ベネリの仮想戦記

”LineageⅡ””Heroes in the Sky”ほか、各種テレビゲームについていろいろ書きたいと思います。

ジャンヌ・ダルク。どちらがより真実?

2008年10月12日 04時14分25秒 | テレビゲーム
 ネット回線は今日になっても直らない状態だったため、もう個人でできることはあきらめてNTTへお電話しました。話によると、家の建物の回線が怪しいから明後日に確認・修理するとのこと。それまではネットゲームおあずけですか。。。

 気を取り直して、XBOX360のBLADESTORMをはじめることに。いつもプレイしているリネージュⅡもこのBLADESTORMも、音楽は同じ作曲家さんです。
 確かフランス軍側のストーリーを途中でやめていたので、その続きをプレイすることにしました。

 そういえばふと思ったのですが……BLADESTORMというゲーム、題材が英仏百年戦争なだけあってジャンヌ・ダルクが大々的に登場するのですが、史実(現代の学問的な意味で)どころか他のゲームや小説などとも大きく異なる点があります。それは……神の声を一度も聞いていない(そのような描写が存在しない)ことです。
 パッとワシなりに分かる程度としては、以下のような違いがあります。


事柄伝記によるジャンヌ「BLADESTORM」でのジャンヌ
登場のきっかけ大天使ミカエル、聖女カトリーヌ、マルグリットなどにフランスを救うよう命じられたため。自分の村「ドンレミ」村がイギリス軍に略奪行為をされ、人々を守るためには力が必要なのを悟ったため。
戦争に参加する理由シャルルⅦ世を王位に就かせるため。イギリス兵からフランス国民を守るため。
立場神の使いだという立場一介の兵士としてフランス騎士団へ入隊(十代後半の女子が入れるものではないが、騎士団の隊長がジャンヌの気迫に押されてOKしたらしい)
戦場での役割前線での旗持ち・指揮。(十代後半の女の子のため、さすがに戦闘は無理)ナイト職。馬に乗ってランス構えて常に戦闘で突撃。メチャクチャ強いなんてもんじゃないw
性格何事にも厳しく、信仰にとても熱心だが、癇癪もちだったと言われている。下賎の者を下げずむ人間だったとの文献も。ただただ平和を望むだけの女の子。みんなが期待しているからと無理をしてしまう。
最後都市ルーアンにて異端者として火刑(よく魔女裁判と混合されるが、当時はまだ魔女の概念はないためそれは間違い)ただの捕虜。ラ・イール、ジル・ドレ、それと主人公(つまり、ゲームやってる人)がイギリス制圧下に突撃して救出。
その後火刑から25年後、やり直し裁判にて名誉挽回。1920年、カトリックに聖女と認められる。戦場に復帰し、イギリス側(しかも黒太子の軍)と雌雄を決する。史実ではジャンヌが生まれる前に黒太子は病死しているんだけど、気にしないw
備考神の声が聞こえることが一番大事なんですよ。人々が平和に暮らせることが一番大事なんですよ。


 ジャンヌ・ダルクが登場するゲームや小説は数あれど、宗教そっちのけのストーリーなのはこの「BLADESTORM」だけな気がします。
 やっぱ、ゲームを日本人が作ったからでしょうね。外国には受けがよくないかも知れないですが、こういう展開のほうが個人的には好きです。

※:なお、「BLADESTORM」のゲームで一番非現実的な事柄としてアルケミストという魔法使いの登場があるのですが、実はこれ、史実どおりなんです。というのも、英仏百年戦争での戦死者名簿の死因に”魔法”の記載があるのですから。古今東西どこもそうですが、絶対に正しいということで義務教育で教えている古い文献なんて、どれもあまり信じられるものじゃないですよ。歴史の教科書の内容が(過去のことだから変わらないはずなのに)コロコロ変わるのはこういった原因があるんですよね。