べきちゃんのライブ日記

行ったライブの感想とかCDレビューとかそんなもんです。更新頻度はマイペースに。

Summer Sonic 2014 Tokyo Day1

2014年08月21日 16時01分59秒 | 日記
ということでサマーソニック2014東京の初日に参加して参りました。

前回ソニックマニアのブログを読んでくれた方は多少気になるかも知れませんのでその続きから始めるとしましょう。

時刻は朝7時。果たしてべきちゃんはサマーソニック初日にちゃんと起きて参加出来るのか不安になりながら眠りにつくのであった。。。

そしてセットしたはずの目覚ましが鳴らず、気がつくと時間は昼の12時に…いやむしろよく起きた自分!2度寝でもしようもんなら危うく全てのアクトを見逃すところでした。(既にこの時点でChildhoodとTelegramを見逃しているところには絶対に突っ込まないでください)

ちょっとした約束もしていたので急いで支度を行い海浜幕張へ。昼過ぎていたせいか電車内や駅は閑散とした雰囲気で、まぁもうみんな到着して現地は混んでるのだろうと思いきやマリンスタジアム周辺も思った以上に閑散としていた。3年前に参加したときに比べて明らかに人が少ない。舐めたブッキングをした結果はこれですよクリマンさん。来年以降はもっと頑張ってほしいところだ。

批判も早々に目当てのアーティストまでだいぶ時間があったのでスタジアムの外でDJ聴きながら待ち人。これじゃタダソニと変わらないような…と思いつつもお目当ての人とパピコをはんぶんこしつつ楽しむ。まぁ考えてみたら雰囲気が違うだけでフジロックでもそんな変わらなかったか。


・The1975
次のアーティストに備えつつということもあり、かなり最前線で観た。80年代のディスコ的なノリを現代的なロックシーンと混ぜ合わせたキャッチーな音楽。流行りの表現をすれば「踊れるロック」といったところだろう。今回初めて彼らのライブを観た自分としては演奏力や曲のクオリティーも高く今後の期待感も匂わせる。今回のサマソニのマリンステージのように順調に行けばスタジアムロッククラスになるかもな…なんて思ったりしていたが、何よりも違和感を感じたのは客層だった。どうも前方ブロックには女性客が多く、ボーカルのマシュー・ヒーリーが一挙一動するたびにキャーキャーと歓声を挙げているような状況だ。これがまた曲に対する盛り上がりはなく曲間に騒ぐので鬱陶しいことこの上ない。確かにイケメンだったが、アイドル的な人気で収まってしまうには勿体無いバンドなような気がした。
とはいえラスト3曲"Girls""Chocolate""Sex"というシングル3連打の流れは秀逸。次作でのアプローチに期待。

The1975も終了し抜け出る人の流れを避けつつ更に前へ。次のアーティストのためにRブロックの1番左端最前線をゲットすることに成功する。サマソニはセットチェンジが短いしすぐかな~なんて待っているとまさかの不穏な空模様。気付いた時には雨が降り始める。フジ装備もないし好ポジションだったので退避はしない選択を取ることに。

・Superfly
今年のサマーソニックにはこの人を見に来ましたといえるくらい大好きなアーティストのひとつである。恐らくSuperflyがいなければ初日は参加せずにソニックマニアだけで帰っていたことだろう。もはや自分はあの会場内で1番のSuperflyファンであったことは間違いないはずだ。そんな彼女のライブに参加するのは昨年3月の幕張メッセでの単独以来、実に1年半ぶり。楽しみなのも無理はない。
定刻になるとお馴染みカーティス・メイフィールドの"Superfly"が!これがSuperflyの登場SEだと知ってる人すら少なそうな状況を一瞬で察するがそんなことはお構いなし。自分は自分で楽しむのみ。いつものバンドメンバーが登場し、1曲目にはあの打ち込みドラムイントロが!初登場となるサマソニの最初を飾るのはSuperfly1番のアゲアゲナンバー"Alright"だった。のっけからハイテンションで登場する志帆さんに興奮せずにはいられない。続いてはお得意のミドルナンバー"Wildflower"を披露。実力を見せつけるかのようにじっくりと歌声を響かせる。
そしてここらかはこれぞSuperflyと言うようなロックソングの連続!まずはベストアルバムに収録された"Bi-Li-Li Emotion"そしてついに長い封印から解き放たれる隠れた名曲"Dancing On The Fire"を披露!!単独でも最近殆ど聴くことのない曲だったので思わず発狂。もう勢いはおさまるところを知らずそのままのジャムセッションから1番のハイスピード曲である"Free Planet"へ。アウェーのはずのサマソニ会場を大きく盛り上げていたように感じる。そしてSuperflyを世間へと大きく知らしめることとなった大ヒット曲を2連発!南アW杯のテーマソング"タマシイレボリューション"とMCを挟んでからの"愛を込めて花束を"を披露。誰でも知っているような超有名曲なだけに歓声も一際凄かった。特に後者に関しては一時こういう場で演奏することがなかった時期もあり、無事披露出来るようになったということは彼女の中にあった葛藤もなくなった証拠だろう。自分のヒット曲を惜しみなく披露するのはいい姿勢だ。
ラストには2ndシングル"マニフェスト"で観客とコール&レスポンス!全て終了したあとは大きく何度もお礼をしてステージを去る志帆さん。どれだけ有名になっても腰が低い彼女にはもっと上を目指して大成してほしい。それにしても洋楽アクトにも見劣りしない素晴らしいライブだった。

