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ばっとぼっくす電子版

NPO法人コウモリの保護を考える会の活動を紹介するブログです。

遠藤公男先生の新刊が出版されました

2018年09月17日 19時51分13秒 | 本の紹介
昨年のコウモリフェスティバルにもご参加されました、「原生林のコウモリ」で知られる遠藤公男先生の新刊「ニホンオオカミの最後 狼酒・狼狩り・狼祭りの発見」が9月3日、山と渓谷社から刊行されました。
岩手県を舞台に遠藤先生が30年ほど前に地元紙で連載されたものをベースに、最近までの取材成果を盛り込んだ、先生のライフワークの一つともいうべき1冊です。詳しくは山と渓谷社のwebサイトをご覧ください(税抜き定価1600円)。

理科好きな子に育つ ふしぎのお話365

2015年03月08日 23時55分21秒 | 本の紹介
会員の大野正彦さんが分担執筆された本が出ました。
大野さんはノミなど、衛生昆虫等の研究をされている方です。
当会ではコウモリにつく、ノミやハエについて色々御教示いただいています。



理科好きな子に育つ ふしぎのお話365: 見てみよう、やってみよう、さわってみよう

自然史学会連合 (監修)誠文堂新光社刊
ISBN-10: 4416115008
ISBN-13: 978-4416115008
(391ページ)

機会がありましたら、ぜひご覧になってみて下さい。

遠藤公男先生の新刊「悠久のポーヤン湖」

2015年02月22日 23時16分16秒 | 本の紹介
「原生林のコウモリ」の著者で知られる岩手県宮古市在住の作家、遠藤公男先生が新刊を上梓されました。
「韓国の最後の豹」に続く、アジアの動物記のシリーズになります。
ソデグロヅルの越冬地で有名なポーヤン湖を巡るお話です。

お求めは、出版社(垂井日之出印刷)にお申し込み下さい。



「アジアの動物記 韓国の最後の豹」の紹介

2015年02月11日 21時47分08秒 | 本の紹介
「アジアの動物記 韓国の最後の豹」紹介
(会報「ばっとぼっくす」No.30より転載)
「ヤンコフスキー家の人々」以来の遠藤公男先生の新刊です。今年8月に発行されました。「韓国の虎はなぜ消えたか」の続編とも言うべき内容です。遠藤先生の著作の中では名著として知られる「原生林のコウモリ」や「アリランの青い鳥」はもちろんですが、個人的には「韓国の虎はなぜ消えたか」が読み物として一番好きな作品です。それは遠藤先生自ら現場に乗り込んで各地を訪ね歩き、対象に迫っていく過程が臨場感に溢れて描かれ、迫真のルポルタージュとなっていたからです。今回の新刊も同様に、当時(1980年代)の社会情勢を考慮すると相当な逆風があったと思われる中、取材の積み重ねで真実が明らかになる展開に引き込まれました。

前半では韓国の最後の豹が捕獲された場所を突き止め、捕獲に関わった人々を追い、中盤では虎に魅せられたある人物の生い立ちが紹介されます。そこにはもう一つの「アリランの青い鳥」たる物語があり、南北分断の悲劇は多くの人に降りかかったことを再認識させられます。一転、終盤は途中で存在が明らかになった、もう1頭の「最後の豹」の顛末が描かれ、朝鮮半島の歴史が、そこに住む人々と野生動物にどのような影響を及ぼし、現在に至ったかが紡がれます。本の中である人物が述べる、「動物学の視点から虎や豹と人間の関係を見直したい」という言葉に遠藤先生がライフワークとされているテーマが集約されていると感じました。

(遠藤公男著 垂井日之出印刷所 240ページ ISBN-10: 4907915004 ISBN-13: 978-4907915001 定価1111円(税抜き)、Kindle版は549円)