U-15高円宮杯全日本ユースサッカー選手権大会の準決勝で涙を呑んだアルビレックス新潟ジュニアユース。
これは負け惜しみでなく、アルビレックス新潟ジュニアユースが決勝進出を果たしても、実はおかしくありませんでした。
いえ、準決勝に勝って然るべきだったんです。
アディショナルタイムを含めて13分くらいの残り時間しかなく、それで新潟が2点のリード。
だから、逃げ切らなくてはならなかったんです。
将来プロサッカー選手を目指そうというならば、尚更。
「史上最強」の代ではあるけれど、「完璧」或いはそれに準ずるまでには至ってなかったんです、アルビレックス新潟ジュニアユースは。
隙を見せない、万が一にも隙を作ってもそれを即座に補填する、そういうキメ細やかさが無かった。
警戒している事柄に対して、きちんとしっかり対処できる力まで身に付いて無かった。
だから2点差を追い付かれてひっくり返されてしまった。
そう、拙は考えます。
銀メダル以上に届かなかった萌芽は、今大会の1回戦から出てたんですよ。
対ガンバ大阪門真ジュニアユース戦。
1点リードで迎えた後半アディショナルタイム、新潟は嫌な位置で門真にフリーキックを与えました。
相手はセットプレーからしかチャンスを作れていないが、それが実はおっかない。
特に19番の選手が要注意。
その上、サッカーの格言で一番に気を付けなければいけない時間帯。
にも拘わらず、19番の門真の選手にしてやられて追い付かれた新潟。
延長後半終了間際に、高橋怜大君の劇的なゴールで勝ったから良かったものの、PK方式による敗退も十分に有り得たんですよ。
真に強いチームだったら、1対0で、80分間で、勝たないといかんのです。
準々決勝、対スプレッド・イーグルFC函館戦。
函館の唯一の武器は、10番の個人能力。
彼を封じ込めれば、新潟の攻撃構築力を以てすれば、勝つ確率が高い、そういう展開でした。
筆者や親が、向こうの10番さえ、と分析できているくらいだから、選手たちも十分に理解しています。
が、その10番にしてやられてしまった…
警戒していた彼に、ゴールを奪われてしまった…
包囲網を突破できる、その年代別代表候補でもある福原君が立派といえば立派だけど、真に強いチームならば、絶対に彼に得点は決めさせませんよ。
もし、それが出来ないようであれば、悪魔の実の能力者のような「化け物」的選手を揃えたガンバ大阪ジュニアユースに勝てやしません。
函館が守備にもっと力を入れていたら、もっと防御力が高かったら、新潟は攻めあぐねた末に、負けていたかも。
全国大会に出てくるチームだから、ちょっとした隙でも見逃さないんですよね。
北信越リーグの下位チームなら、隙を作ってもどうってことないけど、全国だとそうはいかない。
アルビレックス新潟ジュニアユースは、ガンバ大阪門真ジュニアユースとスプレッド・イーグルFC函館と違って、全国大会の経験が豊富。
いわば修羅場を潜り抜けてきて身に付けたモノがあったので、どうにか門真も函館も退けられました。
しかしながら、大宮アルディージャジュニアユースは、そうはいかなかった。
大宮はadidasカップ出場こそないけど、全国最大の激戦地、関東のリーグ戦で揉まれて1位となった猛者。
些細な油断や隙間を見逃さず、襲い掛かってきます。
2点差として、知らず知らずに空気の緩んだアルビレックス新潟ジュニアユースを突いて、直ぐ様、1点差に。
新潟の子達、「サッカーで2対0は危ないスコア」という格言を知ってるはずなんですよ。
加えて、筆者も“2対0は危険だよ”と声を掛けていたし。
でも、やられちゃった。
それも2点差にして5分も経たないうちに。
こういう甘さ、1回戦から顔を出していた詰めの甘さが、結局は解消されず、準決勝でも発露してしまう。
函館や門真ならば、これで傷口は塞げるが、大宮相手だと、更に広がってしまう。
うちのゴールキーパー阿部航斗君がエアポケットに陥ったみたいになり、痛恨のクリアミスを犯して、追い付かれる。
航斗君の個人的な失態で同点とされた形ですが、でもですね、こうなった原因は前述の通り、このチームが細心の注意を絶えず払うという課題を解決出来なかったことに行き着くと思います。
彼がミスをしなくても、他の選手が犯して、同点にされたかもしれません。
それくらい落ち着きが薄らいでいて。
2対0は逆に危ない、そして1点差に迫られた、と同時にまだリードしている。
だから、より集中を高めて守ろう、或いは追加点を獲ろうと、とすべきだったのに。
アルビレックス新潟ジュニアユースには酷な表現だけど、みんなして自滅したようなもの。
阿部航斗君だけの問題じゃない。
