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遥香さんとケチ夫くん

ワガママな遥香さんと辛抱強く耐えるケチ夫くんの日々の生活をリアルに公開。
男女間の上下はどちらが上か?

ラインケアコース(Ⅱ種) 第5章

2011-03-08 | メンタルヘルス・マネジメント
◆第5章 労働者からの相談の方法
 (話の聴き方、情報提供および助言の方法等)

コミュニケーションの重要性
 送り手(的確に発信)→→→受け手(正確に受信)

 ●言語コミュニケーション(メール、電話、メモ、文書も含む)
 ●非言語コミュニケーション(表情、なでる、声の質、相づち、座席の位置、照明など)

 『ジョハリの窓』
   ・開放領域・・・両者(自分・他人)とも知っている
   ・盲点領域・・・他人は知っている、自分は知らない
   ・隠蔽領域・・・自分は知っている、他人は知らない
   ・盲点領域・・・両者(自分・他人)とも知らない

 アサーティブ:自分と相手を大切にしながら、自分の気持ちや意見を表現する

 マイクロ技法:積極的技法、基本的かかわり技法傾聴姿勢

ストレス反応
 ●ストレス要因(外界からの刺激)
 ●ストレス反応(身体面・心理面・行動面)
     ↑
  早期に捉え、メンタルヘルス問題の早期発見につなぐ
   ・身体面の反応
     急性反応:動機、発汗、顔面紅潮、胃痛、下痢、ふるえ、筋緊張
     慢性反応:疲労、不眠、循環器系症状、消化器系症状、神経筋肉系症状
   ・心理面の反応
     急性反応:不安、緊張、怒り、興奮、混乱、落胆
     慢性反応:不安、短期、抑うつ、無気力、不満、退職願望
   ・行動面の反応
     急性反応:回避、逃避、エラー、事故、口論、喧嘩
     慢性反応:遅刻、欠勤、作業能率の低下、大酒、喫煙、やけ食い、生活の乱れ

  いつもと違う様子に気づく
  言動や態度の変化に注目、病名の特定をする必要はない

管理監督者に期待される役割(ラインケア)「労働者の心の健康の保持増進の指針」
 話を聞き、適切な情報を提供し、必要に応じて事業場内産業保健スタッフ等や
 事業場外資源への相談や受信を促すよう努めるものとする
   ↓
 最も安全で効果的・効率的な解決策を選択
  ①動段内容を正確に把握
  ②問題解決のために利用可能な資源・人財を有効活用
   ↓
 問題を抱え込まない
  援助が行える人財・資源につなげる(専門家への橋渡し)
  管理監督者が問題解決をするのではない 
 相談にのるうえで留意点
  ・先入観を捨て、中立性を保つ
  ・価値観や人生観を押し付けない
  ・簡単に共感しない


ラインケアコース(Ⅱ種) 第4章

2011-03-07 | メンタルヘルス・マネジメント
◆第4章 個々の労働者への配慮

職場のストレス要因

 《労働時間延長の限度》
  1週間(15時間)・2週間(27時間)・4週間(43時間)
  1カ月(45時間) ・2カ月(81時間)・3カ月(120時間)
  1年間(360時間)

 《過重労働による健康障害を防止するために》
  ①時間外・休日労働時間の削減
  ②年次有給休暇の取得促進
  ③労働時間等の設定の改善
  ④労働者の健康管理に係る措置の徹底

仕事以外のストレス要因
 喪失体験=自分にとって大切なものや慣れ親しんだものを失う
 (引越し、家族の死、子どもの独立、離婚・失恋、体力や能力の衰え)
   →喪失体験からうつ病発症すると、自分にとって大切なものを失ったという自覚をもっていない

 悩みの種・責任の増大=ショックとなる出来事
 (自身の病気・ケガ、家族の病気・ケガ、子どもらの非行・犯罪、経済的困窮・借金、犯罪や災害への遭遇)
 (自身の結婚、自身のまたは配偶者の出産)


 メタボリックシンドローム(肥満、高血圧、糖尿病、脂質異常症
  必須項目
  復位が男性85cm以上、女性90cm以上
  選択項目
  ①血清脂質異常(トリグリセライド値150mg/dL以上、かつ/またはHDLコレステロール値40mg/dL未満)
  ②血圧高値(最高血圧130mmHg以上、かつ/または最低血圧85mmHg以上)
  ③高血糖(空腹時血糖値110mg/dL以上)
  上記3項目のうち、2つ以上当てはまる場合

