立春とは申しますが、まだ寒さ厳しき日が続いております。みなさま如何お過ごしでしょうか。どうもべきちゃんです。
今年もひたすらに上京してはライブを観る日々を過ごしております。と、いことで今日も行って参りました。本日のレビューは話題のOK GOでございます。
OK GOはアメリカはシカゴより現れた4人組のポップロックバンド。
既にキャリアは15年も誇るベテランではあるが、破天荒で遊び心満点なプロモーションビデオを撮影するなどPV職人とも呼ばれるおかしな立ち位置も確立しており、ロックリスナーの中では非常に知名度が高いバンドである。最近では新曲のPVを日本で撮影しており、ここ日本でもお茶の間にまで浸透するなど、大きな話題を呼んだことも記憶に新しい。
そんな影響かはわからないが、今回のジャパンツアー初日の渋谷O-East公演は満員御礼ソールドアウト。PV職人冠する彼らのライブパフォーマンスが幕を開ける。
と、その前に初めて行った渋谷O-Eastについて簡単にレビュー。渋谷の道玄坂にあるあのライブハウス密集地帯の一角です。duoと入口が近いので間違える可能性がなくもなさそう(この日は明らかに客層が違ったので大丈夫だった)。ロッカーは外にもあるが、中の方が数が多い。フロアの後方と2Fの隅っこに配置されている。最前線を狙うのであれば外のロッカーを使うのがいいかも。トイレは2Fの隅っこにひっそりとあって正直かなり分かりづらいし使いにくい印象だった。フロアは想像してたよりも広い。キャパ1300らしい。ブロック分け用の柵が何ともいえない邪魔さである。まぁそんな感じの中堅ライブハウスといった感じ。
何はともあれライブです。フジロックでは観れなかったので非常に楽しみにしておりました。
入場時はステージに幕がかかっておりどんなセットなのか覗き見ることが出来なかったのだが、開演20分ほど前になると幕が開きそのステージセットの全貌がお披露目された。例の紙吹雪用バズーカが両脇に構えられているのも、もちろんだが、せりあがったドラムの後方に大きなVJ用スクリーンが2枚あるのがとても目をひく。相当派手なパフォーマンスになることは容易に予想出来る。時間にして19時15分ごろに場内が暗転し、入場SEならぬ入場VJからライブはスタートする。(←色んな映像の「OK」と「GO」の部分を切り貼りした謎の映像)
メンバーが登場するや否やさっそく演奏は始まる。1曲目は新作より「Upside Down & Inside Out」でスタート!と同時にいきなり舞い散る紙吹雪に驚きを隠せない。もっともったいぶらんかい!と思いつつも初っ端からエンジン全開の演奏と演出に観客も大フィーバー状態である。1曲目からこのテンションを作り上げる演出力は本当に凄いなと感心する。とここで2曲目を始める前にダミアンがまさかの日本語MCを披露する(もちろんカンペを読みながらw)バカなアメリカ人なので以降は英語でMCするとのことだった。2~3曲終わったところで再びMCに突入するのだが今度はなんと通訳を介して質問コーナーをやり始めるOK GO。何とも和やかなムードである。
それにしても彼ら(特にダミアン)は歌舞伎にハマっているらしく、MC中ずっと「いよおおおお!!」と叫ぶとティムが「ダミアンダミアン」と言う掛け合いをやり続けていた。もう全くもって意味がわからないが面白い。
4曲目には新作から「Turn Up The Radio」を披露したかと思えば「I Want You So Bad I Can't Breathe」、「Obsession」「Too Shall Too Pass」と新旧織り交ぜたヒットメドレーで観客を盛り上げまくる。もちろん紙吹雪もほぼ全曲で舞い続ける。観客側も前半戦とは思えない狂乱っぷりだった。
ここで1度ブレイクタイムと言わんばかりに全員が楽器を置いて何か準備を始める。なんとiPhoneアプリを使ってその場で客の歓声や足踏み、クラップの音をサンプリング。録音したサンプリング音を使ってダンがリズムパートを作成。そこへ更にミニシンセで音を重ねたり、自分の声を重ねたりと、リアルタイムで「There's a Fire」という曲を完成させるスーパーハイセンス芸を披露。これには観客側も思わず聴き惚れてしまう場面であった。
