11/24は大阪へBloc Party/Bohicasを観に行きましたが、25日はダイナミック遠征ということで、地元はそのまま通過して東京へと向かいBattlesのライブを観て参りましたのでレポートいたします!
今回の会場は六本木EXシアターということで、いやもうオシャレな街ですわ。私のような下民が足を踏み入れていい街ではないですね。とかそんなことを感じながら会場へ向かうと街の一角には異常に煌びやかな建物が…
こんな派手派手でしたっけEXシアター。笑
最後に来たのは2014のTravis以来だったと思うので、まぁ実に1年半ぶり。外観変わったなぁ~と思いつつも待機列へと移動した。このライブハウス綺麗だし大きいし、割と好きなんですけど入場待機場所だけが気に入らないんですよね~。吹きっさらしだし、寒いし、雨よけれないし。まぁこれだけの大箱なのでこれでも考えた方なのかもしれませんが。
この日はプレイガイドでの前売りチケットは既にソールドアウトとのことで、キャパ1800でしたっけ?まぁフロアいっぱいに埋まるんだろうなぁと思っていたものの前座の段階ではかなりスカスカ。やっぱみんな興味ないよね前座なんて。とりあえず私は風邪が治りかけという体調不良もあったので、場内がスカスカの内に中段柵前を確保してまったり観ることにしました。
前座はバトルスが直々に指名したという日本人女性3人組ZZZ'sというバンドが勤めていました。雑感で言えば日本で売れるには難しいだろうなという印象。にせんねんもんだいとかBO NINGENみたいに海外で人気を博して逆輸入的に売れるくらいじゃないと日本では陽の目を浴びなそうな感じがしますね。
前座が終わると、バトルスのセッティングが開始。いつのまにやらフロアはいっぱいのお客さんで埋め尽くされてました。ステージには本人達が現れて自分達でセッティングを行っているようでした。このレベルのライブバンドだと細かいセッティングは自分達でやるのだろうなと、この時点で既にゾクゾクです。
ということでライブレビュー。
場内が暗転すると、まずは(一応)ベーシストのデイブが1人で登場すると、ギターなのかベースなのか何かエフェクターのようなものを使って、その場でサンプリングループをかけ始めた。これ打ち込みじゃなくてその場で音を作っているところが本当に凄い。エフェクトループが安定してしばらくすると、今度はギタリストのイアンが登場。登場してすぐにギター音のループをかけて音を重ねてくる。だんだんと盛り上がってきた頃、最後に登場したのはドラマーのジョン・ステアニーである。延々と鳴り響いていたループ音にジョンのドラミングが重なった瞬間にバトルスのライブはスタート。1曲目は新作より「Dot Com」だったのだが、もはや唖然。なんなんだこれは。あまりのクオリティに空いた口が塞がらなかった。実は音源流してエアバンドしてるのではないか?とか、もしくはこいつらロボットか?とか疑ってしまうくらい正確無比な演奏で1曲目から会場の度肝を抜いていた。
2曲目には前作の必殺アンセム「Ice Cream」を披露。前作はほぼ全編に渡って「歌」の部分をゲストを招いてフィーチャリングしており、この部分はもちろん打ち込みだったのだが、え?歌の打ち込みに演奏併せるのって凄すぎやしないか?ジョンもイヤモニとかでリズム取ってるならまだしも、完全にモニタ音だけで演奏してるし、どこかで歯車が狂えば一気に崩れる可能性だってあるわけで。何というかこのギリギリの綱渡りの中で魅せる演奏を出来るバトルスは正直とんでもないバケモノだと思う。
勢いそのままに新作から「FF Bada」と前作から「Futura」を披露。音源と変わらないどころか、音源を遥かに超える演奏でもはや笑うしかない。たったの4曲しかやっていないのに既に30分過ぎているという、謎のタイムスリップ感を味わいながらもここで一旦小休止。デイブがマイクを持ってMCし始める。バトルスってMCするんだ!と思ってしまったが、このMCが非常に可愛かった。こんなタイトでかっこいい演奏を繰り広げている彼らだが、MCでは愛嬌たっぷりで簡単な日本語も織り交ぜながら観客とのやり取りを楽しんでいた。
ここからは怒涛の後半戦がスタート。新作から3曲を連発したが、更に激化する演奏に踊るとか楽しむとかそういう気持ちは全く湧かない状態。ただただ彼らの演奏を立ち尽くして見つめる人も少なくなかったはず。一瞬演奏がずれた!といったちゃんと人間らしい要素も見せながらも、強引かつ豪快に打ち込みを修正した力技などもあって、その辺のエレクトロバンド以上に楽器を扱えているのではないかとも思わされた。とにかく会場全体が3人の圧力と勢いに飲みこまれていた。
