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べきちゃんのライブ日記

行ったライブの感想とかCDレビューとかそんなもんです。更新頻度はマイペースに。

Summer Sonic 2015 day2

2015年08月20日 18時16分18秒 | 日記
サマーソニックレビュー2日目編です。

ソニマニからのサマソニ初日で身体のところどころに疲れが見え始めていたため今回のサマソニの目玉とも言わるHCAを切り捨てた私だが、いやはやその選択は未だ間違っていなかったと思う。結局残ったところで個人的に観たいバンドも少なかったので。むしろこの2日目の昼頃に観たいアーティストが集中していた気がする

まずは朝1のソニックステージにてSmallpoolsを半分ほど観る。smallpoolsは昨年発表したデビューシングルで名声を上げ、満を持して発売したアルバムで一気に人気と知名度を得た新人バンドだ。Passion Pitのエレクトロ感やRoyal
Conceptのポップさと疾走感などを足して割ったかのようなバンドで、非常に日本人好みのバンドだと感じる。演奏も非常にうまくとても新人とは思えないパフォーマンスでかなりの見ごたえがあった。それにしても朝1だというのにとんでもない人の量に驚きだ。途中で抜けるのにソニック入口くらいまで人だかりが出来ていた。12月には既に単独も決まっているらしくこれはもう人気爆発間違いなしって感じかな。


Smallpoolsを途中で抜けてレインボーステージへと向かう。何やら韓流っぽい人がライブをしているが即終了。最前列にて次のバンドを待機した。

MisterWives(Rainbow Stage)
サマソニ出演決定後に予習をしていた中で最も目が惹かれたバンドがこのMisterWivesだ。ボーカルのビジュアルも然ることながら、圧倒的な歌唱力とポップでカラフルな世界観で人気を博している新人バンドである。日本では宣伝不足なのかイマイチ人気が出ていないのが不思議ない感じだ。そんな注目株を観ようと最前列をゲット。アルバムのジャケットを彷彿とさせるかのように、ステージには像や恐竜やタコのぬいぐるみが散見された。
定刻になるとライブはスタート。メンバーが1人ずつ凄いテンションで現れる様を観ているだけで期待感が高まる。最後にボーカルのマンディ・リーがステージに現れるとまるでモデルかのような驚くほどの美貌に歓声が巻き起こる。
オープニングジャムが終わると1曲目にはこれぞMisterWivesと言わんばかりの"Our Own House"を披露。想像以上の歌声とポップな世界観で一気にそのライブへと引き込まれる。2曲目には彼らの中で最も疾走感がある"Best I Can Do"を披露。サビでは全員が同じステップを踏みながら演奏する様に場内をがっつりと盛り上げていた。MCでは仕切りに日本に初めて来れたことに感謝していたが、その感謝の表現の仕方がマンディの腕立て伏せという謎すぎる一面もあったが素晴らしいライブはまだまだ続く。
中盤では"Not Your Way"からの代表曲"Reflections"を披露して食いついた客の心を離さず渾身のパフォーマンスを見せる。そのまま終盤の流れへ入っていくがここでも日本への感謝を忘れないところが素晴らしい。ラストには予想外にもMark RonsonのUptown Funkのカバーを披露!間奏部分ではメンバーそれぞれがオリジナルソロダンスを見せてくれたりと素晴らしい盛り上がりを見せてくれた。そして曲間を感じさせることなくラストナンバー"Imagination Infatuation"へ突入。終始楽しくそして圧巻のパフォーマンスを見せてくれたMisterWives。これからの活躍が非常に楽しみになった。

MisterWives Setlist
1.Our Own House
2.Best I Can Do
3.Vagabond
4.Hurricane
5.Not Your Way
6.Reflections
7.Uptown Funk(Mark Ronson cover)
8.Imagination Infatuation


素晴らしいステージを披露したMisterWivesからソニックステージへと移動。次のアクトも今回のサマソニで非常に注目していたアクトの1つだ。

SHEPPARD(Sonic Stage)
南半球はオーストラリアの新生SHEPPARDが遂にこの日本へ初来日。昨年に豪州国内盤をリリースし一気に知名度を上げ、耳の早いファンなら既に知っていたことだろう。今年は遂にワールド盤をリリースした彼らのライブを体感出来ることに!
男女混合6人がステージ立つとその立ち姿はかなり壮観である。1曲目は静かな立ち上がりから徐々に盛り上がりを見せるバラードナンバー"Halfway To Hell"を披露する。てっきり女性ボーカルはコーラス担当かと思いきや、予想以上にメインを取ることが多い。少しずつ雰囲気を森亜がて行く中で中盤頃から徐々にその本領を発揮し始めた。4曲目にはコーラスのハーモニーが美しいデビュー曲"Let Me Down Easy"で曲名の通りイージーな歌詞で観客にシンガロングさせていた。5曲目にはサーフミュージック感を前面に押し出した"Something Missing"を。これぞシェパードの良さ!と言わんばかりに美しい世界観を作り上げる。
ラストには待ってましたの1曲。彼らの知名度を飛躍的に上げた"Geronimo"を披露する。「Say!Geronimo!!」のコーラスは非常に単純明快で初見であろう観客も巻き込んで大盛り上がり。非常に良いステージを見せてくれた。次作あたりのアプローチが非常に楽しみなバンドである。