Superflyセットリスト
1.Alright
2.Wildflower
3.Bi-Li-Li Emotion
4.Dancing On The Fire
5.Free Planet
6.タマシイレボリューション
7.愛を込めて花束を
8.輝く月のように
9.マニフェスト


と、ひとしきり楽しんだライブではあったがライブ終盤からの豪雨でマリンステージは地獄絵図。あまりに寒くなった自分もライブ終了後にメッセ内へ避難する。まぁたどり着いた頃には雨止んでたらしいけども。本位ではなかったが、戻ってきたメッセ内のソニックにて休憩しながらTwenty One Pilotsを鑑賞。1曲目にまさかのヒット曲"Guns For Hands"なんてやるもんだからモッシュピットに突っ込むも1曲で力尽きる。フォロワーさんと乾杯などかわしつつ腹ごしらえをしていると雨も完全に止んだとのことだったので当初の目的通り外へと戻ることに。

・De La Soul
ヘッドライナーのAMに見向きもせず自分が向かったのはビーチステージのトリであるデラソウル!最近ではコラボしたGorillazの"Feel Good Inc"を演奏することもあるなんて噂も聞いていたのでそんなサプライズも楽しみにしていた。ビーチに到着すると思いのほか人が多くて驚いたがスルスルーっと前方3列目くらいへ。
ステージ前で待機していると既にDJブースにはメイスが曲をスピンしつつスタンバイ。定刻5分ほど前になってメイスのマイクパフォーマンスで会場を盛り上げると同時にボスとトゥルーゴイが颯爽と登場!いきなりラップバトルを叩きつける!1曲終わると次の曲では観客との掛け合いを要求。ステージから右半分と左半分に観客を分けて客同士の歓声の大きさを競わせる。自分は左側にいたのだが右がやっているときにはブーイングしろ!とのボスからのジェスチャーなど仕掛け満載。曲を知らなくても盛り上げるパフォーマンス力はさすがである。そんな掛け合いをほぼ全編通してやりきってしまうパーティー感はほんと凄まじい。
1度3人がステージから去ると最初は閑散としていたステージ前も大入り状態でアンコールを求めるハンドクラップが巻き起こる。再びメイスが登場し1曲スピンし終わるとあの聞き覚えのあるイントロが!デラソウルの名曲"Ring Ring Ring"がスタート!もうイントロだけで腰砕けだったがヒップホップのかっこよさを再認識した瞬間だった。そしてラスト飾るのは彼らの代表曲"Me Myself & I"で大いに観客を盛り上げライブ終了。最初に書いたような"Feel Good Inc"のサプライズはなかったけど、彼らのその実力を大いに見せつけたライブだっだであろう。ビーチステージはいつまで彼らを讃えるハンドクラップと歓声で盛り上がり続けた夜であった。


デラソウルが終わって時間は20:30頃。これはもしや間に合うな?とメッセへと戻ることに。ソニックステージのトリであるPhoenixを観る。とはいえデラソウルで踊り狂っていたのでそう体力も持つわけなく止むなく後方で座り聞き。まわりでは評判がいいので音源聴いたりライブ動画観たり精一杯の予習をしてきたが、実際のライブを見てもやっぱりあんまりしっくりこない。好きな皆さんには申し訳ないが、Phoenixはあんまり自分の耳には合わないようだと再認識した。

