◆第2章 ストレスおよびメンタルヘルスに関する基礎知識
ストレッサー=ストレス要因
ストレスの初期段階で、ストレス要因の軽減や適切な対処ができれば病気に至らず、回復も早い
1.身体症状(倦怠感、疲れが取れない)
↓
2.精神症状(不眠、不安、イライラ、焦燥感、不満、怒り)
↓
3.社会活動の低下(集中力や能率の低下、人に合いたくない、仕事に行きたくない
↓
抑うつ症状、無力感、自責の感情、自殺したいと考える
ストレッサーに直面したときの感情・・・
神経伝達物質(ノルアドレナリン、ドーパミン、セロトニン)
↓ 密接な関係
不安や抑うつ気分、意欲、活動性
生産や伝達が障害されるとメンタル不調を引き起こす
ストレス状態で視床下部の神経細胞が活性化されると
↓
脳下垂体、副腎皮質系を刺激するホルモン類が産生される
↓
コルチゾール(副腎皮質ホルモン)やアドレナリン、ノルアドレナリンが産生される
●コルチゾール(糖の産生の促進、免疫抑制、胃酸分泌促進)
糖尿病、胃・十二指腸潰瘍、感染症
●アドレナリン、ノルアドレナリン(血圧や心拍数の増加、血液凝固の促進、中枢神経覚醒作用、胃粘膜血流低下)
高血圧、狭心症、心筋梗塞、不整脈、脳卒中
また、中枢神経を興奮させるので不眠の原因にもなる
自立神経系(交感神経系と副交感神経系)
生命の危機などの強いストレッサーや不安を感じる状態・・・交感神経系が優位
睡眠や旧即時、食後などエネルギーの補給・・・・・・・・・・・・・副交感神経系が優位
職業性ストレスモデル(米国立労働安全衛生研究所 National Institute Occupational Safety and Health)
NIOSH職業性ストレスモデル
職業に伴うストレッサーとストレス反応、病気への進展を横軸とし、
この反応過程の途中に、仕事以外の要因、家族の支援、社会的支援などの緩衝要因が取り入れられている
ストレス関連疾患(心身症) 過敏性腸症候群、緊張型頭痛、摂食障害
●アレキシサイミア(失感情症・失感情言語化症)心理的側面
《特徴》自分の気持ちや感情に気づきにくく、心情を言葉で表現することが不得手
・想像力に乏しく悩みを人に伝えることがうまくできない
・感情を言葉にすることが困難
・事実関係はくどくどと述べるものの感情がともなわない
・コミュニケーションがうまくとれない
・感情を表現するに際しては言葉よりも行動に訴える傾向が強い
メンタルヘルス不調(精神疾患)
うつ病、躁うつ病、統合失調症、アルコール依存症、パニック障害、適応障害、睡眠障害
●メンタル不調のサイン
・仕事の能率が低下
・仕事のミスやロスが増える
・遅刻や早退、欠勤が多くなる
・挨拶や付き合いを避ける(孤立)
・他人の言動を気にする
・態度が落ち着かずイライラする
・考え込むようになる
・些細なことで腹を立てたり反抗する
医療につなげる 産業保健スタッフ-医療機関
部下の疾病の診断をする必要はない
メンタルヘルス不調は特殊な人の問題であるという誤解
誰もがなる可能性がある
個人の問題ではなく職場というシステムの問題として捉える
経営上はあまり関係がないだろうという誤解
メンタルヘルス不調が職場に与える影響
・過労自殺や過労死→動揺、職場の士気低下
・損害賠償
・モラルの低下→事故やミスの発生
ストレッサー=ストレス要因
ストレスの初期段階で、ストレス要因の軽減や適切な対処ができれば病気に至らず、回復も早い
1.身体症状(倦怠感、疲れが取れない)
↓
2.精神症状(不眠、不安、イライラ、焦燥感、不満、怒り)
↓
3.社会活動の低下(集中力や能率の低下、人に合いたくない、仕事に行きたくない
↓
抑うつ症状、無力感、自責の感情、自殺したいと考える
ストレッサーに直面したときの感情・・・
神経伝達物質(ノルアドレナリン、ドーパミン、セロトニン)
↓ 密接な関係
不安や抑うつ気分、意欲、活動性
生産や伝達が障害されるとメンタル不調を引き起こす
ストレス状態で視床下部の神経細胞が活性化されると
↓
脳下垂体、副腎皮質系を刺激するホルモン類が産生される
↓
コルチゾール(副腎皮質ホルモン)やアドレナリン、ノルアドレナリンが産生される
●コルチゾール(糖の産生の促進、免疫抑制、胃酸分泌促進)
糖尿病、胃・十二指腸潰瘍、感染症
●アドレナリン、ノルアドレナリン(血圧や心拍数の増加、血液凝固の促進、中枢神経覚醒作用、胃粘膜血流低下)
高血圧、狭心症、心筋梗塞、不整脈、脳卒中
また、中枢神経を興奮させるので不眠の原因にもなる
自立神経系(交感神経系と副交感神経系)
生命の危機などの強いストレッサーや不安を感じる状態・・・交感神経系が優位
睡眠や旧即時、食後などエネルギーの補給・・・・・・・・・・・・・副交感神経系が優位
職業性ストレスモデル(米国立労働安全衛生研究所 National Institute Occupational Safety and Health)
NIOSH職業性ストレスモデル
職業に伴うストレッサーとストレス反応、病気への進展を横軸とし、
この反応過程の途中に、仕事以外の要因、家族の支援、社会的支援などの緩衝要因が取り入れられている
ストレス関連疾患(心身症) 過敏性腸症候群、緊張型頭痛、摂食障害
●アレキシサイミア(失感情症・失感情言語化症)心理的側面
《特徴》自分の気持ちや感情に気づきにくく、心情を言葉で表現することが不得手
・想像力に乏しく悩みを人に伝えることがうまくできない
・感情を言葉にすることが困難
・事実関係はくどくどと述べるものの感情がともなわない
・コミュニケーションがうまくとれない
・感情を表現するに際しては言葉よりも行動に訴える傾向が強い
メンタルヘルス不調(精神疾患)
うつ病、躁うつ病、統合失調症、アルコール依存症、パニック障害、適応障害、睡眠障害
●メンタル不調のサイン
・仕事の能率が低下
・仕事のミスやロスが増える
・遅刻や早退、欠勤が多くなる
・挨拶や付き合いを避ける(孤立)
・他人の言動を気にする
・態度が落ち着かずイライラする
・考え込むようになる
・些細なことで腹を立てたり反抗する
医療につなげる 産業保健スタッフ-医療機関
部下の疾病の診断をする必要はない
メンタルヘルス不調は特殊な人の問題であるという誤解
誰もがなる可能性がある
個人の問題ではなく職場というシステムの問題として捉える
経営上はあまり関係がないだろうという誤解
メンタルヘルス不調が職場に与える影響
・過労自殺や過労死→動揺、職場の士気低下
・損害賠償
・モラルの低下→事故やミスの発生