  メタボリックシンドロームの基本概念は内臓脂肪の蓄積=肥満の改善
  (BMI25以上は肥満
    ↓
  予防するには・・・生活習慣の見直し
  食事に気をつける(腹八分目、一口30回噛むなど、肉より魚、食物繊維たっぷりなど)
  軽度な有酸素運動(ウォーキング、水泳、サイクリングなど)をする

  労災保険による二次健康診断等給付制度の対象
    ↓
  検診項目で血圧、血中脂質、血糖、腹囲または肥満度いずれにも所見あり
  (脳血管疾患・心疾患を発病するリスク大)
   ●給付を受ける場合は、事業主の証明を受ける必要がある

  深夜業に従事する労働者・・・自発的健康診断支援助成金制度がある


ストレスへの対処
 ストレス対処行動=コーピング(ストレス反応を抑えたり、程度の軽減をするための行動)
 ・問題焦点型コーピング(問題解決)・・・ストレッサーを取り除く
 ・情動焦点型コーピング(情動興奮を低減)・・怒りや不安などの情緒不安定を低減させる

  刺激の発生
    ↓
  認知的評価(完璧主義、ダメ人間、自信がない)←受け取り方を換える、前向きに
    ↓
  情動的興奮(イライラ、怒り、不安、恐怖)←リラクセーション、アロマテラピー、瞑想、相談
    ↓
  身体的興奮(心拍数上昇、筋緊張、血圧上昇)←有酸素運動、リラクセーション
 

職場によるサポート
 ①情緒的サポート(傾聴、励ます、慰める、見守る)
 ②情報的サポート(知識を与える、助言、研修、専門家の紹介)間接的
 ③道具的サポート(グループづくり、金銭的サポート)直接的 ④評価的サポート(努力評価、フィードバック、人事考課)


管理監督者のストレス
 厚生労働省 平成19年労働者健康状況調査
  仕事や職業生活に関する強い不安、悩み、ストレスをもつ割合
  全体 58.0%  管理職 61.8%
  結婚を50とするHolmesらのストレス値では、仕事上の責任変化は29

管理監督者自身によるケア
 ①質問票を利用する「職業性ストレス簡易調査票」
 ②質の良い睡眠をとる
 ③ものの見方・考え方を整理する
   認知的アプローチ・・・・自動思考と認知の歪み(考え方の癖)を知る
   ●認知の歪みパターン
    ・全か無か思考
    ・一般化のしすぎ
    ・心のフィルター
    ・マイナス化思考
    ・結論の飛躍
    ・誇大視と過小評価
    ・感情的決めつけ
    ・すべき思考
    ・レッテル貼り
    ・自己関連づけ
 ④自分も相手も大切にした自己表現をする
 ⑤リラックスする
   自立訓練法(講習テキスト、ビデオ研修教材)・・・習得するまでに約1カ月かかる
   呼吸法
    ・椅子に座る、仰向けで寝る
    ・体の力を抜く
    ・お腹を引っ込めながら、ゆっくりと口から息を吐く
    ・お腹を膨らませながら、鼻から深く息を吸う
    以上の動作・呼吸をリラックスするまで繰り返す
 ⑥自ら相談する
 ⑦セルフケアに関する研修を受ける

ラインケアコース(Ⅱ種) 第3章

2011-03-05 | メンタルヘルス・マネジメント
◆第3章 職場環境等の評価および改善の方法

職業性ストレスの原因
 ①作業内容及び方法
  作業負荷や作業内容(仕事の要求度)、労働者の裁量権や自由度(仕事のコントロール)     
 ②職場組織
  人間関係(上司や同僚の支援)、意思決定への参画、入手できる情報量
 ③現場の物理化学的環境
  温熱や有害物質、作業レイアウト

職場のストレス対策→ストレスの評価
 メンタルヘルスアクションチェックリスト(職場環境改善のためのヒント集)
 【特徴】現場ですぐに、既存の資源を活用しながら低コストで改善できる優先対策をチェックできる

