週刊新潮と週刊文春と並び、喜多川のジイさんとバアさん、それに『飯島女史』への「気遣い」という名の〝自主規制〟などクソ喰らえの東京スポーツ新聞。
だからこそ、1面に、
《Jリーグ試合前に場違い
中居
浦和サポーター遺恨》
なんつー見出しの記事が踊ったわけで。
喜多川姉弟と飯島女史の顔色が気になる、その他のスポーツ紙は、中居君が東北電スに登場したことは、もうベタ記事同然の扱い。
ブーイングなどなく、黄色い歓声ばかりが飛び交っていたら、スポーツ紙面での扱いが異なってただろうね。
まあ、昨日、完成披露上映会を行ったんで、夜明けの情報番組、それに朝発行のスポーツ新聞で大きく報じられるでしょう、『私は貝になりたい』のことが。
さて、中居正広君がどうして、東北電力ビッグスワンスタジアムに来場して宣伝を行ったのか?
その理由を考えてみた。
まず以って、舞台は新潟県じゃないし、撮影地も新潟県じゃない。
中居君、仲間由紀恵ちゃんは新潟県出身じゃない。
こういうとき、目をつけなくちゃいけないのが、『私は貝になりたい』が、どこの資本で製作されたのかってこと!
この作品、『製作委員会方式』と呼称される形で製作されています。
『製作委員会方式』ってのは、複数の企業がお金を出し合い、それを元手に撮影して劇場公開し、DVDソフトを売るってやり方。
万が一、映画がヒットしなかったときのためのリスク分散出資ってわけ。
で、『私は貝になりたい』の出資企業を見ると―
朝日新聞、TBS、博報堂DYメディアパートナーズ、JNN全28局etc.
朝日新聞社は、Jリーグの100年構想パートナー企業。
TBSは、スカパー、NHKに次いで、Jリーグの放映権を支払っているテレビ媒体。
博報堂は、Jリーグ発足以前からの付き合いがある広告代理店。
「JNN全28局」というのは、TBS系列の放送局の総称で、BSNもそのひとつ。
そしてBSNは、アルビレックス新潟のメディアパートナー。
もうお分かりですよね!
なぜ、Jリーグの試合会場で、映画の宣伝を行ったのかの理由が。
中居君は、あのSMAPの一員で、スケジュールはキツキツ。
その上、映画の宣伝活動というのは、公開日から逆算して、数ヶ月前から綿密に決められるのが普通。
中居君が新潟に来るのは、少なくとも1ヶ月前から決定していたと想像されます。
どうやってインパクトのある宣伝をするかってことを、宣伝スタッフは相当に悩んで検討したんだよ。
フジテレビ製作の木村君の『HERO』、香取君の『西遊記』がヒットしているから、TBSとしては同等か、それ以上のヒットは至上命題。
加えて、後輩の松本君が主演した『花より男子』も大ヒットしたからね、かなり力が入ったでしょうよ。
で、宣伝スタッフの誰かが、ふと思いついたんだろうな。
“Jリーグの試合で宣伝しよう”って!
出資企業に、朝日新聞と博報堂とTBSが名前を連ねているんで、そのコネクションを行使すれば、スムーズに事が運びますよね。
で、ちょうど封切り前に、新潟VS浦和という、お客さんが沢山入るゲームが組まれていると!
レッズはメディアの露出量も多いし、恰好の宣伝になると計算したんだろうね。
ま、あくまで吾輩の妄想だけど。
ところが宣伝スタッフの予期せぬ事態が生じてしまい…
レッズがACLで敗退し、内紛状態も起きて、サポが殺気立っているってことまでは、流石に予想できなかったと。
それに、アルビも、のっぴきならない状況にあるというね。
だから、中居君は<大人の事情>で可哀想に、修羅場の東北電スに現れてしまったってわけですよ。
同情します。
けど、けど、中居君にも非があるよなあ。
“緊張感のある試合の前ですみません。
浦和は優勝が懸かっていますし、新潟はJ1残留が懸かっています。
しかし、ジャイアンツは昨日、優勝しました~”
ってなことを口にしちゃうんだもんなあ。
ジャイアンツのことなど持ち出さす、ただただ、映画の告知だけしていればいいものを。
まあ、それでもブーイング惰性の赤い人たちは、中居君にブーイングしたのかもしれんけど。
中居君ってさあ、ホント、読売ジャイアンツのことになると、見境がなくなるよなぁ。
原辰徳崇拝者だから、ここ2シーズンは、特に目に余るよ。
北京五輪のTBSレポーターをやっていた中居君。
彼は野球が大好きだから、TBSスタッフもそれに配慮して、野球の試合会場から試合前レポートをさせたのだけど、冒頭で、何と口にしたか?
