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気の向いたときに・・

<彗星探査機>着陸時にバウンド、固定できずー2

2014年11月13日 14時57分25秒 | 独り言




 ■欧州宇宙機関[ESA]は13日、

無人探査機「ロゼッタ」から分離され、

世界で初めて彗星[すいせい]に着陸した着陸機「フィラエ」による

最初の観測データを受信したと発表した。

降下中のフィラエが高度3キロから撮影した

■チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星の鮮明な画像を公開した。


フィラエは着陸時、彗星表面に機体を固定するためのいかりが発射されず、

バウンドしたとみられている。

ESAは着陸地点や今後の観測への影響などを確認している。


■ロゼッタは2004年3月に打ち上げられた。■


10年の旅路を経て今年8月に彗星近傍に到着。


フィラエは今月12日午後6時ごろ[日本時間]に分離され、


約7時間かけて着陸に挑んだ。



■彗星の内部は、約46億年前の太陽系誕生初期の状態が保たれているとされ、


観測結果が太陽系形成の解明につながると期待されている。

機体に問題がなければ、フィラエは約2日半かけて、

表面の物質などを観測したり、ドリルで地表を約20センチ掘り、

その場で内部の物質の組成を分析したりする予定だ。



■河北秀世・京都産業大教授[惑星科学]は

「多様で複雑な地形が彗星の表面に存在していたことに驚いている。

■太陽光にさらされる前の約46億年前の記憶をとどめた

彗星内部の氷の分析は、

その場にいるフィラエにしかできないことで、ぜひ成功させてほしい」と話した。

【大場あい】





*<彗星探査機>着陸時にバウンド、固定できず*

2014年11月13日 14時35分39秒 | 独り言
 毎日新聞 11月13日(木)10時47分配信



降下中の着陸機「フィラエ」が高度3キロから撮影したチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星=欧州宇宙機関提供


■ 欧州宇宙機関(ESA)の無人探査機「ロゼッタ」が11月12日、

小型着陸機「フィラエ」をチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星(すいせい)に投下し、

世界初の彗星着陸に挑む。

彗星は太陽系誕生時の状態を保存した「タイムカプセル」とも言われ、


新発見に期待がかかる




■10年前に打ち上げ■


■ロゼッタは2004年3月に打ち上げられた。

■彗星の内部は、約46億年前の太陽系誕生初期のころの状態がよく保たれているとされる。

■着陸して直接探査することで、太陽系の成り立ちや歴史を探るのが目的だ。


■古代エジプト文明の解明の鍵になった石碑「ロゼッタ・ストーン」から名付けられた。


■目的地のチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星は1969年に発見された。

■大きさは長さ5キロ、幅3キロほど。


■彗星は氷とちりなどでできており「汚れた雪玉」と形容される。

■ところが、チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星は様子が違う。

■画像を見た河北秀世・京都産業大教授[惑星科学]は「鋭利な地形や岩のような地形、

■しま模様など、単に氷とちりの雪玉には見えないものが多くある」と首をかしげる。


■8月6日に彗星の近傍に到着したロゼッタは、彗星を追尾しながら表面を観測し、

■フィラエの着陸候補地を決めた。

■フィラエは日本時間11月12日午後5時35分に高度約20キロの地点で

■ロゼッタから切り離され、約7時間かけてゆっくりと着陸する。

■その場で内部調べる■

■彗星のような重力が小さい天体への軟着陸は難しい。

■例えば、重力が地球の6分の1という月面で、

■宇宙飛行士が重装備にもかかわらず容易に跳ねる様子が放映されたが、

■見方を変えれば、地面で安定することが難しいことを示している。


■フィラエは、着陸の衝撃を3本の脚で吸収してバウンドしないよう着地。

■すぐにいかりを地表に打ち込んで機体を固定する。

■着陸後、表面の物質やガスの成分などを観測するほか、

■地表を約20センチ掘って内部の物質を採取し、

■その場で組成を分析したり、電波で彗星の内部構造を調べたりもできる。


■これまでの彗星観測では、太陽に近づき明るくなって尾を引いた状態を、


■望遠鏡で観測する方法が一般的だった。

■その結果、アンモニアや一酸化炭素など単純な構造の物質が含まれていることが分かってきた。

■だが、元々単純な物質だったのか、それとも複雑な化合物が分解された結果なのかは解明されていない。


■杉田精司・東京大教授(惑星科学)は

■「彗星内部にどんな物質がどのような状態で存在しているのかが

■初めて明らかになる可能性がある。

■彗星が太陽に近づくにつれて、内部の物質が噴き出す様子を、その場で観測できるのは夢のようだ」と期待する。



【西川拓】