終電まではまだ時間があったのでミッドナイトソニックへ突入。オマーとセドリックの新バンドANTEMASQUEをチラ見することに。何故かマーズボルタを解散し、新しくバンドを立ち上げたわけだがこの新バンドATDIの衝動的な雰囲気に非常に近い感じがした。久しぶりに暴れ狂いながらギターを弾くオマーと前後左右に飛び跳ねまわるセドリックを観て大興奮した。全部は観れなかったが音源の正式発表が楽しみになるステージだった。


体力の限界を感じ終電前に宿へ帰ることに。これで今年の自分のサマーソニックは終了。なんだかんだメンツに文句を言いながらも毎年ちゃっかり楽しんでしまっている。とはいえ今年はさすがに擁護出来ないレベルに酷いメンツだったと思う。発表された入場者数がそのことをはっきりと物語っている。単独公演では素晴らしいアーティストをたくさん呼んでいるクリエイティブマンなので今年はは今年、来年は来年ということで期待したい。ということでサマーソニック楽しかった。また来年もメンツ次第で行きますよ!




(え?2日目のレビューは??ってか!?2日目は行ってませんよ!だって観たいのないですもの)

SONICMANIA 2014

2014年08月20日 16時50分03秒 | 日記
ソニックマニアとサマーソニック(東京初日)に参加してきましたのでいつも通りテキトーにレビューしようかと思います。

まずはサマソニ前夜祭と銘打たれているソニックマニアから!もはや前夜祭の方が豪華な気がしてならないこのイベントは元々は冬のサマソニ的な位置づけだったのだが2011年よりサマソニの前夜祭として復活したものだ。

個人的には2011年のソニックマニアに参加していて、それ以降もう正直2度と行きたくねーなと感じていたくらい最低なイベントだと思っていたが、今回どうしても観たいアクトがいたのとあまりにも豪華なメンツだったので、どの程度改善されたかは未知数だったけどと渋々参加してきた。
※2011年当時のブログはこちらを参照→「SONIC MANIA 2011」

当日はお休みだったので早めに宿にチェックインし仮眠を取るも何故か全く寝れず…結局そのままオールナイトイベントに挑む形に。今回はクラフトワークの3Dメガネを先着抽選で配るとういうことだったので、メガネの有無でどのくらいライブに差が出るのかはわからなかったものの、最悪記念品にもなるかなとそれを目的に早めにメッセへ向かう。
到着すると「…えっ!!」と思わず声が出るレベルでメッセ前に人が並んでいる様子。。これメガネ貰えんのか?と心配になりつつも入場が始まると思ったよりも数を配布していたようでメガネは余裕のゲット。ライブが始まるまでの2時間を友人たちと乾杯をかわしつつライブがスタートする。


・Kraftwerk 3-D Live
正直なことを言うと音源聴いてもあんまり面白くなかったし、噂の3DVJとやらをなんとなく楽しんで飽きたら別のステージに行くかーなんて思ってたが、いやはやとんでもねぇ。土下寝して謝りたいレベルの素晴らしいライブだった。
ステージにはそのセットが見えないようにか大きな幕がかかっていたが、ライブスタートと共に幕が外れて、まるで映画「TRON」に出てた人物が着てたウェットスーツのような近未来的か衣装で4人が登場。1曲目には"the robots"を披露し、曲名や4人を大きく映し出す3D映像にいきなり場内が大歓声に包まれる。そんなパフォーマンスを観た自分は踊るどころかあまりの興奮に泣きそうになっていたのはここだけの秘密にしておこう。ライブが進むに連れて飽きるどころか次々と繰り出される素晴らしい3D映像に釘付け。踊ることを忘れてすっかり魅入ってしまっていた。
ハイライトをあげるとするならば中盤から終盤だったか、その日唯一とも言えるMCが始まり何を言い出すのかと思えば「坂本龍一の回復をお祈りします」とのことだ。まさかのMCに場内も大歓声。先日のフジでのアーケードファイアといいYMOは世界に誇れるバンドなんだなぁと再認識した。そんなMCから"radioactivity"がスタート。曲の中では原曲にあるような単語に混じって「フクシマ」「原発反対」など日本語を 織り交ぜるリミックスを披露。いまの日本人がこの曲を聴いて思うことはいろいろあるだろうが、彼らの生甲斐を強く感じる場面でもあった。
そんなクラフトワークの素晴らしいライブは気付けばあっという間に終了。ラストには"music non stop"を披露し。曲名の通りまだまだ終わって欲しくなかったし、もっと観ていたかった気持ちが非常に強く感じた。凄いライブを観た。

