べきちゃんのライブ日記

行ったライブの感想とかCDレビューとかそんなもんです。更新頻度はマイペースに。

【ライブレビュー】Little Barrie(2015.5.25)

2015年05月27日 19時03分03秒 | 日記
いやー。彼らを観るためにグリーンルーム行ったんですけどね、単独もやるって後出しされたらそりゃ行きますよ。だって大好きですもんリトルバーリー。

ってことで行ってきましたLittle Barrireの単独公演in渋谷duo!
duoに行くのは2010年のDelphic単独公演観に行って以来なのでおおよそ5年振りですかね。音も距離感いいしライブハウスとしては良いところなんですが、行ったことある人なら誰しもが思うことでしょう、「柱 が 邪 魔 !!」
あ、ちなみにリトルバーリーを観るのは2日ぶりでしたが非常に楽しみではありましたした。いかんせんグリーンルームは持ち時間が35分程度と非常に短いライブだったので。

説明するようなバンドではないと思いますが、リトルバーリーはギターボーカルのバーリーガドガンを中心とした3ピースのUKバンドで、2005年のデビューアルバムで一躍トップアーティストの仲間入りをすると、バンド活動と並行してバーリー自身はプライマルスクリームのバックバンド、またポールウェラーやケミカルブラザーズの作品に参加するなどギタリストとしての実力も広く認められる存在となっている。

ということで早速ライブレビュー。

グリーンルームで最前列で観たというのもあり、この日は後ろでまったり観ることを選択した。入場すると既にセッティングも済んでいたのだが、なんとステージ後方にVJが。あのライブバンドにVJとは一体どんなパフォーマンスになるのだろうかと非常に楽しみであった。そうこうしているうちに時間は19時半過ぎごろだろうか。場内が暗転して3人がステージに登場した。

割れんばかりの歓声!というほど人がいたわけでもないが、待ってましたとばかりに3人を出迎える。ヴァージルのドラミングから入り1曲目は先日と同じく新作より「Realise」でスタート。バーリーがゆっくりとギターと担ぎ弾きはじめた瞬間に大歓声。やはりこの男のギターは何かが違う。
続く「Sworn In」「Fuzz Bomb」「Stop or Die」「It Don't Count」と4thアルバムの曲群が続くのだが、なんというか発売当初イマイチだなと感じていた自分が恥ずかしい。4th発売以降初めてのライブだったためか、こんなにもライブ映えする曲群であったかと驚かされる。メンバーを入れ替えて以降初めての作品であった3rd期はバーリーのバンドだなというイメージだったが、この曲群を聴いていると非常にバンドらしくなったなと感じる。改めて4thアルバムの良さを再認識させられた。

それにしても中盤に差し掛かるころに感じたが、開演前に期待感を抱いていたVJ、これ全く必要ない。彼らのライブに関してはやはり演奏やソロパートでの動きに注目してしまうもの。むしろ途中でそういえばVJあったなと驚くくらいVJに目がいかなかった。笑

終盤近くでは先日発表されたばかりの新曲「I.5.C.A」を披露。ファズ混じりのギターをリズミカルに鳴らす独特の奏法で観客を沸かせる。澄ました顔で簡単に弾いてるように見えるがこれは相当頭のおかしい奏法。さすがはバーリーと言わざるを得ない。

本編のラストにはこれでもかというギターリフをかます、新生リトルバーリーの代表曲「Surf Hell」を披露。観客も待ってましたとばかりにモッシュ状態に。一番後方でおとなしく観ていたはずの私ではあったが、意外と周りにスペースが多く中盤くらいから踊り始めていたのだが、もうこのあたりではかなり暴れていたと思う。ひとしきり盛り上げたところで本編終了。痺れた。

まさかアンコールがないわけない!ハンドクラップに呼びこまれ再び3人がステージに帰ってくる。アンコール1曲目は渋めのギターが鳴り響く「Black Mind」。なんというか荒削りだった3rdの曲に比べて円熟味が出てきたなと感じさせる深さがある。そしてアンコール2曲目には待ってましたとばかりに3rdからの必殺アンセム「I Can't Wait」がスタート。これがラストナンバーかと思い踊り狂ったのだが…あれ?ギター持ち替えてるしまだやるの?と観てるとイントロで発狂した。まさかの2ndより「Love You」が披露される!!
3rdでの新体制以降、殆ど以前の曲を披露しなくなっていただけにこの必殺曲に興奮せずにはいられない。観客とコール&レスポンスをしながら最高潮に盛り上げライブ終了。ほんとバケモノみたいなライブバンドだ。