本当にタイムスリップしたかの如く時間は一瞬で過ぎ去り、息を飲むようなライブは気付けばもう本編最後の曲を迎えていた。ラストに披露したのは、そういえばやってなかったな…というレベルだったが、彼らの必殺アンセム「Atlas」だ。もちろん場内は凄まじい盛り上がりを見せたこの曲だが、もはや彼らはこの曲を出した当時のバンドではなく、体制まで変わりながら更に進化をしたバンド。正直なところオマケ程度に感じた。そのくらいここまでの曲群のクオリティが凄く満足していたせいもあるかもしれない。もちろん演ってくれたのは嬉しかったが、そのうち演らなくなる日も来るかもしれないなとも思った。
大盛況のうちに60分間という短い時間で本編を終えるも、その濃厚な内容から短さは一切感じさせなかったし、むしろ計算されつくしたステージングだったのかと思うと恐ろしい。
アンコールは新作のリードシングルでもある「The Yabba」を披露したのだが、これがまたヤバすぎた。終電が近づいていたので荷物を取り出しつつ観ていたが結局立ち尽くしての最後まで鑑賞。なんだか本当に凄いものを観た。
最初のループ音から最後の演奏まで、もはやどれが打ち込みで、どれがサンプリングで、どれが生音なのか途中からわかがわからなくなるくらい、それぞれの楽器と演奏のシンクロ率が高くて、それぞれの楽器がバンド名が如くバトルしているかのような様はまさに「圧巻」の言葉に尽きる。あと10回は同じライブ観ても飽きない自信があるくらいには見どころ満載のライブで、約70分間のステージは私に今年最高の感動を与えてくれたと思う。
Battlesセットリスト
1.Dot Com
2.Ice Cream
3.FF Bada
4.Futura
5.Tricentennial
6.Tyne Wear
7.Summer Simmer
8.Atlas
Encore:
9.The Yabba
なんというか既にバトルスに肩を並べられるアーティストっていないんじゃないかってくらいです。そこらのバンドとは次元が違うというべきか、完全に唯一無二な存在感を放ち始めていると思います。
2011年のソナーサウンドで、初めて3人体制のバトルスを観たときは「いやー酷い。もうバトルスは終わりかな…」なんて感じたのも今となっては土下座で謝りたいレベルですね。ここまで突き詰めたステージを見せてくれるバトルスは次作も同じアプローチとは限らないし、絶対に「今」観るべきアーティストのひとつかと思いました。
日本にはコンスタントに来てくれるし、昨日の盛り上がりを観る限りでは、また夏フェスでの来日に期待出来ると思います。どこかのステージのトリでも充分に遜色ないと私は思いました。ぜひとも次は見入るだけでなく、踊り狂いたいところです!
次のライブは年内ラスト予定のThe Ordinary Boysです!復活した彼らの勇士を拝ませていただきたいと思います!
では。
今回の会場は六本木EXシアターということで、いやもうオシャレな街ですわ。私のような下民が足を踏み入れていい街ではないですね。とかそんなことを感じながら会場へ向かうと街の一角には異常に煌びやかな建物が…
こんな派手派手でしたっけEXシアター。笑
最後に来たのは2014のTravis以来だったと思うので、まぁ実に1年半ぶり。外観変わったなぁ~と思いつつも待機列へと移動した。このライブハウス綺麗だし大きいし、割と好きなんですけど入場待機場所だけが気に入らないんですよね~。吹きっさらしだし、寒いし、雨よけれないし。まぁこれだけの大箱なのでこれでも考えた方なのかもしれませんが。
この日はプレイガイドでの前売りチケットは既にソールドアウトとのことで、キャパ1800でしたっけ?まぁフロアいっぱいに埋まるんだろうなぁと思っていたものの前座の段階ではかなりスカスカ。やっぱみんな興味ないよね前座なんて。とりあえず私は風邪が治りかけという体調不良もあったので、場内がスカスカの内に中段柵前を確保してまったり観ることにしました。
前座はバトルスが直々に指名したという日本人女性3人組ZZZ'sというバンドが勤めていました。雑感で言えば日本で売れるには難しいだろうなという印象。にせんねんもんだいとかBO NINGENみたいに海外で人気を博して逆輸入的に売れるくらいじゃないと日本では陽の目を浴びなそうな感じがしますね。
前座が終わると、バトルスのセッティングが開始。いつのまにやらフロアはいっぱいのお客さんで埋め尽くされてました。ステージには本人達が現れて自分達でセッティングを行っているようでした。このレベルのライブバンドだと細かいセッティングは自分達でやるのだろうなと、この時点で既にゾクゾクです。
ということでライブレビュー。
場内が暗転すると、まずは(一応)ベーシストのデイブが1人で登場すると、ギターなのかベースなのか何かエフェクターのようなものを使って、その場でサンプリングループをかけ始めた。これ打ち込みじゃなくてその場で音を作っているところが本当に凄い。エフェクトループが安定してしばらくすると、今度はギタリストのイアンが登場。登場してすぐにギター音のループをかけて音を重ねてくる。だんだんと盛り上がってきた頃、最後に登場したのはドラマーのジョン・ステアニーである。延々と鳴り響いていたループ音にジョンのドラミングが重なった瞬間にバトルスのライブはスタート。1曲目は新作より「Dot Com」だったのだが、もはや唖然。なんなんだこれは。あまりのクオリティに空いた口が塞がらなかった。実は音源流してエアバンドしてるのではないか?とか、もしくはこいつらロボットか?とか疑ってしまうくらい正確無比な演奏で1曲目から会場の度肝を抜いていた。