SHEPPARD Setlist
1.Halfway To Hell
2.Hold My Tongue
3.Smile
4.Let Me Down Easy
5.Something's Missing
6.Flying Away
7.The Best Is Yet to Come
8.A Grade Playa
9.Geronimo


Sheppard終了後はマリンステージの入場規制を危惧して、早足でマリンステージへ向かう。途中でNothing But Theivesをチラ見したが、みなさんが絶賛するほどの良さを感じることが出来なかったのは勿体無かったかもしれない。でも次のアクトは今回のサマソニで1番楽しみにしていたので見逃すわけにはいかなかったのだ。

The Script(Marine Stage)
今年の1月に奇跡の来日を果たしたアイルランドの至宝The Scriptが宣言通りサマーソニックへと再来日を果たした。1stアルバム以降日本盤の発売はなく、本国やイギリスでは数万人規模のライブチケットを即完する人気ぶりでいわゆる世界と大きな格差のあるバンドである。そんなスタジアムクラスのバンドをマリンステージで観れるとあっては期待せずにはいられない!1月に引き続き2度目のThe Scriptを非常に楽しみしてきた。
それにしても前方ブロックへ侵入したものの自分の周りはギャルばかりでとてもスクリプトを楽しみきたとは思えない風貌の奴らばかり…恐らく次のZEDD待ちなのだろう。ZEDD人気恐ろしや。
そんなこんなで遂にライブスタート!またもメンバーが1人ずつ出てくる演出から(流行ってんのか?)ラストにボーカルのダニーが現れて1曲目は単独と同じく"Pain the Town Green"の力強い演奏で一気にそのスタジアムクラスの力を見せつけてくれる!続いては単独でも披露されなかった新作の隠れた名曲"Hail Rain or Sunshine"で早速観客席に飛び込んでくるダニー。単独でも客席に入ってきたりしていたが、まさかスタジアムクラスのステージでここまでやるとは想定外だ。めっちゃ近くまできてくれたw
そしてここからは語るも外せない名曲の連打。まずは初期の必殺曲"Breakeven"や観客のシンガロングを煽る"The Man Who Can't Be Moved"を披露。だがしかし、やはりここは日本で、しかも殆どがZEDD待ちの観客。大合唱は起こらずも周りに居た外人やファン達、そして自分も全力で応戦する。
せっかく前方ブロックに居たのに、日本人客があまりに盛り上がらなくて、もう致し方なしと近くにいた外人グループと肩を組みながらシンガロングを楽しんでいたのだが、あまりにテンションが上がった190cmくらいの外人に「Ride!!」と言われまさかのリフトww外人の肩の上で"The Energy Never Die"で大盛り上がりしてやった(しかしながらスタッフに怒られた)。重いのにありがとうなジョッシュ(仲良くなった外人)!
ラストには待ってましたの彼らのスーパーアンセム"Hall of Fame"を披露!日本のテレビでもよく流れてた割には、あまり彼らの知られていないようで、驚いた表情の人も少なくなかった。ミドルテンポの曲ながらラストに一気に勢いを増してジャムセッションになる展開が鳥肌ものの1曲。さすがの実力をまざまざとみせつけてくれたThe Script。これで少しは日本に愛着を持ってくれたらいいんだけど…また是非来日を期待したい。

The Script Setlist
1.Paint the Town Green
2.Hail Rain or Sunshine
3.Breakeven
4.The Man Who Can't Be Moved
5.You Won't Feel a Thing
6.Superheroes
7.The Energy Never Dies
8.For the First Time
9.Hall of Fame


The Scriptが終わって出ようとするも、前方に入ってこようとする人の波に押されてなかなか出れず…現在のEDM人気の恐ろしさを体感することに。もちろん私はZEDDになんて興味がないので早急に脱出。休憩がてらGaden Stageに行き小休止。結構広いぞここ。もっとこのステージ豪華にしたらいいのに。こういう価値観のなさがサマソニの勿体無いところだ。

