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ばっとぼっくす電子版

NPO法人コウモリの保護を考える会の活動を紹介するブログです。

iBats-Japanワークショップに参加

2011年06月30日 21時41分02秒 | 活動報告
6月24日~26日の間、群馬県みなかみ町で、第2回iBats-Japanワークショップが行われました。

iBats-Japanについてはこちら

当会もこのプロジェクトへの支援活動を行っております。
当会からは7名の会員が受講しました。

今年で2年目を迎える世界的プロジェクト。全国各地のボランティアスタッフが、コウモリを利用して自然環境診断を行うため、データの蓄積と解析を行います。

24日は下流側の館林市や前橋市で、39℃や38℃を記録しました。
幸い、会場となった猿ヶ京温泉はそこまで暑くなかったものの、日中は講義を受講し、夜は実習を行う日が3日間続きました。
朝から晩まで、コウモリ談義が続く、濃密で楽しい時間でした。

今回のワークショップによって、東北では、福島県を除く5県でボランティアスタッフが誕生し、各県で調査が行われることになりました。
これから、データ取得のための調査があちこちで始まります。


ハクビシン

2011年01月10日 22時53分48秒 | 活動報告
県北の洞窟調査に出かけました。
毎年、冬眠しているコウモリの種や個体数を記録しています。

年末の大雪で道中、道路脇の林では軒並み木が倒れています。おそらく正月初めは通行止めになっていたに違いありません。アカマツの倒木が目立ちましたが、広葉樹も結構倒れていました。

洞窟への道も雪が少なければ、手前まで車で入れたのですが、最後の集落までしか除雪されていないため、車をおいて1時間ほど歩きました。但し、洞窟前の吹きだまりは思ったほどではなく、割と凍り付いていたため、登りやすくなっていました。

コウモリはここ最近の傾向ですが、確認個体数が減少していました。原因は今のところ不明ですが、ひとつ気になっているのがハクビシンの存在です。
今回ここでは2例目となるハクビシン1頭を確認しました。洞窟をねぐらとして使っているようです。ハクビシンと考えられる糞も例年になく、洞窟内で目立ちました。ハクビシンがコウモリに与える影響を把握することは今後の課題です。


平成21年度通常総会が行われました

2009年02月08日 16時31分16秒 | 活動報告

 宮城県蔵王町で、当会の平成21年度通常総会が行われました。

 猛威をふるった低気圧により、高速道路が長い時間通行止めとなり、
遠方から参加された会員の一部がが遅れたことから、予定開始時刻
をだいぶ過ぎてから始まりましたが、滞りなく終えることができました。

 平成20年度の活動報告、収支決算が承認された後、平成21年度の
活動計画と予算案が審議され、いくつかの修正を経て承認されました。

 平成21年度の主な活動としては、8月に岩手県で行われるコウモリ
フェスティバルへの共催参加の他、これまでに引き続いて山形県を中
心とした調査等が計画されました。


「コウモリってどんな動物かな」展に寄せられた感想

2008年09月28日 13時16分45秒 | 活動報告
 2008年7月~8月の2ヶ月間、岩手県雫石町の網張ビジターセンターで行われた
「コウモリってどんな動物かな?」展には、夏休み中であったこともあり、北は北海道
から、南は島根、石川、大阪等、大勢の方が来られました。

 展示場に置かれたノートには一部の方が感想を残していかれましたので、主なもの
を紹介いたします(仮名遣い等は原文のまま)。

・コウモリの展翅標本というのを初めて見ました。翼の様子(肘や手の平、指の位置など)が
 よくわかって感激しました!