Kraftwerkセットリスト
1.the robots
2.SPACELAB
3.Numbers
4.COMPUTERWORLD
5.HOME COMPUTER
7.AUTOBAHN
8.radioactivity
9.Tour de France 1983
10.TOUR DE FRANCE 2003
11.TRANS-EUROPE EXPRESS
12.music non stop


クラフトワークが終了するころには場内には凄い量の人がいて、3年前ほどではないにしろ通路は大渋滞で自由に動き回れる!というほどの快適さはなかった。こういうところは相変わらずだなと思いつつ。次のアクトに備えて前方で待機。ついでにサカナクションを観る。知ってる曲をいくつかやればいいなーなんて思って観ていたがこちらも想像以上に凄かった。殆どの曲がダンスナンバーと化していて洋楽ファンをこれでもかと躍らせていた。彼らはこんな引き出しまであるのかと感心しつつクオリティーの高さを見せつけられた瞬間だった。

・KASABIAN
メインステージのヘッドライナー的な位置づけで登場するのは、超傑作の新作を引っ提げて3年振りの来日となるカサビアンだ。サカナクションから待機していた甲斐もあり3列目くらいの好ポジションをゲットするもこの選択が後に最悪な事態に…。
今までは演奏とそのパフォーマンスで勝負してきたカサビアンだったが、今回はVJでのパフォーマンスを導入したらしく後ろには巨大なスクリーンが登場していた。
ライブは予想通りと言うべきか新作より"bumblebee"でスタートする。1曲目から物凄い勢いで客を煽るトムとサージ。前方ブロック盛り上がりは凄まじいものがあった。続いて旧作群よりライブでは鉄板の"Shoot The Runner""Underdog"などを連続して披露。個人的にはこのあたりまでは大興奮だったのだがどうも違和感を感じるライブだった。微妙さを感じつつふと気付くと、自分の前に居た男性が何かパイプのようなものを吸い出して、その煙が思いっきり自分にかかる。なんとなくだが煙草の類ではなくて薬物だったと思う。その光景にドン引きして自分が被害を被るのも嫌だし殆ど身動きとれないような場所だったので、仕方なく後ろへと下がることに。
少し下がってみると、サカナクションの時よりもお客さんが少ないことに気づく。そして前方ブロック以外はそんなに盛りあがっていない状況。自分も冷静になってライブを見始めるとなんというか全体的な完成度が低いように感じてしまった。これが全うな評価だろう。期待していた"eez-eh"も前作で大好きだった"Switchblade Smiles"もなんか演奏がいまいち。正直前回の新木場Coastでのライブの方が完成度高かったかなと感じてしまう始末。しかしながらライブが終わると周りは大絶賛の嵐。おれのセンスがカサビアンと合わなくなったのだろうか?期待値が高すぎたか個人的には今まで観たカサの中で1番微妙なライブだった。

KASANIANセットリスト
1.bumblebee
2.Shoot The Runner
3.Underdog
4.stevie
5.Days Are Forgotten
6.eez-eh
7.bow
8.Club Foot
9.Enpire
10.treat
11.Praise You
12.L.S.F.
13.Switchblade Smiles
14.Vlad The Impaler
15.Fire


・MOGWAI
セットチェンジが短く気付いたら始まっていたが2月にも観たばかりのモグワイだったので正直そこまで期待していなかったのだが、こちらにも全力で土下座しなくてはならない。やはりモグワイは凄いバンドだと再認識した。
耳を劈き空気を震わせるような轟音は健在。前回の来日と比べ少し浮いているように感じた新作からの曲群も馴染み、改めて新しいモグワイを披露したように思う。ハイライトはもう間違いなく"Mogwai Fear Satan"だろう。6月には聞けなかった至極の1曲なだけに始まった瞬間からあの轟音タイムがはじまるまで感動しきりだった。
それにしてもFear Satan演奏スタートと同時に死体安置所と化していた後ろの方からぞろぞろと人が起き上がってきた光景は非常に面白かった。

MOGWAI setlist
1.White Noise
2.I'm Jim Morrison, I'm Dead
3.Master Card
4.Mexican Grand Prix
5.Rano Pano
6.Deesh
7.How to Be a Werewolf
8.Remurdered
9.Hunted by a Freak
10.Mogwai Fear Satan
11.Batcat


