れになって中距離経験が活きたということか。しかし、この馬に55㌔の斤量を背負わせたハンデキャッパーはさすがだなぁ。

1番人気サミーミラクルはよく追い込んだものの3着。やはり懸念したとおり、1200mの流れはこの馬にはちょっと忙しすぎた。特に今回は流れも速く、追走に手一杯だったようだ。1400~1600mくらいがベストで1800mまでなら問題ないだろう。

JBCスプリントの2着馬アグネスウイングは直線伸びず6着。斤量が堪えたのと展開が速すぎたのが敗因だろうか。血統的にもスタミナを問われるような厳しい流れは向かないのかもしれない。サミーミラクル共々、別定戦の根岸Sで巻き返しに期待。

それにしても、3番人気と1番人気の間に最低人気が入っただけで200万馬券…やっぱり3連単は凄い威力。まぁ200万馬券なんて俺っちには一生縁のない馬券だろうケド…。

東西金杯・回顧

2005年01月06日 | レース回顧
京都金杯
1着 ②ハットトリック
2着 ⑩アルビレオ
3着 ⑭アズマサンダース
4着 ⑫キネティクス
5着 ⑬メイショウオスカル

勝ち時計1分34秒0は、1600mに施行条件が変わった'00以降では最も遅いタイムとなった。トップハンデが牝馬2頭の55.5㌔で、牡馬のトップが55㌔、予想のときにも書いたように勝ったハットトリックにはかなり恵まれたメンバー構成であったといえるだろう。2着に1000万条件を勝ち上がったばかりのアルビレオが入ったことからもレース全体のレベルはそれほど高くなかったと言えるのではないだろうか。

ハットトリックにはドバイ遠征の話も出てきているようだが、もしかすると無謀な挑戦となるかもしれない。もちろん積極的に海外挑戦することは一ファンとして悪いことだとは思わないが、まだキャリアの浅い馬でもあるし、これからまだまだ成長の見込める馬である。ここで無理をさす事は得策ではないと思う。6戦5勝、そして3連勝で重賞制覇。武豊Jもコメントしていたように浅いキャリアでポンポンと重賞まで勝ち上がった馬は最近では珍しい。条件戦から連勝で金杯制覇といえば、タマモクロスやサクラローレルを思い出させるが、さてこの馬にそれほどのスケールを感じるかというと…。次走、もう少し骨っぽい相手にどんな競馬が出来るか、様子を見たい。

中山金杯
1着 ⑫クラフトワーク
2着 ⑨マイネヌーヴェル
3着 ⑧キーボランチ
4着 ②エイシンチャンプ
5着 ⑦アサカディフィート

こちらは高速馬場で、予想されたように中山コースとしてはそこそこ速い時計での決着。クラフトワークは5ヵ月半ぶりの実戦となったが、休み明けとは思えぬ好仕上がりで重賞連覇。兄のクラフトマンシップも函館記念制覇の後、金杯で2着、再び函館記念2着とハンデ戦が活躍の場となっていたが、弟はハンデキャップホースのレッテルを払拭することが出来るだろうか?次走AJCCが楽しみ。マイルでも実績がある馬だが、基本は1800~2200mあたりがベストのイメージ。ペンタイア産駒ということで東京芝1800mの鬼か?

2着に53㌔の牝馬マイネヌーヴェルが入って、なんとなく金杯らしくてホッとした(笑)。自分も印を打っておいて何だが、エイシンチャンプやメジロマントル、キーボランチなんかのミスプロじゃあ何となく金杯と言う感じがしないので…。

結局『仕事始めでバタバタしてた』を理由に京都も中山も馬券は買わず。今週は変則開催で土日月と3日間競馬があるので、そこでどっぷり競馬漬けになってテンションを上げていきたい。でも、まだレースのビデオを見てても気持ちが高まってこないんだなあ…。予想が当たってでもすりゃ少しは違ったんだろうけど…。

有馬記念・回顧

2004年12月26日 | レース回顧
1着①ゼンノロブロイ
2着⑨タップダンスシチー
3着⑥シルクフェイマス
4着⑧ダイタクバートラム
5着⑩デルタブルース
[予想]

馬券的には予想し得る最悪の結末となり、そういう面では個人的に見応えのまったく無いレースだった訳だが、強い馬が強い競馬を見せるというのは競馬の原点であり、また醍醐味でもあり、上位2頭が見せた競馬には恥ずかしながら鳥肌が立った。