続いてダミアンがアコギを持ち出しソロパートが始まる。と思いきや、マイクとギターを担いで客席の中に飛び込んでくるダミアン。なんとフロアど真ん中の柵の上に座って「Last Leaf」を披露。何ともサービス精神旺盛である。
ダミアンがステージに戻る頃には全員がスタンバイおっけー状態。後半戦のスタートとばかりに必殺の1曲「Get Over It」がスタート。再び始まったキレキレのバンド演奏にフロアが揺れに
揺れる。そのまま過去作より必殺曲の連打!空気を切り裂くギターノイズが印象的な「Needing/Getting」や「Do What You Want」などでフロアを躍らせる。本編のラストにはPerfumeとPV監督に感謝を述べつつ、例のあの曲「I Won't Let You Down」を披露。気がついたらライブが終わってしまった…と感じる程に楽しい一瞬の1時間だった。
いやいや、まさかアンコールがないわけがない。またも入場VJ(今度は今までのPVの総集編的な内容)が流れるとメンバーが颯爽と再登場。一度去ったにも関わらず相変わらずのハイテンションである。アンコール1発目は会場を暖め直すかの如く、前作より「White Knuckles」を披露。そしてラストには待ってましたの1曲、なにひとつ勿体ぶることなく始まった彼ら1番のヒット曲「Here It Goes Again」だ。もうこちらとしても踊る以外の選択肢はない!しかしながらこれだけでは終わらないのがOK GOである。最後のサビ前にまさかの展開に。最前線のお客さんをガンガンとステージに上げるダミアン。最終的には15人ほどの客がステージに登り、もうカオス状態。狂喜乱舞のままラストのサビになだれ込み、フロアのみならずステージ上まで巻き込むパフォーマンスでライブは終了した。
もうなんというべきか。。とても楽しかった。その一言に尽きる。絶対の観客を楽しませてやるんだという気概を感じる素晴らしいステージであった。他の洋楽アーティストはコミュニケーションに困ってあまりMCせずに演奏に集中することも少なくはないが、OKGOはとにかく喋り捲り。通訳まで準備して観客と戯れるアーティストは正直初めてみたし、もはや話しすぎだろというレベル。言うなれば最初から最後まで一体次は何が起こるんだ?というワクワク感が離れない、まるでおもちゃ箱から飛び出してきたかのようなパフォーマンスの連続。ああいうアーティストをまさにエンターテイナーというべきだろうと思う。いまだ興奮冷めやらぬ状況です。
終演後の足元はもうこれでもか!?というくらいの紙吹雪の量に驚愕ww

殆どの曲で噴射され続けた紙吹雪、これは片付けも大変だろう。笑
OK GOセットリスト(渋谷O-East)
1.Upside Down & Inside Out
2.You're So Damn Hot
3.The Writing's On The Wall
4.Turn Up The Radio
5.I Want You So Bad I Can't Breathe
6.Obsession
7.Too Shall Too Pass
8.There's a Fire
9.Last Leaf
10.Get Over It
11.I'm Not Through
12.Needing/Getting
13.Do What You Want
14.Skyscrapers
15.I Won't Let You Down
Encore:
16.White Knuckles
17.The One Moment
18.Here It Goes Again
ということで、本当に楽しい素晴らしいライブでした。パフォーマンス面でも演奏面でもここまで出来るアーティストは世界中見渡してもなかなかいないだろうなぁと思います。フジロックで観なかったことをいま非常に後悔していることろです。PV撮影したりと日本にも愛着を持ってくれたと思うので、飽きられない程度にバンバン来日してほしいなと思う限りです。
OK GO「Here It Goes Again」
さて、次のライブ参加予定はHCWです。にわか音楽好きのわたしからすると非常に濃いラインナップが揃った気がする今回ですが、全く予習が追いついてないのでゆっくりまったり楽しもうと思います。