といった形で僕のソニックマニア2014は終了。
それにしても相変わらずの運営なソニックマニアだったがそれ以上に客のマナーは気になった。先述したカサビアンの客もそうだし、とにかく床にゴミが落ちているのがあたりまえの状態。。クラブ系の客がいるからしょうがないなんて言う意見もチラホラ見えたけど、もう会場全体の雰囲気がそうしているように感じた。これもイベントが持つブランド力の影響だろう。フジロックが最高だなんて言うつもりはないが、イベントによって客の質は大きく変わるように思う。

始発にでも乗って帰るかーなんて思って駅に行くと想像以上の人の量に絶句。始発が5時からなのに5時前にメインステージが終わってしまうのは如何なものか。大混雑のなかホテルまで戻る。


なんだかんだでライブは楽しかったのだが、このアーティスト群サマソニに組み込んだ方が良かったんじゃね?と思わずには居られない。時刻は朝7時。果たしてべきちゃんはサマーソニック初日にちゃんと起きて参加出来るのか不安になりながら眠りにつくのであった。

Fuji Rock Festival 2014 day3編

2014年08月01日 22時27分50秒 | 日記
それではフジロック3日目のレビューを始めます。

このレビュー書いたらいよいよ2014年のフジロック終わってしまうんだな~とも 思うけど書かないとね。いつまでも記憶には残らないからこうやって文章に書き起こしとかないとね!

ということで迎えた3日目。フジロック2014最終日は前日2日間の天気とは打って変わって朝から雨模様でした。ようやくフジロックらしくなってきたぜ…と喜んでいたのも束の間、瞬間的な豪雨に襲われる場面もちらほらでしたww暑さがない分動きやすくはなったけど前日の無理が祟ってか足が瀕死。午前中は無理のない動きを心がけました。

とりあえず朝1でこれは絶対観たい!ってのがなかったのでグリーンステージでオゾマトリを観る。実は全然知らなかったんですけど、あーこれは確かにフジロック向きですわ。フジロッカーに愛される理由がよくわかるバンドだった。お腹がすいて途中でオアシスエリアに行くと、なんとこのオゾマトリ、ライブ終了と共にステージを飛び出して楽器を持ったままグリーンステージを大横断したとのこと!そんな面白うそうな場面観てみたかったと少し後悔しました。写真はそのとき食ってたラーメン。


と、ここからレビューへ。
とりあえず観たいアーティストまでに時間が空いてしまったのでホワイトステージに向かいThe Heartbreaksを半分ほど観る。彼らはこのフジロックが大好きなようで、言葉の端々からその気持ちが非常に伝わってきた。ただなんとなくライブを見てて感じたのは1stの曲は非常によく盛り上がるが2ndの曲はいまいち盛り上がってないという印象だった。途中で移動してしまったが2ndのリードトラックである"Hey Hey Lover"は盛り上がってたらしいが、なんというか全体的(人気も勢いも)に落ち着いてしまった感は正直拭えなかった。現にお客さんも少なかったし。ということでグリーンステージへ向かう。

・John Butler Trio(Green Stage)
レッドのOK GOととてもとても迷ったが、前回のフジロックでも好演を見せたJBTを選択。単独で観た以来およそ3年振りのJBTライブである。
定刻になっても機材調整が続いていてなかなかメンバーが登場せず。ライブは10分ほど押してスタートする。やっと登場したメンバーには待ってましたとばかりに拍手喝采。1曲目には大ヒットナンバーである"Better Than"をいきなり投下し、グリーンステージを覆いに盛り上げていた。2曲目にも前作からのヒットナンバーである"Don't Wanna See Your Face"を披露し、雨で空気が冷たくなった苗場を温めるかのような好演を見せる。
中盤戦では曲の終了と同時にメンバーが去っていきステージにはジョンバトラーが1人、12弦ギターを持ち出しこの状態で演奏する曲と言えばもちろん"Ocean" だ!この曲は本当に何度見ても見入ってしまう凄さがある。アコギ(といっても12弦だけど)1本でまるでバンドで演奏しているかのような音数の豊富さや激しさ叙情さを兼ね備える。聴いているだけでまるで海辺にトリップ出来るような感覚に陥ってしまう。これだけのためにJBTを観たいと言われても正直納得してしまうほどだ。今回も漏れなく素晴らしい演奏だった。
ラストには超盛り上げナンバーの"Funky Tonight"を期待していたが、代表曲のひとつである"Zebra"で締め。およそ45分ほどの短いステージが幕を閉じた。
好きな人や絶賛していた人には申し訳ないが、個人的にはとても微妙なステージングだった。新作からの曲も少ないし、演奏時間も短い非常に消化不良なライブ。演奏はいつも通り素晴らしかったんだけど単独に来いってことかねぇ…