 A.作業計画への参加と情報の共有
   少人数単位の裁量範囲、過大な作業量の調整、情報の共有
 B.勤務時間と作業編成
   ノー残業日などの目標、ピーク作業時の作業変更、交代制、休日
 C.円滑な作業手順
   物品の取り扱い、情報入手、反復作業の改善、作業ミス防止
 D・作業場環境
   温熱・音環境、有害物質対応、受動喫煙の防止、休養設備、緊急時対応
 E.職場内の相互支援
   上司・同僚の支援、チームワークづくり、仕事の評価、職場間の相互支援
 F.安心できる職場のしくみ
   訴えへの対処、自己管理の研修、仕事の見通し、昇格機会の公平化

  ●事業場のメンタルヘルスサポートページ無料でダウンロードできます


ラインによる職場環境改善
 《管理監督者》==連携==《産業医・産業保健スタッフや人事労務管理スタッフ》
 衛生委員会(常時50人以上の労働者を使用する事業場では設置が義務づけられている)
   ↑
 統括安全衛生管理者、産業医、衛生管理者が入っていること

 管理監督者
  作業環境、仕事のやり方、職場組織(ストレスを減らす)
  部下の労務管理(ストレスを予防)

 産業医・産業保健スタッフ
  職場巡視による観察、聞き取り調査、ストレスに関する調査・・・・定期または必要に応じて
  管理監督者へ対しての助言、改善を図るよう努める

 人事労務管理スタッフ
  職場配置、人事異動、組織偏盛などが健康に及ぼす具体的な影響を把握する

 衛生委員会
  衛生管理に関するさまざまな対策について調査審議する
  

ラインケアコース(Ⅱ種) 第2章

2011-03-03 | メンタルヘルス・マネジメント
◆第2章 ストレスおよびメンタルヘルスに関する基礎知識

ストレッサー=ストレス要因

ストレスの初期段階で、ストレス要因の軽減や適切な対処ができれば病気に至らず、回復も早い

1.身体症状(倦怠感、疲れが取れない)
    ↓
2.精神症状(不眠、不安、イライラ、焦燥感、不満、怒り)
    ↓
3.社会活動の低下(集中力や能率の低下、人に合いたくない、仕事に行きたくない
    ↓
  抑うつ症状、無力感、自責の感情、自殺したいと考える

ストレッサーに直面したときの感情・・・
 神経伝達物質(ノルアドレナリン、ドーパミン、セロトニン
    ↓ 密接な関係 
 不安や抑うつ気分、意欲、活動性
 生産や伝達が障害されるとメンタル不調を引き起こす

 ストレス状態で視床下部の神経細胞が活性化されると
    ↓
 脳下垂体、副腎皮質系を刺激するホルモン類が産生される
    ↓
 コルチゾール(副腎皮質ホルモン)やアドレナリン、ノルアドレナリンが産生される

   ●コルチゾール(糖の産生の促進、免疫抑制、胃酸分泌促進)
   糖尿病、胃・十二指腸潰瘍、感染症

   ●アドレナリン、ノルアドレナリン(血圧や心拍数の増加、血液凝固の促進、中枢神経覚醒作用、胃粘膜血流低下)
   高血圧、狭心症、心筋梗塞、不整脈、脳卒中
   また、中枢神経を興奮させるので不眠の原因にもなる

 自立神経系(交感神経系と副交感神経系)
   生命の危機などの強いストレッサーや不安を感じる状態・・・交感神経系が優位
   睡眠や旧即時、食後などエネルギーの補給・・・・・・・・・・・・・副交感神経系が優位


 職業性ストレスモデル(米国立労働安全衛生研究所 National Institute Occupational Safety and Health)
 NIOSH職業性ストレスモデル
   職業に伴うストレッサーとストレス反応、病気への進展を横軸とし、
   この反応過程の途中に、仕事以外の要因、家族の支援、社会的支援などの緩衝要因が取り入れられている


 ストレス関連疾患(心身症) 過敏性腸症候群、緊張型頭痛、摂食障害
   ●アレキシサイミア(失感情症・失感情言語化症)心理的側面
    《特徴》自分の気持ちや感情に気づきにくく、心情を言葉で表現することが不得手
     ・想像力に乏しく悩みを人に伝えることがうまくできない
     ・感情を言葉にすることが困難
     ・事実関係はくどくどと述べるものの感情がともなわない
     ・コミュニケーションがうまくとれない
     ・感情を表現するに際しては言葉よりも行動に訴える傾向が強い

