「あの～、体験にうかがいたいのですが、お願いできますでしょうか？」「フダンは9時からの練習ですが、本日は昨日の雨でグラウンドの整備に時間がかかっていますので、午後からの方がよろしいかと思います」
・・・のんびりしている私とは逆に、
「早く行きたい」とせがむカツオと
「早めに行って来い」とせっつくパパ。
でも、11時頃行ってもすぐにお昼になってしまうし、何より、初めてのところに
飛び込んでいくのはさすがの私も少し腰が引ける。
しかし、二人の鼻息の荒さに背中を押され、早お昼を済ませ、いざグラウンドへ。
なまじっか途中から来てしまったため、誰が監督だかコーチだか、さっぱりわからず・・・。
とりあえず、近くのお母さんに挨拶してみる。
すると、大勢いるコーチらしき人の中のうちの一人が、カツオをキャッチボールに誘ってくれた。この時は、練習終了までカツオと口が聞けないとは思ってもいませんでした・・・。
（ま、体験って言ってあるから、2,3時間で帰ってくるだろう・・・）
寒い中ワカメと二人、ぽつんとカツオの行き先を追う。
生まれて初めての練習なので、なんと1年生と一緒でした。その中でカツオは何故か年下の子たちに「体験」と呼ばれ、がんばっていました。
私は緊張のあまり、ヘンなことでも言ってしまったらヤバイと自分からはあまり他のお母さん達には話しませんでした。
それに、何だか妙な盛り上がりが・・・。
・・・それは、その日が今年初めての練習でもあり、練習後に新年会が控えていたため、
体験参加の私達はあまり眼中に無かったようなのでした・・・。
そんな中、たった一人だけ、話しかけてくれたお母さんがいました。
でも・・・あんまり、覚えてないのです。
覚えているのは、
この体験練習が何時までなのか知りたかったけれど、早く帰りたがっているな、と思われるのがイヤだったので、満面の笑みで、
「やっぱり、練習って、ボールが見えなくなるまでやるんですよね～」
（も、もちろん、やる気満々です！・・・という感じで）
すると・・・
「そう、大体、『日没』までね」
時間決まってないのかよ～～。
・・・・だから夏は7時過ぎまで練習だそうです。
それに気が動転してしまった私は思わず、
「お子さんまだ2年生っておっしゃってましたよね。
まだ、小さいのに、こんなに一日中練習して・・・・
寝るまで起きてますか？？」
なんて言ってしまいました・・・。
何とかカツオは入団を許可してもらい、
カツオは今日は9時から練習参加しています。
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