JBTのラストはお目当ての曲ではなかったし、多少押していたこともあって、いそいそとレッドマーキーへ移動する。

・Pains of Being Pure at Heart(Red Marquee)
2ndで大ヒットを記録したインディーシューゲイズの新鋭ペインズが新作を携え て3年ぶりにフジロックへ帰還した。幼馴染で組んでいたというあの頃からバン ドメンバーを一新、現在はほぼキップくんのソロプロジェクトといっても過言ではないだろう。3rdアルバムは一言でいえばネオアコ。これまでのシューゲイズ とは一線を画した作品だった。そんな大きな変化のあった彼がいまこのバンドでどんな音を奏でるのか非常に興味があった。
結果から言えば凄くいいライブだった。正直もっと3rdの感じで静かに攻めてくるのかな?とか予想していたけど、これまでの曲はこれまで通り叙情的ながら もノイジーに、新作の曲群は音源のように美しくスマートに演奏しているように思えた。この2つの状況がうまい化学反応を引き起こしライブ全体に非常に広がりを持たせているなと感じた。今までは初期衝動と音圧一辺倒だったものの、うまい具合に「聴かせる」という要素が随所に加わり深みが増したようにも思う。
今後どういった路線で進んでいくか全くわからないが、個人的にはキップくんがやりたい方向に深化していけばファンもしっかりついてくるんじゃないかなーと強く感じた。それにしてもこれは余談だが、サポートメンバーの女性が非常にナイスバディの金髪美女でそちらにばかり目が行ってしまったのはここだけの話に留めておこう。(珍しくいいレビューしたのに台無しな気がする)

Pains of Being Pure at Heart
FRF2014 setlist
1.Art Smock (Kip solo)
2.Until The Sun Explodes
3.Heart In Your Heartbreak
4.The Body
5.Coral and Gold
6.Simple and Sure
7 Come Saturday
8.Young Adult Friction
9.This Love Is Fucking Right!
10.Eurydice
11.Everything With You
12.Belong
13.The Pains Of Being Pure At Heart


パインズ…失礼。ペインズ終了後はグリーンステージを横目にホワイトステージを目指す。通りすがりのグリーンステージでは話題のストライプスがライブ中。 いやかっこいいよ、かっこいんだけどさ、個人的には彼らには決定的な何かが足りないような気がしてならない。正直いまの段階では「若い割にかっこいい」の域を超えていない気がする。なんというか今の人気に感けて天狗になっているような気がしてしまって個人的には無理(周りの大人が悪いのかもしれないが)。もしかしたら大化けする可能性もあるけどそしたらその時に土下座で謝ろうかと思う。辛口だがいまの彼らには何も感じない。そんなことを思いながらホワイトへ移動。

・Asgeir(White Stage)
2月のHCWで初めて観た瞬間から凄い才能が現れたもんだと感心してたけど、このフジロック彼の音楽を聴くことでその評価は更に跳ね上がったように思う。
かなり後ろの方でビール片手にフォロワーさんがくれたイカのおつまみを食べながらリラックスムード観ていたが、個人的にはHCWのとき以上に心に響いてきた 印象だった。全然予想だにしていなかったがとにかく野外が似合う。唄っている最中には雲の切れ間から太陽の光が射したりと環境までもが彼の演出の一部となったような気がした。途中でNirvanaのカバーを挟んだり(教えて貰うまで全く気付かなかったが)、全ての状況を自分のものにしてしまうカリスマ性があるなと感じた。
ラストには大ヒット曲"King and Cross"から"Torrent"で締め。彼はいずれもっと大きな舞台で輝く瞬間が来るかもなという予感もしつつ、この3日間で最も感性を上空へ吹き飛ばしてくれた瞬間でもあった。とても気持ちよかった。

Ásgeir FRF2014 setlist
1.Head in the Snow
2.In the Silence
3.Higher
4.Summer Guest
5.Heart-Shaped Box(Nirvana cover)
6.Samhljómur
7.Nú Hann Blæs
8.King and Cross
9.Torrent


アウスゲイルの後は観たいアクトまで若干時間が空いてしまったので、たまやんときのこさんと一緒に奥地を目指す。目的は今年まだ達成出来てないあの食べ物をいただくためだ。


