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ばっとぼっくす電子版

NPO法人コウモリの保護を考える会の活動を紹介するブログです。

腕に金属バンドの付いたコウモリを見つけましたら・・・

2025年03月08日 17時49分23秒 | お知らせ
コウモリの翼の根元(腕の部位)に、金属バンド(腕輪のようなもの。アルミ製)のついたものがおりましたら、当会で装着したものかもしれません。

その時はぜひ、当会にお知らせください。
当会では、コウモリの基礎的な生態を調べるために、青森、岩手、秋田などで環境省・県などの所定の許可を得て、捕獲したコウモリに金属バンドを付けて、放しています。

バンドには一連の通し番号(例:M12345 AOMORI.M.M.やNCA10000など)が刻印されており、ひとつひとつの番号がいつどこで、何の種類のコウモリに付けられたのかがわかるようになっております。
放された後、再び見つけられることで、その番号から、コウモリの移動距離・寿命・どの季節にどこにいたのか、などがわかります。

コウモリは生態(いつ、どこで、何をしているか)がわからない種が多く、人知れず数を減らしている種類もいるものと思われます。バンドのついたコウモリの情報が、保護の足がかりとなる大事なデータとなります。

もしも見つけた場合は、下記のことを batnpo(あっとまーく)yahoo.co.jp までお知らせ下さい。
(ただし、番号を読む際はコウモリは決して素手では触らず、皮手袋などをして下さい)

・発見した日時
・発見した場所
・お名前
・ご連絡先(当会で放したコウモリかどうか、その場合、いつどこで放したものかなどを後日お知らせいたします)

東北地方で放したコウモリでも、他の地域(国内、海外)で見つかる場合があります。
例えば、青森県で放したコウモリが、京都府で見つかっています。
皆様のご協力をお願いいたします。

写真(右腕にバンドをつけたコテングコウモリ。バンドは軽量のため、コウモリの飛翔には影響ありません)

網張の森のコウモリ展 開催

2022年06月27日 22時06分47秒 | お知らせ
毎年夏にコウモリ観察会(夜の生きもの観察会)が行われる、岩手県雫石町の網張ビジターセンターで、7/1~7/31の期間、「網張の森のコウモリ」展が行われます。

レクチャールームの一画を利用したミニ展示ですが、これまで網張の森で確認された7種のコウモリや、これまで行われた観察会の歴史、コウモリの生態などがパネルで紹介されています。

本会からはコウモリ7種の画像を提供いたしました。
お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください。

コウモリと新型コロナウイルスについて

2021年04月10日 10時31分19秒 | お知らせ
 以下の文章は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、コウモリについての過度の誤解を招くことを避けるため、日頃本会と交流のある、コウモリ生息場所を管理されている方々へ配布したチラシに掲載したものです(一部抜粋および改変)。
 下記の通り、日本国内では人やコウモリへの病原性は確認されていないため、国内に生息するコウモリについて、今のところ感染を心配する必要はありません。


コウモリと新型コロナウイルスについて
  2021年3月
コウモリの生息環境を見守って下さっている皆様へ

 常日頃、身近に生息するコウモリを温かく見守って頂き、ありがとうございます。
 2020年11月に東京大学の村上晋准教授らのグループにより「日本国内で新型コロナウイルスに近いウイルスが発見された」との報道発表がありました。その前には「新型コロナウイルスは中国・雲南省に生息するキクガシラコウモリの仲間が保有するウイルスと遺伝的に96%一致する」との報道がありました。
 これらの報道をお聞きになり、身の回りに棲むコウモリについて不安を持たれた方もいらっしゃると思います。そこで当会では、より正確な情報をご提供することで皆様の不安を軽減できればと、下記の通りお伝えいたします。

 分類上「コロナウイルス」と呼ばれている仲間は現在45種ほどが確認されており、人間も含め多くの鳥類や哺乳類の体内に身近にいるウイルスです。これらの中で、人間に病原性があるコロナウイルスは7種類が知られています。そのうち4種は普通の風邪のウイルスですが、残り3種は人間がかかると重症化するものです。1つは2002年に中国や東南アジアで流行した重症急性呼吸器症候群コロナウイルス(SARS-CoV)、2つ目は2012年にサウジアラビアなどで流行した中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)、そして3つ目が今回の新型コロナウイルス(SARS-CoV2)です。ちなみにSARSおよびMERSは、日本国内では感染者が出ることなく終息しました。
 これら3種のウイルスのうち、SARS-CoVと新型コロナウイルスは、もともとの自然宿主がコウモリだと考えられています(MERS-CoVはヒトコブラクダ?、またはコウモリの可能性もあり)。しかし日本のコウモリから新型コロナウイルスそのものは確認されておらず、先述の東京大学が発表したウイルスでは人間への病原性は確認されておりません。またこれまでの調査結果などから、キクガシラコウモリの仲間は数百キロに及ぶような長距離の移動は行わないと考えられているため、中国と日本との間にはキクガシラコウモリの仲間の移動や交流はないと考えられます。
 以上の知見から、身近にコウモリが生息していても、普段通り生活される中では危険性はなく、コウモリに対して過度に心配する必要はございません。但し、発熱や咳など、新型コロナウイルスに感染した可能性が少しでもある場合は、コウモリの生息場所にむやみに近づかないで頂けましたら幸いです(新型コロナウイルスは今まで自然界になかったウイルスのため、コウモリを含む野生動物が感染した場合の影響は未知数です)。当会もコロナ禍が収まるまでは基本的にコウモリの調査を控えることとしております。
 コウモリおよびその生息場所について、皆様方のご理解とご親愛をお願いいたします。

NPO法人コウモリの保護を考える会

「向山満先生業績集 ーコウモリ類ー」のご案内

2017年08月19日 23時04分24秒 | お知らせ
締め切り間近となりましたが、今秋発刊予定の「向山満先生業績集 ーコウモリ類ー」のご案内です。

本会創設者であり、初代理事長であった故向山満氏のコウモリについての集大成と言える資料集です。
コウモリの会で編集が進められていた「向山満先生業績集 ーコウモリ類ー」がこの度、発刊の運びとなりました。

本会も一部協力させて頂きました。

著作権の関係上、営利目的の販売は行わず、完全予約の上で、予約数のみを印刷いたします。
採算上、80部以上の予約が無ければ、発刊できない見通しでしたが、予約数が80部を超えたため、予定通り発刊されることとなりました。

文献点数133点、総ページ数476です。向山先生が執筆された(著者に含まれるものを含む)コウモリ類についての論文、エッセイ、新聞連載記事など、今では入手困難な媒体に掲載されたものなどが、ほぼ網羅されております。
予約制のため、締め切り後は入手することが困難と考えられます。

価格は一冊1万円(税込み)となりますが、予約数が多くなればなるほど、1冊当たりの価格は下がる見込みです。購入を希望される方は、2017年9月1日までに下記のコウモリの会事務局までメールあるいはFAXでお申し込みください。

コウモリの会事務局 三笠 暁子
Email:chiropterajp@cb4.so-net.ne.jp
FAX:046-873-3677

◇申し込み書式
「向山満先生業績集 ーコウモリ類ー」を購入します。
お名前:
希望冊子数:
冊子送付先住所:
連絡先 Email:
連絡先 電話番号:

以下のチラシもご参照ください。