この時季、身の回りでは多くの若い命の活動が見られる。
植物
ツユクサ、リョウブ、ミズキなどの植物も生き生きとして、花も咲き梅雨も末期、真夏も間近である。
ツユクサ
リョウブ
ミズキ
若い命の成長
我が町の特産の一つはユズである。今実が膨らみ始めたばかりであり、これから成長していく。
実をつけたユズ
朝夕には巣立ったツバメガ電線で休みながら日々のトレーニングの成果について語らい合っているかのようである。
巣立ったツバメ
庭のバラでニイニイゼミが羽化したところを見つけた。
バラの茎で羽化したニイニイゼミ
全く気が付かなかったが、何年かバラの地下の茎近くに居たことになる。
古墳近くではヒメウラナミジャノメに加えて、ウラナミアカシジミを見つけた。
ヒメウラナミジャノメ
ウラナミアカシジミ
小さな公園の水辺では、ヒメクグも穂をつけている。
ヒメクグの穂
珍しいトンボはいないが、ショウジョウトンボ、オオシオカラトンボ、コシアキトンボ、シオカラトンボなどがパートナーを待っている。
ショウジョウトンボ
オオシオカラトンボ
コシアキトンボとシオカラトンボ
命のピンチ
昨日朝、車庫の物入ケースの近くで、何かうごめいているものを見つけた。幼いニホントカゲのようである。よく見ると尻尾の方にクモの糸が絡まり、糸の上には小さなクモがおり、時々、絡まったトカゲの尻尾に触れている。
クモの巣に尾が捕らわれたトカゲ
その度トカゲは暴れるが糸は外れない。自分の身体の10倍近くはあろうと思われるトカゲが糸にかかっているが糸は切れない。改めてクモの糸の強さに感心しながら、これも自然だと思いそのままにしておいた。夕方に見ると糸がさらに足にも巻き付き、トカゲは宙吊りになっていた。大ピンチである。
小さなクモの糸で宙づりになったトカゲ
可哀そうだけど、クモも一生懸命だろうと思いそのままにしておいた。寝る前に再確認してみると、トカゲもクモもいなくなり静かになっていた。双方にとり痛み分けであろう。何かほっとして床に就いた。
若さ溌溂
草地や田には若いホオジロがいた。ホオジロは夏場でも元気に囀の練習をしている。青春を謳歌しているようである。
元気に活動するホオジロ(写真では囀っている様子が見えないのが残念)
水面ではアメンボが泳いでいた。アメンボは脚の脛薛、ふせつ、足先が特に脂分を帯びており、又剛毛が生えている。この脂分と剛毛の間の空気が水の表面張力により濡れず軽い体を浮かせ、足をオールのように使って前に進む。写真でこの様子がよくわかる。泳ぎを見ていると何やら涼しげに感じられた。
アメンボ
森では活発に動くクロツグミの若がちらっと見えた。
忙しく活動するクロツグミの若
サンコウチョウやキビタキの鳴き声も聞こえた。もうすぐ梅雨が明けるであろう。夏鳥の若い命達はそれぞれに活動、成長し、暑い夏が過ぎると元気に南に帰っていくであろう。