ゲートが開いた瞬間からタップダンスシチーとゼンノロブロイのマッチレースだった。万全ではないながらも自分から行く気を見せ、レースを引っ張るタップダンスシチーをすぐ後方からピッタリマークするゼンノロブロイ。他の馬たちはこの2頭を見ながらついて行くのがやっとで、2頭が作り出す厳しい流れを前にしては動くに動けず、金縛りをくったようになすすべも無くレースを終えた。一見すると、行った行ったの決着で後続馬がだらしなかったとも映るが、3角過ぎにヒシミラクルが脱落し、4角ではデルタブルースがまったくついて行けずと、スタミナ豊富なはずの2頭の菊花賞馬が最後の直線を待たずして削ぎ落とされたくらいだから、タップとロブロイの2頭はその他の馬たちとは完全に次元の違うレースをしていたといえるだろう。

勝ち時計は2分30秒を切る、2分29秒5のレコード。中盤に12秒前半のラップが3つ続いた以外はすべて11秒台という近年の有馬記念にはない凄まじいペースとなったにもかかわらず、上がり3Fを35.6秒で上がってきたゼンノロブロイとタップダンスシチーはバケモノ。特に100%のデキになかったタップダンスシチーは、これだけの競馬が出来るのに何故凱旋門賞は勝てなかったのかと改めて思ってしまう。現役続行ということで、来年こそ万全の状態で、今一度世界の最高峰に挑んでもらいたい。ゼンノロブロイも海外遠征の話が浮上しているようで、非常に夢が広がる今年の有馬記念であった。

その他の馬に目を向けると、3着シルクフェイマスは前走からよく巻き返してきた。中段やや前からの競馬で、最後はジリジリと伸びてきたように、この距離とこのペースでも踏ん張れるスタミナと底力を持っている馬だが、決め手のない一本調子なタイプで、これまでGⅠでの好走は流れ込んでの2,3着というパターンばかり。よく走ってはいるが、これではGⅠで勝ち負けできるイメージは湧いてこない。

4着のダイタクバートラムは嵌れば強烈な末脚を使う一方、器用に立ち回れないという面があったり勝負処で瞬時に反応できないときがあったりと、なかなか難しいところがあり、そういうムラな面が成績にも表れているように思う。個人的にはマイルを走らせたら面白いのではないかとずっと思っているのだが、ベストはゆったり流れる長距離なのだろう。この馬もGⅠを勝つには一歩足りないという印象なのだが…。

期待した菊花賞馬デルタブルースは5着。この厳しい流れを前々で追走しての5着だから、よくやった方だろう。3~5着の差は展開のアヤなので、1,2着馬を除けば一番強い競馬をしたと思っている。能力的には現状ロブロイやタップには敵わないが、幸いにもまだまだこれから成長が見込める3歳馬ということもあり、来年以降に期待の持てる結果だった。ただこの馬も、反応の鈍さがあったり、スパッと斬れる脚がなかったりと、これからは勝てるレースも限られてくるだろう。

最後にコスモバルク。戦前からの公言通り、控える競馬を試みた今回、道中は掛かる仕草もなくしっかりと折り合いがついていたように見えたが、ジョッキーが『いつもの引っ掛かるところがまったくなく、折り合いがついたというより、走る気がなかった感じ』とコメントしているように、まったく力を出せずに終わったようだ。連戦による見えない疲労があったのかもしれない。11着という今回の結果は非常に残念ではあるが、今年の中央競馬を盛り上げたのは紛れもなくこの馬であり、毎度のような長距離輸送にも負けず、地方と中央の垣根を越えて1年を走り抜けたことは賞賛に値する。来年も地方馬として臨むようだが、ぜひ宝塚記念で今年1年の雪辱を果たしてほしいと思う。

ラジオたんぱ杯2歳S・回顧

2004年12月25日 | レース回顧
1着⑨ヴァーミリアン
2着②ローゼンクロイツ
3着①アドマイヤジャパン
4着⑤シックスセンス
5着⑦シルクネクサス
[予想]

人気通りの決着で、これといって振り返ることも無いレースだったワケだが…。個人的にはJCダート以降続いた重賞での連敗がストップ。馬単と、激安の3連複の一部を3連単に切り替え2点でゲットでき、これで有馬記念で遊ぶ資金もできた。それに1,2着馬は俺っちのPO馬でもあり、先週新馬勝ちしたディープインパクトに続き、これでPOG的には非常に楽しみな春を迎えられそう。ここまでは少し負けが込んでいるが、ここから巻き返していきたい。

