今朝はかなり寒かったが、3日は寒さも緩み陽射しが暖かく我が家の庭のツルキキョウにもギフチョウが訪れた。先月25日に虚空蔵山のギフチョウを報告して以来である。
庭のツルキキョウに来たギフチョウ
近くの古墳の森には早春に羽化するコツバメも現れた。コツバメは翅を日光に直角にして体を温めるユニークなチョウである。
日光浴するコツバメ
ギフチョウもコツバメも見られるのは通常4月半ば過ぎ迄である。
虚空蔵山は137.7mと低い山であるが冬にはそれなりの雪が降る。木々の中には雪の重みで折れたり曲がったりしながらも幹を修復し、再び上に向かって伸びるものも見られる。
雪の重みで
変形しながらも成長する木々
未だ葉の出ない林で目立つのはコブシである。コブシは花弁が6枚で花弁の直ぐ下に葉がついているのが特徴である。
コブシの花
先月19日に七塚から高松にかけての海岸に出かけたところ、沖合に黒い鳥影を見つけた。風が吹き波も高かったがよく見ると嘴は黄色い。
波乗りするクロガモ
クロガモではないかと興奮して写真を撮った。
波乗りしながら餌を探すクロガモ
1羽が潜ると続いて群れ全体が潜る。5,6羽の群れが3つ、押し寄せる波に乗りながら餌を探していた。
波をうまく利用するクロガモ
初めての遭遇であった。
クロガモの様子が気になったので21日にもまた出かけてみた。最初はクロガモは見つからなかったが、黒い鳥が洋上を小さな群れで飛んでいた。
洋上を飛ぶビロードキンクロ(?)
次列風切りが白い。10数羽が洋上に下りた。これは何だろうと思ってとりあえず数枚の写真を撮った。
沖合に下りる(ビロードキンクロ?)
家に帰って鳥影を拡大してみると目のあたりに白い斑紋がある。これはビロードキンクロに違いない。
ビロードキンクロ?!
この2回の経験に気を良くし23日にもまた出かけた。
クロガモを見ていると、さらに沖合を黒っぽい鳥の列が反対側から泳いできた。
クロガモの群れ
沖合のシノリガモの群れ
あ!シノリガモだ。まだ滞在している。
シノリガモ
それも10羽を越す群れで!
シノリガモはそのまま泳いで行き、クロガモの群れだけが残った。
シノリガモと反対方向に泳ぐクロガモ
シノリガモを見ていると、21日の鳥をビロードキンクロと言ったが大丈夫かなと気になった。シノリガモは比較的よく見ているが次列風切りは白くないし、顔の白斑はもっと大きく数も多い。今はビロードキンクロであったと思っている。来年また気を付けて見てみたい。
いずれにしても冬の終わりの大きな贈り物をいただいた3日間であった。