 メンタルヘルス不調(精神疾患)
   うつ病、躁うつ病、統合失調症、アルコール依存症、パニック障害、適応障害、睡眠障害

   ●メンタル不調のサイン
     ・仕事の能率が低下
     ・仕事のミスやロスが増える
     ・遅刻や早退、欠勤が多くなる
     ・挨拶や付き合いを避ける(孤立)
     ・他人の言動を気にする
     ・態度が落ち着かずイライラする
     ・考え込むようになる
     ・些細なことで腹を立てたり反抗する

   医療につなげる 産業保健スタッフ-医療機関
    部下の疾病の診断をする必要はない

 メンタルヘルス不調は特殊な人の問題であるという誤解
  誰もがなる可能性がある
  個人の問題ではなく職場というシステムの問題として捉える

 経営上はあまり関係がないだろうという誤解
  メンタルヘルス不調が職場に与える影響
  ・過労自殺や過労死→動揺、職場の士気低下
  ・損害賠償
  ・モラルの低下→事故やミスの発生

ラインケアコース(Ⅱ種) 第1章

2011-03-01 | メンタルヘルス・マネジメント
◆第1章 メンタルヘルスケアの意義と管理監督者の役割

1 メンタルへルスケアが悪化している現状を把握

心の病は増加傾向(企業・労働者)、自殺者数は年間自殺者数3万人超が12年連続
2006年「自殺対策基本法」制定、翌年には対策指針「自殺総合対策大綱」が策定
損害賠償責任(不法行為責任・契約責任)
安全配慮義務は契約責任というかたちで企業の賠償責任を追及

安全配慮義務とは・・・
「業務の遂行に伴う疲労や心理的負荷等過度に蓄積して労働者の心身の健康を損なうことがないよう注意すること」


2 メンタルへルスケアの重要性

ストレスに気づき、対処すること(セルフケア)の必要性を認識

個人情報の保護、人事労務管理との連携、職場以外の問題(家庭・個人生活)

労働災害とは・・・
「業務に起因して労働者が負傷し、疾病にかかり、又は死亡すること」

災害補償責任 ①療養補償 ②休業補償 ③障害補償 ④遺族補償 ⑤葬祭料
  ↓
労働者災害補償保険法
保険給付には労働基準監督所長による労災認定
  ↓
認定基準(医学的知見をもとに業務疾病の判断基準を作成)
  ↓
労災保険法に基づく保険給付
①療養補償給付 ②休業補償給付 ③障害補償給付 ④遺族補償給付 ⑤葬祭料 ⑥傷病補償年金給付 ⑦介護補償給付
  ↓
企業に過失あり
民事上の損害賠償請求訴訟

「労働者の心の健康の保持増進のための指針」

4つのメンタルヘルスケアの推進を継続的かつ計画的に
①セルフケア ②ラインによるケア ③事業場内産業保健スタッフ等によるケア ④事業場外資源によるケア
  ↓
教育研修・情報提供
 相互に連携する(労働者-管理監督者-事業場内産業保健スタッフ)

「過重労働による健康障害防止のための総合対策」
 労働時間等の適正化(時間外・休日労働の削減)
 年次有給休暇の取得促進
 労働時間等の設定の改善
 労働者の健康管理に係る措置の徹底
 (健康管理体制の整備、健康診断の実施、長時間労働者の面接指導)

面接指導の対象
 1週間あたり40時間を超える時間外・休日労働が
 1月あたり100時間を超え、かつ疲労の蓄積た認められる者で
 面接指導の実施を申し出たもの

3 メンタルへルスケアの意義

 リスクマネジメント(過労死や過労自殺、事故やミス)
 ワーク・ライフバランス(仕事と生活の調和)
 生産性の向上


4 心の健康づくり計画

 ・事業者がメンタルケアを積極的に推進する旨の表明
 ・事業場における心の健康づくりの体制の整備
 ・事業間における問題点の把握及びメンタルヘルスケアの実施
 ・メンタルへルスケアを行うために必要な人材の確保及び事業場外資源の活用
 ・労働者の健康情報の保護
 ・心の健康づくり計画の実施状況の評価及び計画の見直し
 ・その他労働者の心の健康づくりに必要な措置


5 メンタルへルスケア推進に必要なリーダーシップ

 部下のストレスの把握・早期発見・早期対応、職場環境の改善