Little Barrie Setlist(2015/5/25)
渋谷Duo Music Exchange
1.Realise
2.Sworn In
3.Fuzz Bomb
4.Stop or Die
5.It Don't Count
6.Tip It Over
7.Pauline
8.I5CA
9.Eyes Were Young
10.New Diamond Love
11.Shoulders Up, Eyes Down
12.Surf Hell
Encore:
13.Black Mind
14.I Can't Wait
15.Love You


いやー本当にかっこいいバンドですねリトルバーリー。あの爆発力や演奏技術に立ち姿など音源だけでは表現しきれていない魅力がライブにはあると思います。ギターソロになるたびに歓声が上がるアーティストなんて、いまのおしゃれで踊れるロック(笑)が流行る昨今で、そうそういないアーティストかなと感じます。いわゆるギターヒーロー、ロックアイコン的な存在感。ギターロック好きなら絶対観ておいて損はないバンドのひとつです。

というわけでレビュー終了。何度見ても痺れるようなライブですね。


次のライブは地元でof montreal。彼らほどキャリアのあるアーティストがなんでこんな田舎ジャパンツアーを組んだのか全くもってわけがわかりませんが、せっかくなので足を運んでみたいと思います。

ではまた。

Greenroom Festival 2015 Day1

2015年05月26日 17時10分57秒 | 日記
アロハ~。みなさまいかがお過ごしでしょうか。私はまぁまぁ元気ですハイ。

前から気にはなっていたものの、なかなか休みも取れず、メンツも惹かれずで行
く気の起きなかったイベント「Greenroom Festival」へ遂に行って参りました。

なんというか今年のGreenroomは非常にメンツが洋楽寄り。いわゆるこのイベント全体が推しているようなサーフミュージック要素と一般的なROCK/POP要素が非常にマッチングしたメンツだなと感じてます。(しかしながら日程別にしっかりと区分けしていた。正直もったいない。)そんな部分が今回の客入りに繋がったのかなと…。

Greenroom Festivalは横浜の赤レンガ倉庫を抜けた先にある拓けた海沿いの広場を中心にステージを組んだイベント。決して広い立地ではないのだが、ロケーションやアクセスの良さを含めるととても魅力があるなと感じる。会場は出入り自由なので会場を出ていろいろと済ますことも可能だ(というよりも赤レンガのショップの並びとか出店ぶりを見てもそれを推奨してるとしか思えない)。このあたりは同じクリエイティブマンが主催しているだけあって都市型フェスを謳うサマーソニックに似通った部分も感じられた。

そんな初参加のGreenroomを少しレビューしていこうと思う。

初参加のグリーンルーム。今日の個人的な目的はリトルバーリーということもあって、そんな彼らはメインステージの2番手。頑張れば最前列確保出来るかなーと思い、彼らの前のバンドから最前列待機開始した。笑

そんなこんなで最初に観たライブはトップバッターの怒髪天。
彼ら自身もMCで言っていたがここまで港町の似合わないバンドはそうそういない。同じ海でもあえて言うなれば漁港といった感じだ。お馴染みの入場SE「祭り奏でる」と同時に颯爽と登場するメンバー。フェスのコンセプトとはかけ離れた男臭さ全開である。とはいえライブパフォーマンスに関しては30年以上現役を走り続けているだけのことはあって、こんなアウェーの地でもまさに独壇場とも言える引き込みっぷりであった。さすがの貫禄だ。待ち時間のつもりではあったが非常に楽しませて貰った。

だがしかしここでとんでもない事件が発生した。怒髪天が終了し既に最前列待機していたとはいえ、より真ん中に近づこうと離れる客を観察し、虎視眈々とど真ん中を狙っていたのだが、怒髪天終了後最前列にいた自分以外全ての客が捌けるという事態にwwおれ全然待ってた意味ねぇwwまぁ面白かったからいいんだけど。。というわけで無事ど真ん中の最前列確保。

メインステージとは反対側にセカンドステージがあり、そちらではトップバッターのKEMURIが登場。自分は次のバーリー先生を待機していたため、KEMURIの演奏風景を観ることは叶わなかったのだが、曲だけ聞いていると驚くほど攻めのセトリ。最初の方はあまりわからなかったが終盤ではAto-Ichinen→Player→PMA→最近の曲?→Along The Longest Wayとか古参なら堪らない選曲であった。バーリー待機してるのにKEMURIの曲を口ずさむ異様な人状態。出来れば前の方で観たかった…。笑