一語一句までは覚えてないけど、こんなことを言っちゃいました、中居君。
“昨日、ジャイアンツが勝ちました、これで○ゲーム差です”
そりゃまあ、同じ野球のトピックだけど、視聴者全てがジャイアンツファンじゃないし、そういう贔屓球団の垣根を取り払って、日本代表チームを応援する場だというのに、それを無視してタイガースに連勝してゲーム差を詰めたことを自慢しまくる中居君。
そんでもって、26日の試合では、ジャイアンツ勝ちました~とCS勝ち抜けを誇るコメント。
宣伝で呼ばれた中居君に非はないけど、その会場に相応しくない事柄を述べた点は、批判されるべきだね。
ところで、浦和サポって、揃いも揃って、野球嫌いなの?
<野球をスポーツとしてではなく興行として扱っている感のある巨人への反発は相当なもの(東スポ文中より)>なの?
レッズ応援者の中には、野球好きの人もいるだろうし、ジャイアンツファンの人もいると思うんだけどな。
なお、東スポの記事の締め括りは、こんな感じ。
<負けていたら、怒りの矛先は中居に向けられていたのは確実。
中居叩きは今後さらに激化しそうだ>
え~~~ない・ない、それはないでしょう。
中居君の宣伝活動と、レッズの選手たちのパフォーマンス、それにゲルトの采配に相関関係は無いもの。
レッズサポは、だからって、敗因を中居君に求めんでしょ。
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中居君と共に、とても大柄な男性が登場して、映画の宣伝をしたはずです。
その巨躯の人は、『私は貝になりたい』の映画監督の福澤克雄さん。
福澤監督は、TBSのサラリーマンであり、社員ディレクター。
『3年B組金八先生』、『華麗なる一族』などの演出を手掛けている人物なんだけど、この人、実は福澤諭吉の曾孫。
1万円札の肖像の、あの福澤諭吉の子孫なんですわ。
だから、小学校は慶応義塾の幼稚舎で、中学と高校も慶応で、慶応義塾大学を卒業という、正にTHE福澤諭吉の子孫という学歴。
おまけに、慶応義塾大学時代は、ラグビー部に所属。
慶應は、日本のラグビーのルーツ校だからね。
そして、バリバリのレギュラーで、ポジションはFWのロック。
明治大学との大学選手権で優勝、但し、同点優勝だけど。
そして日本選手権では、社会人王者のトヨタ自動車に勝ち、日本一に輝きました。
吾輩は、名前は忘れていたものの、背の非常に高い選手が慶応義塾に在籍していたのを覚えていましたが、その人が、後年、吾輩の大好きなドラマシリーズ『金八先生』のメインディレクターになっていたとはね。
どうでもいい無駄知識でした。
無茶苦茶悔しいです。
アルビやレッズの観客動員がいくら多くても、前座の空気の読めない一言に吹っ飛ばされてしまう。
「東スポの一面くらいで」とか考えずにサッカー関係者はメディア戦略に関して、しっかりと考えてほしいです。
アルビ関係者の発言が一番腹立ちますけど。
バレーボールの日本代表戦に芸能人を招いたり、プロ野球の始球式にやたら芸能人を起用したり、五輪中継にお笑い芸人を関わらせたり。
その延長線上に、中居君の東北電ス訪問があったんですよ。
スポーツ興行に、そういう面があっても構わないけど、TPOだけは弁えてもらいたいですよね。
先に東スポネタ、書いちゃいました(笑)