エルコンドルパサー産駒の初重賞勝ちが中距離での瞬発力勝負とはちょっと意外でもあるが、ヴァーミリアンは母父SSの素軽さを受け継ぎ、ここまでは瞬発力勝負でも対応できている。3歳以降もそれが持続できればいいが、そのうちズブさが出てくる可能性もある。しかし、自在に立ち回れるレースセンスは2着のローゼンクロイツを凌ぐものがあり、現状ではクラシックの有力候補であることに間違いない。最後の直線で一旦ローゼンクロイツに並びかけられたが、坂の途中で突き放したように、今回はやはりコース替わりもプラスに出たが、前半1000m64.9秒という超スローの流れでは、この1,2着の差は道中の位置取りの差と考えられ、この2頭の勝負付けが済んだ訳ではない。それはキャリア2戦目で3着に入ったアドマイヤジャパンにも言えることだろう。

4着のシックスセンスはここ2戦を見る限り、ややジリっぽい面があるようで、後方で溜める競馬をしても一瞬はいい脚を使うが、最後まで伸び切れない。その為、現状の競馬ならOPクラスでは入着が一杯だろう。好位で立ち回れる器用さを身に付ければもっとやれていい馬だと思う。

それにしても今年のサンデーRの快進撃は最後まで衰えを知らずといった感じで、今日もワンツーだったこのレースの前後でも勝利し、阪神の後半3Rを制した。この調子で明日のデルタブルースにも期待したいものだが、GⅠではどうか…。

阪神牝馬S・回顧

2004年12月19日 | レース回顧
1着②ヘヴンリーロマンス
2着⑤メイショウバトラー
3着⑯ダイワエルシエーロ
4着⑩メイショウオスカル
5着⑬アズマサンダース
[展望][予想]

ここも展望で注目馬として取り上げたヘヴンリーロマンスが快勝。ただ、今回のこのメンバーなら流れひとつで結果は変わってくるだろう。

レースは淀みないペースで流れ、ラップタイムを見ると2ハロン目以降から最後まで11秒台のラップが続き、パワーと共にスピードの持続力まで問われるレースとなった。危ない人気馬だったダイワエルシエーロが上位争いできたのはスピードの持続力が問われるようなレースになったおかげで、それでも3着に負けたのは直線の坂でパワーが要求されたから。もう少し厳しい流れになって、ラスト1ハロンが12秒台になるような展開なら掲示板もなかったかもしれない。

俺っちの本命馬フォルクローレが8着に敗れたのはそれとは逆で、もう少し上がりがかかってこないと上位争いは厳しい。メイショウバトラーが思い切った控える競馬をしたことに影響を受けた。そこは鞍上が武豊Jと決まった段階で予想しないでもなかったが、メイショウバトラーを買わない俺っちには予想に大きな影響はなかっただろう(笑)。

そういう流れの中にあって、差し馬には乗り難しい内枠に入りながら巧く立ち回ったヘヴンリーロマンスにはすべてが嵌ったという印象。それでも昇級していきなりの重賞でこのソツのない競馬だから、評価しないわけにもいかない。ただし、純粋に瞬発力やスピードの持続力を問われるような展開、つまり京都コースなどでは人気でも信頼できない。SS×母父サドラーの配合だから、阪神・中山では頭で買って、東京や京都では2,3着付けで買うというスタンスで。

CBC賞・回顧

2004年12月19日 | レース回顧
1着⑫プレシャスカフェ
2着⑩ゴールデンロドリゴ
3着⑭リミットレスビッド
4着⑮メイショウボーラー
5着⑯アドマイヤマックス
[展望][予想]

展望で『魅力』と感じていたプレシャスカフェ(1着)を素直に本命で良かったのだが、どうも最近やることなすこと裏目に出る。レースは正直、評価の難しい結果となった。先行争いはそれほど厳しくならず、比較的落ち着いた流れになった。その為勝ち時計も予想した1分7秒台の速い決着とはならず、今日の馬場状態としては平凡の8秒台の決着となった。勝ったプレシャスカフェも強いレースには映ったが、時計が速くならなかったことが好走に繋がった可能性もあり、この結果を鵜呑みにするわけにはいかないか。ただ、この後は順調にいけばグローバル・スプリント・チャレンジ参戦のため豪州遠征となるだろうから、真価を問われるのはもうしばらく先になりそう。

2,3着の2頭は明らかに緩い流れが向いたのだろう。特に初の重賞挑戦となったリミットレスビッドにとっては楽な展開になった。4着メイショウボーラーに至っては、なんとも中途半端な競馬に。ダッシュがつかずスタートから後手に回り、3角あたりから強引にマクって行ったが、平均的なスピードが持ち味の馬だけに最後は伸び切れなかった。流れが流れだっただけに普段の競馬が出来ていればと悔やまれるが、久々の距離短縮が多少影響したのかもしれない。

