１１月に知らせは届いていて頭には入っていたのですが、
まだご存じ無い方もおられるのかもと思い書くことにしました。
バスロッドでは老舗的存在だったダイコーがフィッシング事業から
撤退することになったようです。
一言で表現するなら「質実剛健」。通好みのする高品質なロッドを
世に送り出していたダイコー。
非常に残念でならない。
要は売れなくなったから、と言うことみたいだが。
まぁ、宣伝がヘタクソだったのは確かだ。宣伝に関して素人の
俺でさえ感じる。笑
でも、そういう流れになっているのが日本のマーケットだとすれば
そのマーケットで勝負する以上はそれに合わせていかなければ
経営が存続しないのも確かな事で、ハッキリ言えば、企業に
対応力が無かったのも事実だと言える。
もうかれこれ２０年くらい前になるかな、釣り場に行くと必ず見かけた
ブルーダー、私もご多分に漏れず買いました。（笑）
今となっては出番はほとんど無くなってしまいましたが、バスフィッシングに
ハマりこんだ初めてのロッドでもあり、間違い無く一番思い出の多い、
そしてバス捕獲数も一番多いと思われるロッドでもある。
そういう個人的な思いもあり残念でならない。
数年前に復刻Ｖｅｒ．が出たなぁ・・・。
ショップとして発言すべき言葉では無いかもしれないが、あえて言うなら
「売れる商品と釣れる商品は違う」という事。
この業界では頻繁に言われる言葉。
いくら優れた商品を作ろうとも、宣伝が時代に合っていなければ売れない。
逆説的に捉えれば優れていなくても宣伝さえ上手くやれば売れると。。。
特にバスの商品に関して言えば、そういう傾向が強い。
乱暴な言い方になるが、有名プロに使ってもらって雑誌やテレビで
バスが釣れたシーンを繰り返し見せればある程度売れてしまう。
いわゆる「刷り込み」である。
フィールドに出ると、猫も杓子も同じような格好をして、同じような
タックルを持って、コピーアングラーだらけだ！
みんな、そんなんでいいのか！
自分で釣れるルアーを探し出し、自分だけのシークレットを
持ちたいと思わないのか！
自分がオリジナルでありたくないのか！
ソルトルアーをバスに流用したものが人気が出たが、
「やられた！自分だけのシークレットだったのに」と悔しがった人も
中にはいたはず。
そういうアングラーになりたいと思わないのか！
本来、道具に境界線は無い。
トラウト用でもソルト用でも良いモノは良い。
売りたいが為に○○用なんて表示しているのである。
よく「釣れるルアー、どれですか？」と聞かれる。
そんなに簡単に釣れる、言ってしまえば、それさえ投げてれば
誰でも釣れてしまうルアーがあったら、バス釣りは面白くない。
確かに俺も簡単に釣れるルアーも持っておきたいとは思う。
けど、そんなに簡単にバスが釣りたいならエサを使えばいい。
トーナメントではルール違反でダメだが、サンデーアングラーなら
誰も文句は言わない。現に世界記録はエサだ。だからと言って
世界記録にケチをつける奴は居ない。
でもそう言うと大抵は「いやルアーで釣りたいので」と返ってくる。
なら、簡単に釣れるルアーなんて欲しがるな！
自分がコレと決めたルアーで、いかにデカバスを釣るか、
それに全力を注ぐのだ！
そうやって初めて達成感が味わえるというもの。
誰かがやってる釣りと同じ釣りで釣っても、それはそいつに釣らせて
もらった、に過ぎない。自分で釣ったのとは違う。
試行錯誤するからこそ結果が出た時に達成感を感じるのであり
そしてその上に上達と成長が待っている。
人間には無限の可能性が秘めている。死ぬまでだ！
釣り人よ、意地を見せろ！
バスアングラーよ、プライドを持て！
ダイコーが撤退という話題から随分と話が逸れてしまったが、
それくらい自分にとっては大きなニュースだった訳です。
久々にアツくなってしまいました。笑 （何年ぶり？）
あ、共感を得られない方も多々おられるとは思いますが、そんな方は、
どうぞやり過ごして下さいませ。<(_ _)>
たんなる５０オーバーのオッサンの戯言だと思って。
釣りの楽しみ方なんて結局のところ、十人十色ですから。。。
