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遥香さんとケチ夫くん

ワガママな遥香さんと辛抱強く耐えるケチ夫くんの日々の生活をリアルに公開。
男女間の上下はどちらが上か?

ラインケアコース(Ⅱ種) 第2章

2011-03-03 | メンタルヘルス・マネジメント
◆第2章 ストレスおよびメンタルヘルスに関する基礎知識

ストレッサー=ストレス要因

ストレスの初期段階で、ストレス要因の軽減や適切な対処ができれば病気に至らず、回復も早い

1.身体症状(倦怠感、疲れが取れない)
    ↓
2.精神症状(不眠、不安、イライラ、焦燥感、不満、怒り)
    ↓
3.社会活動の低下(集中力や能率の低下、人に合いたくない、仕事に行きたくない
    ↓
  抑うつ症状、無力感、自責の感情、自殺したいと考える

ストレッサーに直面したときの感情・・・
 神経伝達物質(ノルアドレナリン、ドーパミン、セロトニン
    ↓ 密接な関係 
 不安や抑うつ気分、意欲、活動性
 生産や伝達が障害されるとメンタル不調を引き起こす

 ストレス状態で視床下部の神経細胞が活性化されると
    ↓
 脳下垂体、副腎皮質系を刺激するホルモン類が産生される
    ↓
 コルチゾール(副腎皮質ホルモン)やアドレナリン、ノルアドレナリンが産生される

   ●コルチゾール(糖の産生の促進、免疫抑制、胃酸分泌促進)
   糖尿病、胃・十二指腸潰瘍、感染症

   ●アドレナリン、ノルアドレナリン(血圧や心拍数の増加、血液凝固の促進、中枢神経覚醒作用、胃粘膜血流低下)
   高血圧、狭心症、心筋梗塞、不整脈、脳卒中
   また、中枢神経を興奮させるので不眠の原因にもなる

 自立神経系(交感神経系と副交感神経系)
   生命の危機などの強いストレッサーや不安を感じる状態・・・交感神経系が優位
   睡眠や旧即時、食後などエネルギーの補給・・・・・・・・・・・・・副交感神経系が優位


 職業性ストレスモデル(米国立労働安全衛生研究所 National Institute Occupational Safety and Health)
 NIOSH職業性ストレスモデル
   職業に伴うストレッサーとストレス反応、病気への進展を横軸とし、
   この反応過程の途中に、仕事以外の要因、家族の支援、社会的支援などの緩衝要因が取り入れられている


 ストレス関連疾患(心身症) 過敏性腸症候群、緊張型頭痛、摂食障害
   ●アレキシサイミア(失感情症・失感情言語化症)心理的側面
    《特徴》自分の気持ちや感情に気づきにくく、心情を言葉で表現することが不得手
     ・想像力に乏しく悩みを人に伝えることがうまくできない
     ・感情を言葉にすることが困難
     ・事実関係はくどくどと述べるものの感情がともなわない
     ・コミュニケーションがうまくとれない
     ・感情を表現するに際しては言葉よりも行動に訴える傾向が強い

 メンタルヘルス不調(精神疾患)
   うつ病、躁うつ病、統合失調症、アルコール依存症、パニック障害、適応障害、睡眠障害

   ●メンタル不調のサイン
     ・仕事の能率が低下
     ・仕事のミスやロスが増える
     ・遅刻や早退、欠勤が多くなる
     ・挨拶や付き合いを避ける(孤立)
     ・他人の言動を気にする
     ・態度が落ち着かずイライラする
     ・考え込むようになる
     ・些細なことで腹を立てたり反抗する

   医療につなげる 産業保健スタッフ-医療機関
    部下の疾病の診断をする必要はない

 メンタルヘルス不調は特殊な人の問題であるという誤解
  誰もがなる可能性がある
  個人の問題ではなく職場というシステムの問題として捉える

 経営上はあまり関係がないだろうという誤解
  メンタルヘルス不調が職場に与える影響
  ・過労自殺や過労死→動揺、職場の士気低下
  ・損害賠償
  ・モラルの低下→事故やミスの発生