何はともあれバーリーですよ。セッティングに現れるバーリーガトガン。声をかけると恥ずかしそうにニコッと笑ってくれたりしたのが素敵だった。
個人的には2013年のHCW以来2年振りのライブということで非常に楽しみにしていたのだが、そんな彼らの1曲目は最新アルバムより「Realize」で幕を開ける。もうバーリー先生がギターを弾き始めるだけで全く別の曲になるから凄い。ギターソロではギターを振り回しながら所狭しとステージを歩きまわる。1曲目から凄いテンションだ。
3曲目ではワウペダルを踏み鳴らす「Fuzz Bomb」を演奏したのだが、珍しく曲の途中でチューニングをしたかと思えば、最後のソロでやはり全然チューニングあってなくてメンバー顔合わせて失笑などどいう微笑ましい場面も見られた。
もうここからは3rdアルバム以降で得た彼らの得意とするギターロックナンバーの連発。なかでも一際歓声が上がったのはラスト直前に披露された彼らの代表曲「Surf Hell」だ。当たり前のように繰り返されるギターリフがかっこいいのなんのって、こんな曲はそうそうない。ラストは「I Can't Wait」で締め。まさかの1stの曲!なんてサプライズは全くなかったが、仕草のひとつひとつが見える最前列で待っただけのことはある素晴らしいパフォーマンスであった。

Little Barrieセットリスト(5/23 YOKOHAMA)
1.Realise
2.Sworn In
3.Fuzz Bomb
4.Tip It Over
5.Pauline
6.Surf Hell
7.I Can't Wait


バーリーが終わると既に1番の目的を達してしまった私なのでほぼ見るものがない状態に。ご飯食べたり飲んだり散歩したりギャラリーを眺めたりと夕方までまったりと過ごした。なんというかこの時間がゆっくりと流れていく感じがとてもいい。都会なのに都会の喧騒を感じさせない雰囲気だ。
それにしてもセカンドステージではフジロッカーにはお馴染みの浅井健一ことベンジーが登場していた。最近はブランキーの曲とか普通にやるのねってくらい自然に「デリンジャー」演奏していたりして少し面食らった。

続いて観たのはメインステージでOzomatliである。昨年のフジロックで初めて彼らのライブを観て一気にファンになったのだが、やはり彼らは外さない。まさに1音目を鳴らした瞬間から港町横浜にラテンアメリカの風が吹き込んだ。ジャズ・ファンク・ロック・ヒップホップなどまさに何でも有りのミクスチャーで観る者全てを躍らせるその圧巻のパフォーマンス力に脱帽。それにしても演奏とは関係ないのだが、MCで披露された日本語が異様に流暢で笑えた。
ライブの最後にはもはやお馴染みなのかはわからないが、メンバーが楽器を担いで客席に乱入してのマーチングを披露してくれた。ステージ上は既に片付けが始まってるにも関わらず、いつまでも客とコール&レスポンスを楽しむ姿はまさにアーティストそのもの。そしてマーチングしながら一般客の退場ゲートから出ていく姿は非常にシュールだった。笑


Ozomatliが終わるともう外はすっかり夕方。海沿いなだけはあって風もあり、気温もぐーんと下がってきていた。このイベント行く前からずっと最後を何で締めようかと考えていたけれど、実はLotusあまり知らないし、いつもいつも結局観ない選択をしてしまうのでここはあえてのDe De Mouse+Drumrollsを選択した。

ということで久しぶりのデデくんのライブだったのだが、この日はDrumrollsという形式で1DJ+2Drumというバンドセットでのライブだった。これがもうとんでもなかった。
デデマウスといえば観たことある人や聴いたことある人ならわかると思うが、民族音楽や日本の夏祭りなどを基調とした非常に高揚感のある独特な音楽性を音源などでは貫いているのだが、この日のデデ君は電子音など殆どなく、打ち込みと2ドラムによって鬼のようなBPMで演奏しており、まさにブレイクビーツと呼ぶべき音楽性であった。音源の再現が殆どなく(多分2~3曲くらい)想像していたよりも10倍は激しいライブで汗だくになるほど踊らされた。笑 まさかグリーンルームのようなオシャレフェスでこんなに踊らされるとは予想外だった。非常に楽しいライブだった。

といった感じで私の初めてのグリーンルームフェスは終了。初めてながらまったりと過ごし、無理することなく楽しめたかなと感じた。2日券を購入しながら2日目に行かなかったので一概には言えないが、お子様連れやサーフ系の人も多くファッション感覚で遊びに来ているお客さんが多いのかなー?といった印象(お子様連れの批判ではないよ)。あの狭い空間でよくぞこの雰囲気を作り出しているなとも思う。

来年もメンツが良ければぜひ足を運びたいなと思わせるイベントだった。欲をいえばあの場所でいつかJack Johnsonを観たい。絶対無理だと思うけども。

ではまた。