メッセに戻って友人が絶対観る!と言っていたMODESTEPをチラ見。あの地獄のようなモッシュピットの中に友人がいたのかと思うとご愁傷様です。いやはやチラ見程度ながらめちゃめちゃかっこよかった。別の友人と合流して次のライブに備える。冷茶飲みながらレインボーへ向かう。まさかこんなところでこんなアーティストのライブを観れるとは…

郷ひろみ(Rainbow Stage)
もはやサマーソニック名物とも言えるだろうか。超有名人枠にまさかの郷ひろみがサマーソニックの舞台へ降臨した。
オープニングのジャムから1曲目はまさかのあの曲"GOLDFINGER '99"だ!まさかの1曲目に場内が大爆発&大歓声でもはや阿鼻叫喚状態ww自分としてもテレビでいつも聞いていた曲だけに興奮を隠せなかった。もう大シンガロングでこれは夢か?と錯覚するほど盛り上がっていた。当人の郷ひろみもMCでは「こんなアウェイの舞台は初めてで、始まるまで不安で不安で仕方がなかった」と話していた。蓋を開けてみればこのウェルカムっぷり。これで盛り上がらないわけがない。全ての郷ひろみを見せる!というMCの後に"男の子女の子""お嫁サンバ"と立て続けに彼のヒット曲を披露。これ私が生まれる前の曲ですよ。これで盛り上がれるって本当に凄いことだと思う。
謎の完成度が高いエレクトロソングを挟んであっという間にライブはフィナーレを迎える。もう惜しむこともなくヒット曲を披露してくれた郷ひろみがラストで披露するのはもちろんあの曲"2億4千万の瞳"だ。もう言葉が出ないくらい凄いステージに感動の連続だった。スーパースターとはまさしく彼のような人のためにある言葉だろう。挙動ひとつひとつに目が離せないくらい釘づけにされた。
曲終わりには郷ひろみも興奮したのか、深紅のジャケットを脱ぎ捨てて、ステージ端から端までクラウチングスタートからの全力疾走を何往復も行うパフォーマンスwwもう訳がわからないが何をやってもかっこよかった。こういう機会じゃないと絶対見れないアーティストだけに本当にいい体験を出来たと思う。

郷ひろみ Setlist
1.GOLDFINGER '99
2.デンジャラー☆
3.男の子女の子
4.お嫁サンバ
5.How many いい顔
6.男願 Groove!
7.2億4千万の瞳


いやーたった40分前後ながら凄いステージを観たなと。未だに売れ続けている理由がよくわかるステージだった。興奮冷めやらぬまま次のライブを観るためにソニックステージへ移動。本来ならPassion Pitが出るはずだった枠である。

Clean Bandit(Sonic Stage)
Passion Pitキャンセルにより他との被りで観れなかったはずのClean Banditが観れるようになったので観ることに。実は昨年くらいからアルバムを聴いていていつかライブを観ることを楽しみにしていたバンドのひとつでもある。Clean Banditは4人組のエレクトロサウンドにストリングを組み合わせ、今まであるようでなかったクラシックエレクトロのジャンルを確立させたバンドだ。
ライブは機材トラブルなのか10分ほど押してメンバー4人+ゲストボーカル1人の体制でスタートする。1曲目は彼らの代表曲"Real Love"からスタート!よっしゃ踊り狂うぞ!と意気込んだものの正直なところを言えば非常に微妙なパフォーマンス。いわゆるストリングスが売りなところもあるバンドだが、ストリングスの音が非常に弱い。これがなければただの4つ打ちバンドになってしまう。アルバムではいい曲だなと思っていたものも何とも単調な感じに聞こえてしまって60分間のライブが正直苦痛だった。
ラストに披露した"Rather Be"ではさすがに歓声が上がるほどの盛り上がりを見せたが、これでは正直今後が厳しいなという印象。もう少し起伏に富んだパフォーマンスを身につけることに期待したい。楽しみにしていただけにはっきりいって期待外れだった。

Clean Bandit Setlist
1.Real Love
2.Cologne
3.Stronger
4.A+E
5.Come Over
6.Up Again
7.Extraordinary
8.Heart On Fire
9.Disconnect
10.Mozart's House
11.Dust Clears
12.Show Me Love
13.Rather Be

Clean Banditが押して始まった割にはがっつり持ち時間分やったので、次のバンドまでの転換時間が非常に短くトリの割にはもったいぶらずにすぐに始まってしまった印象がある。それにしてもソニックステージのトリだというのに客がいない…暗転しても3列目くらいまでしか埋まっていなかった。