・コウモリがかわいいです。意外な発見です。「羽の生えたネズミ」

・なかなかふだん接する機会のないコウモリ類ですが、こんなにも様々な種類が生息して
 いることに驚き、また種類によって生態が全々違うことにもびっくりし、さらにそのことを
 地道に研究、解明してきた人達の功績に感心しました。特に「ばっとぼっくす」を少し拾い
 読みした中に種によってはわずかに残った細い木立を縫って移動したりしているなど繊細
 な生き物なのだなあと思いました。このような展示を企画し、準備して下さった方々に、この
 ようなコウモリの一面を知る機会を与えていただいたことに感謝したいと思います。これから
 もがんばって下さい。  

・コウモリのことが楽しくまなべてよかったです☆

・こうもりがきもかった 

・本物のコウモリを近くで見れてビックリ      

・いがいと小さくてびっくりしました

・コウモリわきもちわるかったけど かたちがすごいとおもいます。

・いろんなコウモリがみれてたのしかった!! 

・背中のふさふさしたような毛がきもちよさそう・・・。うっとりです。ずっと見てるとねむくなって
 きました☆無料で嬉しいです

・こうもりのハクセイをこんなにたくさん見たのははじめてでした。大変興味深かったです。
 こうもりの保護をされているということですが、なぜ保護が必要なのか、という展示がほし
 かったと思います。

・はじめてコウモリをじっくりみることができました。思っていたより、はねがおおきくて毛が
 ふかふかしていました。

・コウモリをはじめて見て、キモチわるかった。でも、はじめてみれてうれしかった。

・初めてこんなこうもりを見た☆きもっ!!て思ったケドよく見たらふつーにカワイかった♡うちの
 いえのまわりにもとんでいるんだよ-☆それはアブラコウモリかな!?コウモリかわいい♡

・「何故わざわざ網張温泉にコウモリ展が!?」とは思いましたが、なかなかおもしろかった
 です。私の出身地山口県でもコウモリは見かけました。当たり前ですがどれが私のよく見
 かけていたコウモリなのか分かりません。あと、コウモリは超音波を出す生き物だと認識
 していたため、目があるということを初めて知りました。とても勉強になります。

・いちばん嫌いな動物のひとつですが、標本なのでしっかりみることができました。



網張の森コウモリ調査見学・観察会が行われました

2008年08月24日 16時40分47秒 | 活動報告
 8月9日~10日に網張ビジターセンターに隣接する「網張の森」でセンター主催のコウモリ調査見学・観察会が行われました。前年の2007年8月に会で下見調査を行った結果が良好だったことを受け、センターの行事として企画されたものです。

 当日は好天に恵まれ、夏休み中の小中学生や一般の方10名程が参加されました。

 16時に集合後、センター内でまず向山理事長からコウモリについての特徴や生態に関する解説が30分程行われました。その後、森の中に移動し、参加者の方と一緒にトラップの設置を行いました。夕食を挟んでトラップの見回りを行い、ヒメホオヒゲとコテングを確認できました。参加者皆さん間近で初めて見るコウモリに興味津々でした。バット・ディテクターを使っての観察では森の中やキャンプ場の上空を飛行するコウモリを観察できました。

 一旦、21時過ぎに解散後、朝は4時からセンターの駐車場で明け方のコウモリの飛翔を観察する予定でしたが、やや気温が下がったためでしょうか、飛翔は全く観察できませんでした。2007年の調査では多数のコウモリの飛翔が見られ、観察会の目玉のひとつと見込まれていたのですが、残念な結果でした。

 今回は国立科学博物館のコウモリ観察キットをお借りすることができ、参加者一人一人がほぼ1台ずつバット・ディテクターを使って観察を行うことができました。またコウモリの骨格標本や実物大のぬいぐるみなども付いていたので、コウモリへの理解を深めて頂く上で大変助けられました。

 網張ビジターセンタースタッフの皆様と当日お手伝い頂きました会員の皆様に大変お世話になりました。

 尚、今回の観察会の様子は、網張ビジターセンターのサイトにおいてもご覧頂けます。

 調査見学・観察会は今回好評を得たことから2009年も引き続き行われる予定です。