次回またレビューしますのでどうぞよろしく。ではまた。
今年もひたすらに上京してはライブを観る日々を過ごしております。と、いことで今日も行って参りました。本日のレビューは話題のOK GOでございます。
OK GOはアメリカはシカゴより現れた4人組のポップロックバンド。
既にキャリアは15年も誇るベテランではあるが、破天荒で遊び心満点なプロモーションビデオを撮影するなどPV職人とも呼ばれるおかしな立ち位置も確立しており、ロックリスナーの中では非常に知名度が高いバンドである。最近では新曲のPVを日本で撮影しており、ここ日本でもお茶の間にまで浸透するなど、大きな話題を呼んだことも記憶に新しい。
そんな影響かはわからないが、今回のジャパンツアー初日の渋谷O-East公演は満員御礼ソールドアウト。PV職人冠する彼らのライブパフォーマンスが幕を開ける。
と、その前に初めて行った渋谷O-Eastについて簡単にレビュー。渋谷の道玄坂にあるあのライブハウス密集地帯の一角です。duoと入口が近いので間違える可能性がなくもなさそう(この日は明らかに客層が違ったので大丈夫だった)。ロッカーは外にもあるが、中の方が数が多い。フロアの後方と2Fの隅っこに配置されている。最前線を狙うのであれば外のロッカーを使うのがいいかも。トイレは2Fの隅っこにひっそりとあって正直かなり分かりづらいし使いにくい印象だった。フロアは想像してたよりも広い。キャパ1300らしい。ブロック分け用の柵が何ともいえない邪魔さである。まぁそんな感じの中堅ライブハウスといった感じ。
何はともあれライブです。フジロックでは観れなかったので非常に楽しみにしておりました。
入場時はステージに幕がかかっておりどんなセットなのか覗き見ることが出来なかったのだが、開演20分ほど前になると幕が開きそのステージセットの全貌がお披露目された。例の紙吹雪用バズーカが両脇に構えられているのも、もちろんだが、せりあがったドラムの後方に大きなVJ用スクリーンが2枚あるのがとても目をひく。相当派手なパフォーマンスになることは容易に予想出来る。時間にして19時15分ごろに場内が暗転し、入場SEならぬ入場VJからライブはスタートする。(←色んな映像の「OK」と「GO」の部分を切り貼りした謎の映像)
メンバーが登場するや否やさっそく演奏は始まる。1曲目は新作より「Upside Down & Inside Out」でスタート!と同時にいきなり舞い散る紙吹雪に驚きを隠せない。もっともったいぶらんかい!と思いつつも初っ端からエンジン全開の演奏と演出に観客も大フィーバー状態である。1曲目からこのテンションを作り上げる演出力は本当に凄いなと感心する。とここで2曲目を始める前にダミアンがまさかの日本語MCを披露する(もちろんカンペを読みながらw)バカなアメリカ人なので以降は英語でMCするとのことだった。2~3曲終わったところで再びMCに突入するのだが今度はなんと通訳を介して質問コーナーをやり始めるOK GO。何とも和やかなムードである。
それにしても彼ら(特にダミアン)は歌舞伎にハマっているらしく、MC中ずっと「いよおおおお!!」と叫ぶとティムが「ダミアンダミアン」と言う掛け合いをやり続けていた。もう全くもって意味がわからないが面白い。
4曲目には新作から「Turn Up The Radio」を披露したかと思えば「I Want You So Bad I Can't Breathe」、「Obsession」「Too Shall Too Pass」と新旧織り交ぜたヒットメドレーで観客を盛り上げまくる。もちろん紙吹雪もほぼ全曲で舞い続ける。観客側も前半戦とは思えない狂乱っぷりだった。
ここで1度ブレイクタイムと言わんばかりに全員が楽器を置いて何か準備を始める。なんとiPhoneアプリを使ってその場で客の歓声や足踏み、クラップの音をサンプリング。録音したサンプリング音を使ってダンがリズムパートを作成。そこへ更にミニシンセで音を重ねたり、自分の声を重ねたりと、リアルタイムで「There's a Fire」という曲を完成させるスーパーハイセンス芸を披露。これには観客側も思わず聴き惚れてしまう場面であった。