5着のアドマイヤマックスはこの距離なら、まあこの程度だろうが、この流れならもう少し上位に来れたはずなのだが、外枠と鞍上に問題があったか。

俺っちの本命シーイズトウショウは7着。手応えの割に伸びてこないところは流れが向かなかった感もあるが、やはり斤量が堪えているのだろう。

フェアリーS・回顧

2004年12月19日 | レース回顧
1着③フェリシア
2着⑧ペニーホイッスル
3着②カシマフラワー
4着④グランドエナジー
5着⑪ツルマルオトメ
[予想]

上から△▲△○と見事なまでのタテ目。本命のマイネデセールはというと、若駒特有の気の悪さを見せたのか、ただ単に揉まれ弱いだけなのか、道中からチグハグな競馬で見せ場なく9着。直線ではジワジワとでも伸びていただけに、スムーズな競馬が出来ていればと悔やまれるが、これが競馬。

勝ったフェリシアは初距離ということもあって、人気馬の中では一番危ないかなと思っていたが、なんのなんの。短距離での流れの方がこの馬には合っていた。本質的にはもう少し距離があった方がさらに良さそうだが、そうなると今度は展開に注文が付く。上がりのかかるマイル前後の距離がベストだろう。ならばショウナンパントルに次ぐ関東の桜花賞候補として挙げておく。

グラスワンダー産駒が初重賞制覇。ダンチヒの血が入っている影響か、仕上がりも早く、意外と素軽い産駒が多い。同じく今年の新種牡馬アドマイヤベガ、マイネルラヴ産駒もそうだが、性能や完成度の高い馬が多く、ここにキングヘイローを加えた4頭の新種牡馬の産駒には今後も注目して見ていきたい。

2着のペニーホイッスルは一息入っていたものの、新馬戦での内容は伊達ではなかった。キャリア2戦目でこれだけの競馬が出来るのだからかなりの素質を秘めていそう。SS産駒だが、この馬もどちらかと言えば上がりがかかったほうが良さそうで、瞬発力勝負になるとちょっと頼りないタイプかもしれない。

カシマフラワー(3着)は芝ダート問わず、この距離なら安定して走る。前走と今回の結果で、単に短距離馬と舐めてると、ヘクター産駒は緩い流れの芝1800mあたりで穴を開けるので注意。窮屈な内目の枠よりも、伸び伸び走れる外枠の方が良さそう。

グランドエナジーは見せ場たっぷりの4着。フレンチデピュティ産駒は馬場や距離よりも展開ひとつで浮上する。厳しい流れ向きのパワータイプが多いので、芝では取りこぼしも多い。グランドエナジーも自己条件に戻って人気になっていると危ないかもしれない。ダート替りで注意か。

東スポ杯のスムースバリトン、阪神JFのショウナンパントル、朝日杯FSのマイネルレコルトに続いて、またしてもレベルの高いと言われる新潟2歳S上位馬が重賞勝ち。ここまで敢えてこの事には触れてこなかったが、さすがにここまで来ると偶然では済ませられない。もう手遅れだが、もう一度各2歳Sのレースを見て力関係の把握をし直したい。

朝日杯FS・回顧

2004年12月13日 | レース回顧
1着⑦マイネルレコルト
2着⑧ストーミーカフェ
3着②ペールギュント
4着⑫マイネルハーティー
5着⑤セイウンニムカウ
[予想]

厳しい流れでは手を出し辛い』とか書いていたマイネルレコルトがレコードで快勝。厳しい流れを中段から早めに押し上げて、絶好の手応えのまま直線に向くとそのまま突き抜けた。現時点での能力は認めつつも、正直ここでこれだけの競馬が出来るとは驚き。ただ、クラシックに直結しない最近の朝日杯ということを考えると納得。馬場の管理が良くなった現在では1分33秒台のレコードでも信用できなくなっており、たんぱ杯組の合流する年明けのレースが試金石となるだろう。これで『マイネル・コスモ軍団』がこのレース連覇。一昔前までは『エイシン軍団』が強かったこのレースだが、2歳戦といえば『マイネル』ということもあり、今後も注意したい。

前半半マイルを45.4秒というかなり厳しい流れを自ら作り出し2着に踏ん張ったストーミーカフェは非常に評価できる内容で、これなら来年のクラシックでも中心となり得る存在。ただ今回のレース、欲を言えば、先に行った内の2頭を前に置いて競馬ができれば結果は大きく違っただろう。まったく抑えが利かなくて仕方なくという風にも見えなかったので、鞍上の自信の表れだったのかもしれないが、それが悔やまれてならない。まあそれは今後の課題ということで。ミホノブルボンの再来かと思わせるようなレース内容だったが、やはり大レースで結果を出すには現状の競馬では厳しい。しかしこれほどの底力を持った馬なら、その課題さえ克服すれば『3冠まで見えてくる』と、今のうちに大きな事を言っておく。