2曲目には前作の必殺アンセム「Ice Cream」を披露。前作はほぼ全編に渡って「歌」の部分をゲストを招いてフィーチャリングしており、この部分はもちろん打ち込みだったのだが、え?歌の打ち込みに演奏併せるのって凄すぎやしないか?ジョンもイヤモニとかでリズム取ってるならまだしも、完全にモニタ音だけで演奏してるし、どこかで歯車が狂えば一気に崩れる可能性だってあるわけで。何というかこのギリギリの綱渡りの中で魅せる演奏を出来るバトルスは正直とんでもないバケモノだと思う。
勢いそのままに新作から「FF Bada」と前作から「Futura」を披露。音源と変わらないどころか、音源を遥かに超える演奏でもはや笑うしかない。たったの4曲しかやっていないのに既に30分過ぎているという、謎のタイムスリップ感を味わいながらもここで一旦小休止。デイブがマイクを持ってMCし始める。バトルスってMCするんだ!と思ってしまったが、このMCが非常に可愛かった。こんなタイトでかっこいい演奏を繰り広げている彼らだが、MCでは愛嬌たっぷりで簡単な日本語も織り交ぜながら観客とのやり取りを楽しんでいた。
ここからは怒涛の後半戦がスタート。新作から3曲を連発したが、更に激化する演奏に踊るとか楽しむとかそういう気持ちは全く湧かない状態。ただただ彼らの演奏を立ち尽くして見つめる人も少なくなかったはず。一瞬演奏がずれた!といったちゃんと人間らしい要素も見せながらも、強引かつ豪快に打ち込みを修正した力技などもあって、その辺のエレクトロバンド以上に楽器を扱えているのではないかとも思わされた。とにかく会場全体が3人の圧力と勢いに飲みこまれていた。
本当にタイムスリップしたかの如く時間は一瞬で過ぎ去り、息を飲むようなライブは気付けばもう本編最後の曲を迎えていた。ラストに披露したのは、そういえばやってなかったな…というレベルだったが、彼らの必殺アンセム「Atlas」だ。もちろん場内は凄まじい盛り上がりを見せたこの曲だが、もはや彼らはこの曲を出した当時のバンドではなく、体制まで変わりながら更に進化をしたバンド。正直なところオマケ程度に感じた。そのくらいここまでの曲群のクオリティが凄く満足していたせいもあるかもしれない。もちろん演ってくれたのは嬉しかったが、そのうち演らなくなる日も来るかもしれないなとも思った。
大盛況のうちに60分間という短い時間で本編を終えるも、その濃厚な内容から短さは一切感じさせなかったし、むしろ計算されつくしたステージングだったのかと思うと恐ろしい。
アンコールは新作のリードシングルでもある「The Yabba」を披露したのだが、これがまたヤバすぎた。終電が近づいていたので荷物を取り出しつつ観ていたが結局立ち尽くしての最後まで鑑賞。なんだか本当に凄いものを観た。
最初のループ音から最後の演奏まで、もはやどれが打ち込みで、どれがサンプリングで、どれが生音なのか途中からわかがわからなくなるくらい、それぞれの楽器と演奏のシンクロ率が高くて、それぞれの楽器がバンド名が如くバトルしているかのような様はまさに「圧巻」の言葉に尽きる。あと10回は同じライブ観ても飽きない自信があるくらいには見どころ満載のライブで、約70分間のステージは私に今年最高の感動を与えてくれたと思う。
Battlesセットリスト
1.Dot Com
2.Ice Cream
3.FF Bada
4.Futura
5.Tricentennial
6.Tyne Wear
7.Summer Simmer
8.Atlas
Encore:
9.The Yabba
なんというか既にバトルスに肩を並べられるアーティストっていないんじゃないかってくらいです。そこらのバンドとは次元が違うというべきか、完全に唯一無二な存在感を放ち始めていると思います。
2011年のソナーサウンドで、初めて3人体制のバトルスを観たときは「いやー酷い。もうバトルスは終わりかな…」なんて感じたのも今となっては土下座で謝りたいレベルですね。ここまで突き詰めたステージを見せてくれるバトルスは次作も同じアプローチとは限らないし、絶対に「今」観るべきアーティストのひとつかと思いました。
日本にはコンスタントに来てくれるし、昨日の盛り上がりを観る限りでは、また夏フェスでの来日に期待出来ると思います。どこかのステージのトリでも充分に遜色ないと私は思いました。ぜひとも次は見入るだけでなく、踊り狂いたいところです!
次のライブは年内ラスト予定のThe Ordinary Boysです!復活した彼らの勇士を拝ませていただきたいと思います!
では。