MEW(Sonic Stage)
ということで私がサマーソニック2015のトリに選んだのはデンマークの雄MEWである。長年バンドを離れていたベースのヨハンが電撃復帰し、傑作の新作アルバムを制作しながら、ツアー中にギターのボウが離脱してしまったりと様々な状況が渦巻く彼らではあったが、今回のライブには個人的に非常に期待していた。
場内が暗転するまで後ろで休んでいた私だったが、メンバー登場と同時くらいに前方へ向かうとなんとも悲しいことにスルスルと3列目くらいめまで侵入出来てしまった。こんなに人気ないのかよMEW…そんなこんなで新作発売後、アコースティックライブ以外では初の日本公演ということで非常に期待して見に行った。
"Making Friends"のリフループをSEに登場したMEWのメンバーだったがヨーナスの横にヨハンが立っているだけで正直鳥肌もの…1~2曲目には新作より"Witness""Satellites"の流れでいきなり昇天させられる。この新作の曲群が非常に素晴らしくこれぞMEWと言わざるを得ない説得力がある。激しいバンドサウンドに天使のようなヨーナスの歌声は健在である。
3~4曲目には序盤ながらMEWの代表曲"Special"と"The Zookeeper's Boy"を連打。Zookeeper'sではまさかの封印していたVJが復活!もうやらないと思っていたVJがまさかの復活で歓声を上げてしまった奴が近くにいたら、それは間違いなく私である。MEWサウンドとシンクロするVJの世界観が素晴らしく息を飲むかのようにステージを見つめていた。
新作曲と過去の必殺曲をうまく織り交ぜたセットリストでもはや神々しさすら感じさせる圧巻のステージを披露するMEW。語るに外せないハイライトはやはりラストの"Am I Wry?"からの"156"へ繋がる必殺の流れだろう。MEWのライブにはこれを観に来たと言っても過言ではない美しい流れだ。もはや天国にでも連れて行かれたかのような至福と多幸感に包まれて本編終了。人は決して多くないライブだったが、遂にこの領域まで来たかと驚きと興奮で心の内が溢れかえった。
アンコールにはもちろん恒例の"Comforting Sounds"を披露。アウトロで起こる耳を劈くような轟音と、これぞ天使の叫びとでもいうべきにハーモニーが混ざり合って何か異次元にでも突入したかのような感覚に襲われる。これぞMEW、いやMEWでこそ出来るとんでもないステージだった。もはやこれを形容する言葉は無い。
ライブが終了して後ろを振り返ると間違いなくそこは幕張メッセだったのだが、いまだ見知らぬどこかへ片足を突っ込んだ感覚で、特にライブ中の自分はどこか違う場所に浮遊していくような、ふわふわとした不思議な世界まで感じることが出来た気がする。音楽のライブにおいてあんな体験は初めてだった。本当に凄いものを観た。

1.Witness
2.Satellites
3.Special
4.The Zookeeper's Boy
5.The Night Believer
6.Beach
7.Water Slides
8.Snow Brigade
9.Medley
10.Making Freinds
11.Rows
12.Am I Wry? No
13.156
Encore:
14.Comforting Sounds


やはりMEWの演奏力は素晴らしく完全に異世界へいざなわれた。とはいえヨーナスの喉の調子は完璧ではなさそうに見えたし、まだまだ伸びしろすらも感じるライブだった。MEWの単独公演が11月にあるらしいのでここで体験出来なかった人には絶対に行って欲しいライブだと感じた。

MEW終わりには何も観れねーわと思いつつも、やはり今年のサマソニでこの人を見逃すわけにはいかないと思うマウンテンステージへ向かってD'angeloをチラ見した。多分アンコール含めて3~4曲ほどしか聴けなかったのかなといった感じだが、これ最初から見てたら間違いなくベストアクトだっただろうなという印象。
もちろんMEWを観たことは全く後悔していないが、さすがは時代を作った男と言うべきか。世界レベルのエンターテイメントショーを見せてくれたと思う。まさにカリスマという言葉がふさわしい。またチャンスがあるならば是非見てみたいアクトだ。

ということで今回の私のサマソニは終了した。今回のサマソニでは友人以外の人にあまり会わないよう行動していたけど、最後には会いたい友達と会って解散。最後の最後まで楽しい時間が過ごせた。

今年のサマーソニック、結論から言えば本当に最高だった。個人的にはメンツも含めて過去最高だったかもしれない。もちろん改善点や不満は多々あるが、サマソニはあくまでライブメインなイベントなので素晴らしいラインナップに最高のライブがあれば言うことはない。

去年のこともあって今年のサマソニはとても心配していたのだが、結果的にこのメンツで大成功を収めたことは来年にも間違いなく繋がるはず。来年のサマーソニック&ソニックマニアにも大いに期待したい。

来年も絶対に行きます。ではまた。


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