皆様お早うございます、今日も郵便車のお話をさせていただこうと思います。
郵便車には実は、ポストが付いていたそうで、私は現車で残念ながら見たことはなかったのですが、たしかに古い図面など見ると中央付近にポストが設置されていました。
携帯電話など使えなかった時代にあって最も手軽な通信手段が手紙でした。
今のように告白もメールで・・・なんてことはなくて。
そっとラブレターを好きな人の机の下に、下駄箱に・・・。みたいな。
それでいて、あっさり読み捨てられて終わりなんですけどね。(^^ゞ
まぁ、それは本題とは外れますが、郵便車に設けられた郵便ポストに投函された郵便物はそのまま郵便車の区分台で消印が押されてそのままあて所に配達されます。
当時はこうした郵便車内での消印を押してもらうためにわざわざ郵便車で投函する郵趣家もいたようですね。
郵便車車内で消印されたものは、列車の便名が表示されていたようですね。
当時の郵便車内消印を参考に書いてみました。(^^ゞ
まだまだイラストレータ未熟なので下手くそですが、雰囲気は味わっていただけるかと思います。
郵便車の中ですので、当然全て手作業であり、この消印も櫛型と呼ばれる手押し用の消印で、郵便物を並べて順番に押していくのですが、熟練した職員ですと流れるような手つきで正確に消印していましたね。
ただ揺れる郵便車ではどれほど消印する需要があったのかは想像つきませんけどね。(^^ゞ
さて、そうして郵便車に差し出された郵便物は郵便車の車内で消印されて、行き先別の区分棚に投入されます。
そこで、区分された郵便は再び停車駅ごとに郵袋に詰められて、停車駅で降ろされていきます。
こうした積み下ろしに10分なり15分程かかるため、東京から九州間などでは荷物専用列車を設定し、それ以外の地域では普通列車に連結して運ばれる・・・そんな時代でしたね。
当然普通列車は、乗客のためという側面よりも荷物輸送がメインですから、停車駅で50分待ちなんてことは当たり前でしたね。
今では考えられないほど時間はゆっくりと流れていたのかもしれません。
明日は、締切便についてお話をさせていただこうと思います。
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