バーーーーン。
ヘブンの1番奥にたたずむさくらぐみのピザ。とてもおいしかった。これは去年 からフジロックの楽しみのひとつになりつつある。ぜひ本店にも行ってみたいものだ。ピザもおいしくいただき一路グリーンステージへ。次のアクトは正直ゆったり観る予定だったのに何故か勢いでモッシュピットに突入してしまった。笑

・The Flaming Lips(Green Stage)
泣く子も黙るThe Flaming Lipsのライブをフジロックの野外で観れる日がやってくるとは夢にも思わなかった。このバンドのライブはとにかく野外で観てみたい!と思っていたので今年は絶対に観たいと思っていたアクトのひとつだった。忘れもしない2011年。メタモ(野外)に出演が決まっていたにも関わらず、まさかの台風により中止…1年後のリベンジメタモでは屋内になってしまうというなんとも言えない悲しさに包まれたライブだった。

ということでそんなリップス。セッティングの段階からやはり大がかりなセットで、今回も凄いライブになりそうな雰囲気を醸し出していた。ステージフロントにはステージ全体を覆うようなヒラヒラした管のようなものが無数にぶら下がっていて、ステージ後方には不規則な大きさ風船が並べられてるといった感じ。以前のような巨大VJセットは辞めてしまったようだがそれでも期待感は高い。
定刻になりついにメンバーが登場してライブスタート!と思いきや、ステージ裏から巨大なきのこのきぐるみをが現れたり、ぶら下がっていていた無数のチューブが様々な色に発光したりと初っ端からカオスすぎるステージングに盛り上がりも最高潮!続いて披露されてた"Yoshimi Battles~"では彼らのライブでは恒例の紙吹雪もばら撒かれ、もはや何が起こっているのか既に把握しきれない狂乱っぷり。もはやクライマックスだろ!?といった雰囲気すらも伺わせたがライブはまだ序盤ww中盤ではケミカルの"The Golden Path"をカバーするなどの多彩っぷりを見せたりもしたが、まさかの中盤で爆弾ソング"Race For The Prize"を投下。ピット内前方は一気にジャンプモッシュの応酬状態に変貌した。あんなに笑顔でモッシュ出来る曲もなかなかない。"Race For The Prize"が終わるとウェインがステージからいなくなる。バンドだけで演奏を続けているとステージ後方にあった風船セットが少しずつ上にあがっていき、丸い球体が現れる。そう!まさかのライブ中盤でスペースバブルパフォーマンスの登場だwwウェインが巨大な風船の中に入りお客さんの上を転がる謎すぎるパフォーマンスに大興奮。準備が大変だろうから最初にしかやらないと思ってたのでこれは不意を突かれた。
ラストにはリップスの超代表曲"Do You Realize??"で締め。「君は分かってる?君の知り合いは皆いつか死ぬってことを」という辛辣なメッセージソングをシンガロング。あんなカオスなライブをした後にこのメッセージソング。彼らが伝えたいことはやはりここなのだろうと幸せに生きる自分を強く噛みしめた瞬間でも あった。

The Flaming Lips FRF2014 setlist
※fm参照だけど絶対違う気がする
1.The Abandoned Hospital Ship
2.She Don't Use Jelly
3.Yoshimi Battles the Pink Robots, Pt. 1
4.In the Morning of the Magicians
5.The Golden Path(The Chemical Brothers cover)
6.Feeling Yourself Disintegrate
7.Race for the Prize
8.Vein of Stars
9.Look...The Sun Is Rising
10.The W.A.N.D.
11.Try to Explain
12.A Spoonful Weighs a Ton
13.Do You Realize??
14.Lucy in the Sky With Diamonds


ということでFRF14day3の裏ヘッドライナーが終わってしまったが、この次は本物のヘッドラ イナーの登場。しかしまぁ苗場、寒すぎるぞ。前日2日間とは打って変わった気温で正直立っているだけで凍えそうな勢いだった。とりあえず身体温めようとオアシスエリアで食事していたらいつの間にかスタートしてしまったヘッドライナー。2~3曲見逃したと思われる。笑

