黒い犬との楽しい生活

うつ、睡眠障害との生活記録。

抑うつ神経症・神経症性うつ病

2007-01-01 12:00:03 | うつ
「抑うつ神経症」or「神経症性うつ病」+不安神経症+回避性人格障害+・・・・。気分障害としての「うつ」を完治せずにいると、抑うつ神経症・神経症性うつ病になるらしい。というかなってしまったのか。
 他には「難治性うつ病」「遷延性うつ病」なんてのもある。もうなにが何だか?

▼:抑うつ神経症(加藤正明/編:新版精神医学事典:P794,弘文堂,1993より改編・一部割愛)

  軽症のうつ状態を原因で内因性、心因性に正しく鑑別する事はかなり困難である。うつ状態は抑うつ、悲哀、不安感情、外界への興味の喪失、制止症状の他、罪業巻や自殺念慮等の精神症状の他に、不眠 、食欲低下、性欲低下、知覚過敏等の身体症状があり、日内変動が見られる事が多い。抑うつ神経症の特徴はまずこれらの症状が内因性うつ病よりも軽い傾向にある。
  次に、不安症状が強く、ストレスと関連して症状の動揺・変化が見られる。更に、対象喪失、即ち愛する両親、配偶者、子供、恋人等との別離、それまで心の支えになっていた地位、職場、住居からの移動、更 には、社会変動に伴う人生観等の動揺等が発病や経過に影響を与えている事が認められている事等である。しばしば、対象への貪欲なしがみ付きと強い空虚感が見られる。
 また、人格障害を伴う事が多い。境界性人格障害(境界型情緒不安定性人格障害)や依存性人格障害と近縁関係が考えられる。


▼:神経症性うつ病(加藤正明/編:新版精神医学事典:P388-389,弘文堂,1993より改編・一部割愛)

  内因性でも体験反応性でもないうつ病の一つで、抑圧された神経症的葛藤に原因の求められるうつ病。
  この概念について詳述したフェルケル(1959)によると、幼児期に葛藤状況があり、それが多少とも抑圧されて心的体験の加工に影響を及ぼし、病者はこの葛藤状況に関連した観念ないし状況と対決出来ない為に悲哀感が生じうつ状態を示す。はっきりした抑うつ状態が見られるまでに、一連の神経症的橋渡し症状が先行し、それは幼児期まで遡及しうる。機能的器官障害への移行も見られる。
 病者には飽くなき依存欲求と過代償的に厳しい拒絶が併存しており、人格的努力や体験にははっきりとした分裂が見られる。本病の抑うつ気分は外部の状況によって影響され易い。経過も動揺的で治り難い。
  発病の契機としては生物学的危機や通常のストレス等がある。年齢的には10代後半から20代半ばにかけて発症する若年群と初老期に発症する高年群がある。
  広義の心因性うつ病に含まれるが、狭義の心因性うつ病や反応性うつ病とは厳密に区別せずに使用される事や、精神病性うつ病に対し、神経症水準の軽いうつ病という意味で使用される事もある。

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