続いてダミアンがアコギを持ち出しソロパートが始まる。と思いきや、マイクとギターを担いで客席の中に飛び込んでくるダミアン。なんとフロアど真ん中の柵の上に座って「Last Leaf」を披露。何ともサービス精神旺盛である。
ダミアンがステージに戻る頃には全員がスタンバイおっけー状態。後半戦のスタートとばかりに必殺の1曲「Get Over It」がスタート。再び始まったキレキレのバンド演奏にフロアが揺れに
揺れる。そのまま過去作より必殺曲の連打!空気を切り裂くギターノイズが印象的な「Needing/Getting」や「Do What You Want」などでフロアを躍らせる。本編のラストにはPerfumeとPV監督に感謝を述べつつ、例のあの曲「I Won't Let You Down」を披露。気がついたらライブが終わってしまった…と感じる程に楽しい一瞬の1時間だった。
いやいや、まさかアンコールがないわけがない。またも入場VJ(今度は今までのPVの総集編的な内容)が流れるとメンバーが颯爽と再登場。一度去ったにも関わらず相変わらずのハイテンションである。アンコール1発目は会場を暖め直すかの如く、前作より「White Knuckles」を披露。そしてラストには待ってましたの1曲、なにひとつ勿体ぶることなく始まった彼ら1番のヒット曲「Here It Goes Again」だ。もうこちらとしても踊る以外の選択肢はない!しかしながらこれだけでは終わらないのがOK GOである。最後のサビ前にまさかの展開に。最前線のお客さんをガンガンとステージに上げるダミアン。最終的には15人ほどの客がステージに登り、もうカオス状態。狂喜乱舞のままラストのサビになだれ込み、フロアのみならずステージ上まで巻き込むパフォーマンスでライブは終了した。
もうなんというべきか。。とても楽しかった。その一言に尽きる。絶対の観客を楽しませてやるんだという気概を感じる素晴らしいステージであった。他の洋楽アーティストはコミュニケーションに困ってあまりMCせずに演奏に集中することも少なくはないが、OKGOはとにかく喋り捲り。通訳まで準備して観客と戯れるアーティストは正直初めてみたし、もはや話しすぎだろというレベル。言うなれば最初から最後まで一体次は何が起こるんだ?というワクワク感が離れない、まるでおもちゃ箱から飛び出してきたかのようなパフォーマンスの連続。ああいうアーティストをまさにエンターテイナーというべきだろうと思う。いまだ興奮冷めやらぬ状況です。
終演後の足元はもうこれでもか!?というくらいの紙吹雪の量に驚愕ww

殆どの曲で噴射され続けた紙吹雪、これは片付けも大変だろう。笑
OK GOセットリスト(渋谷O-East)
1.Upside Down & Inside Out
2.You're So Damn Hot
3.The Writing's On The Wall
4.Turn Up The Radio
5.I Want You So Bad I Can't Breathe
6.Obsession
7.Too Shall Too Pass
8.There's a Fire
9.Last Leaf
10.Get Over It
11.I'm Not Through
12.Needing/Getting
13.Do What You Want
14.Skyscrapers
15.I Won't Let You Down
Encore:
16.White Knuckles
17.The One Moment
18.Here It Goes Again
ということで、本当に楽しい素晴らしいライブでした。パフォーマンス面でも演奏面でもここまで出来るアーティストは世界中見渡してもなかなかいないだろうなぁと思います。フジロックで観なかったことをいま非常に後悔していることろです。PV撮影したりと日本にも愛着を持ってくれたと思うので、飽きられない程度にバンバン来日してほしいなと思う限りです。
OK GO「Here It Goes Again」
さて、次のライブ参加予定はHCWです。にわか音楽好きのわたしからすると非常に濃いラインナップが揃った気がする今回ですが、全く予習が追いついてないのでゆっくりまったり楽しもうと思います。
次回またレビューしますのでどうぞよろしく。ではまた。