・Jack Johnson(Green Stage)
ホワイトのOutkastも捨てがたかったが、1度ジャックジョンソンを観てみたかったので迷わずこちらに。ステージが一望できる場所で座りながらまったりと観た。
とても寒い苗場で、しかも夜で、「海」を強く連想させる彼のパフォーマンスが果たして合うのか?という問いかけが多くあったが答えは「イエス」だ。最高のパフォーマンスだった。お世辞にも人は多くなかったが、こんなに気持ち良くヘッドライナーを見れたのは正直初めてかもしれない。
往年の代表曲から最新曲まで、バンドアレンジで満遍なく披露していく。正直 ジャック本人よりオルガンのサポメンの方が目立っていた気がしてならないが、そこは気にしないでおこうww
中盤ではスペシャルゲストと言いながらステージ袖からジョンバトラーを呼び出しまさかの共演!ジョンバトとジャックジョンソンが並んで唄ってる姿を観れるだなんてフェスならではの光景だった。その後にもオゾマトリを呼び込んで共演したりとまさにヘッドライナーにふさわしいスペシャルなステージだった。
90分という持ち時間を感じさせないほどにあっというまにライブは終焉を迎える、ラストナンバーは"Better Togther"。これぞジャックと言わんばかりの素晴らしい好演だった。彼の知名度では無理かもしれないが、いつか浜辺で彼の演奏を聴きたいと思う。

Jack Johnson FRF14 setlist
1.Flake
2.Taylor
3.Sitting, Waiting, Wishing
4.You and Your Heart
5.Radiate
6.If I Had Eyes
7.Bubble Toes
8.Not Fade Away(The Crickets cover)
9.Mudfootball
10.Wasting Time
11.I Got You
12.Breakdown(with John Butler)
13.Upside Down
14.Tape Deck
15.Banana Pancakes
16.Shot Reverse Shot
17.I Wanna Be Your Boyfriend(Ramones cover)
18.Rodeo Clowns(G.Love cover)
19.Who Do You Love?
20.Staple It Together(with Ozomatli)
21.Good People
22.Better Together

ヘッドライナーも終了しフジロック2014も終了!と思いきやあるんですよ今年は。そうクロージング枠が3年ぶりの復活!09のベスジャ、10のシザーシスターズなど、毎回必ずハッピーな気分で終わらせてくれるフジロックのスペシャルゲスト枠が待望の復活!そんなスペゲを迎えるため最後の最後で再びモッシュピットへ突入した!

The Pogues-Special Guest-(Green Stage)
定刻10分ほど過ぎた頃か。陽気なメロディーに連られて彼らはステージにやってきたポーグスオンステージ!と思いきややはり予想通りすぎたがベロンベロンのシェインおじいちゃんが足下おぼつかない感じで登場wwwwおいそんなんで1時間大丈夫か??と心配しているあいまにライブスタートでモッシュピットが揺れに揺れる!やはりクロージングはこうでなくちゃと全身全霊かけて踊り始める!唄い始めると案外しっかりしているシェインに安心しつつ踊り狂う!
インスト曲んびなるとシェインはステージ袖に下がるのだが、そのスピード感が遅すぎていちいち面白いし、戻ってくるたびに手元の机に酒が増えていっているような気がした。
最後にはどうせあの曲がくるだろう!と予想していたので余力を残して本編終了!アンコールを求めてもなんと出てこないポーグスwwまさかの"Fiesta"を演らずに終了する珍事。限界だったのかシェインww少し消化不良な感じで終わった感は否めないがそれでも初めて観たポーグスはめちゃめちゃ楽しかったのは間違いない。またいつか日本に遊びにきてくれよポーグス~!

というわけで僕のフジロック2014は終了。名残惜しさ満載で会場を後にするが、最後の最後にパレスでルチャとフジウジ様を拝見する。来年はもう少し体力を残してパレスでも全力で遊びたいところだ。フジロックにはまだまだ自分の知らない遊び場がある!


日曜日は一泊して月曜日に帰宅。月曜朝のシャトルバス列は結構エグいな...と宿のバスに送迎されながら列をみつめつつ帰るのであった。


こうしてフジロック2014は幕を閉じた。これ書き終わると完全に終わってしまう形です。
初めてソロで参加したフジロックでしたが、いままで参加したなかで一番楽しかったかもしれない。色んな人に出会えたし乾杯出来たし、自由に動けたしお酒も一杯飲めた。もちろん寂しくなる瞬間も0ではなかったけどライブ始まっちゃえばそんなの関係ないし、フジロッカーみんな友達みたいなもんだよね。

もう今から2015年に向けて始動します。もっと楽しくより快適に、そしてたくさんの友人と出会える場にしたいと思います。メンツなんて関係ないし、行ける限りは必ず毎年行きます。また来年会いましょう!ご愛読ありがとうございました。