1番人気のペールギュントは3着まで。内枠に入ったが、やはり後方からの競馬に。勝負所で置かれるなどスムーズさを欠き、レース前から懸念されたように4角で外を回らされては厳しい。馬自身が器用さを欠くタイプであったのと鞍上のコース経験のなさが響いた。結果的にゴチャつく中山のマイル戦は向かなかったということだが、不器用な上展開に左右されやすいタイプなので、今後も『差し届かず』というレースは多くなりそう。皐月賞4着、ダービー2着みたいなイメージ(笑)。距離は、同じ血統配合のロサードやヴィータローザのように1800~2200mくらいがべストだろう。

鳴尾記念・回顧

2004年12月13日 | レース回顧
1着⑫サクラセンチュリー
2着⑨スズカマンボ
3着①エイシンチャンプ
4着③マイソールサウンド
5着②アサカディフィート
[予想]

格上挑戦のサクラセンチュリーが初重賞制覇。金曜日まではこの馬に本命を打とうと思っていたが、あまりにも人気になりすぎていたので印を落とした。条件戦での緩い流れよりは、むしろ淀みない流れになる格上の重賞のほうが力を出せるのは明らかだった。外枠にも拘らず、終始内の埒沿いをロスなく回ってきた鞍上の好騎乗も光った。佐藤哲Jは阪神芝2000mを本当に巧く乗る。今後の狙いとなると難しいが、OPクラスで瞬発力勝負となるとまったく歯が立たなくなりそうだが、そこそこ上がりがかかる競馬ならそれなりにやれるか。血統的には春の天皇賞でもと思いたくなるが、ローマンエンパイヤのようにならないことだけは祈る。

2着のスズカマンボはこの距離なら安定して力を発揮できる。勝ち馬とは違い、瞬発力勝負に強いタイプなので、底力の問われた今回はそのあたりの差が出たか。1800~2000mがベストで緩い流れ向きなので本番のGⅠより前哨戦に強いタイプだろう。レベル的には現状GⅢの枠を出ない。

エイシンチャンプに関しては『ここで来るかよッ!?』という感じ。確かに上がりのかかる阪神コースは向いたわけだが、勝ち負けまでを問われると芝ではもう厳しいのかもしれない。ダートに替わっての完全復活を期待する。

俺っちの本命ダンツジャッジは見せ場すらなくブービー。4角ではもう手応えが怪しかったのか、鞍上の手もまったく動かずズルズル後退。やる気のない騎乗にも見えたが、そのあたりは分からない。芝2200mという距離でも結果を出してはいるが、もともとが1200~1800mまでのパワータイプ。配当に釣られて本命にした俺っちがどうかしていた。それでも能力的に見限るのは早い。マイル前後の距離でそのうち巻き返すだろう。

中日新聞杯・回顧

2004年12月13日 | レース回顧
1着⑬プリサイスマシーン
2着②メイショウバトラー
3着⑮エーティーダイオー
4着⑥カリプソパンチ
5着⑦ナイトフライヤー
[予想]

厳しい流れになることは事前に予測出来たが、小回り平坦1800mなら無理にメイショウバトラーを切る必要もなかった。しかも今回は、旨く少し離れた2番手を追走でき、この馬にとっては意外に楽な流れに持ち込めた。それでもレコード決着での2着だから価値がある。しかし今回はローカルの限定戦。今後はマークも厳しくなるだろうし、中央場所では当然展開の助けが必要となるだろう。

勝ったプリサイスマシーンはこのメンバーなら当然の結果。今回のような厳しい流れやロングスパート向きのタイプ。宝塚記念が楽しみだが、まずは日経新春杯あたりが狙い目か。中山記念なんかも面白い。

エーティーダイオーは一昨年に続いて2度目の3着。得意の中京で期待したが、下級条件ならともかく、このクラスでは自力で勝ちに行く決め手を欠くジリなタイプ。今後も掲示板の下のほうをウロウロすることになるだろう。

人気の一角、エイシンツルギザンは9着。コーナーが4つで小回りの中距離はおそらく合わないだろうと思い切ったが、1800mという距離自体は長いということもないだろう。忙しい小回りよりはゆったり流れる広いコース向き。次走は京都の外回りで変わり身に注意。