みんな、キメ細やかさが無かった。
これじゃあ、仮に決勝に残ってもガンバ大阪ジュニアユースには勝てなかったと思います。
手厳しく書いたけど、でも昨日の敗戦が彼らをより高みに導いてくれると信じます。
アルビレックス新潟ユースに進む子、新潟明訓高校などの高体連部活に進む子、それぞれですが、この経験と悔恨を糧に、より高みを目指し、完璧な選手になろう、隙を一分も見せないチームを作ろう、となるに違いありません。
単純に足技を磨いて、体力を上げれば強くなる訳じゃない、心も強くしないと頂点に立てない、プロにはなれない、と悟ったでしょう。
3位という成功体験、そして痛恨の敗北、これが化学反応を起こして、彼らがもっと素晴らしいサッカー選手になると思います。
っていうか、なってくれないと、おっちゃん許しませんから(笑)。
これは負け惜しみでなく、アルビレックス新潟ジュニアユースが決勝進出を果たしても、実はおかしくありませんでした。
いえ、準決勝に勝って然るべきだったんです。
アディショナルタイムを含めて13分くらいの残り時間しかなく、それで新潟が2点のリード。
だから、逃げ切らなくてはならなかったんです。
将来プロサッカー選手を目指そうというならば、尚更。
「史上最強」の代ではあるけれど、「完璧」或いはそれに準ずるまでには至ってなかったんです、アルビレックス新潟ジュニアユースは。
隙を見せない、万が一にも隙を作ってもそれを即座に補填する、そういうキメ細やかさが無かった。
警戒している事柄に対して、きちんとしっかり対処できる力まで身に付いて無かった。
だから2点差を追い付かれてひっくり返されてしまった。
そう、拙は考えます。
銀メダル以上に届かなかった萌芽は、今大会の1回戦から出てたんですよ。
対ガンバ大阪門真ジュニアユース戦。
1点リードで迎えた後半アディショナルタイム、新潟は嫌な位置で門真にフリーキックを与えました。
相手はセットプレーからしかチャンスを作れていないが、それが実はおっかない。
特に19番の選手が要注意。
その上、サッカーの格言で一番に気を付けなければいけない時間帯。
にも拘わらず、19番の門真の選手にしてやられて追い付かれた新潟。
延長後半終了間際に、高橋怜大君の劇的なゴールで勝ったから良かったものの、PK方式による敗退も十分に有り得たんですよ。
真に強いチームだったら、1対0で、80分間で、勝たないといかんのです。
準々決勝、対スプレッド・イーグルFC函館戦。
函館の唯一の武器は、10番の個人能力。
彼を封じ込めれば、新潟の攻撃構築力を以てすれば、勝つ確率が高い、そういう展開でした。
筆者や親が、向こうの10番さえ、と分析できているくらいだから、選手たちも十分に理解しています。
が、その10番にしてやられてしまった…
警戒していた彼に、ゴールを奪われてしまった…
包囲網を突破できる、その年代別代表候補でもある福原君が立派といえば立派だけど、真に強いチームならば、絶対に彼に得点は決めさせませんよ。
もし、それが出来ないようであれば、悪魔の実の能力者のような「化け物」的選手を揃えたガンバ大阪ジュニアユースに勝てやしません。
函館が守備にもっと力を入れていたら、もっと防御力が高かったら、新潟は攻めあぐねた末に、負けていたかも。
全国大会に出てくるチームだから、ちょっとした隙でも見逃さないんですよね。
北信越リーグの下位チームなら、隙を作ってもどうってことないけど、全国だとそうはいかない。
アルビレックス新潟ジュニアユースは、ガンバ大阪門真ジュニアユースとスプレッド・イーグルFC函館と違って、全国大会の経験が豊富。
いわば修羅場を潜り抜けてきて身に付けたモノがあったので、どうにか門真も函館も退けられました。
しかしながら、大宮アルディージャジュニアユースは、そうはいかなかった。
大宮はadidasカップ出場こそないけど、全国最大の激戦地、関東のリーグ戦で揉まれて1位となった猛者。
些細な油断や隙間を見逃さず、襲い掛かってきます。
2点差として、知らず知らずに空気の緩んだアルビレックス新潟ジュニアユースを突いて、直ぐ様、1点差に。
新潟の子達、「サッカーで2対0は危ないスコア」という格言を知ってるはずなんですよ。
加えて、筆者も“2対0は危険だよ”と声を掛けていたし。
でも、やられちゃった。
それも2点差にして5分も経たないうちに。
こういう甘さ、1回戦から顔を出していた詰めの甘さが、結局は解消されず、準決勝でも発露してしまう。
函館や門真ならば、これで傷口は塞げるが、大宮相手だと、更に広がってしまう。
うちのゴールキーパー阿部航斗君がエアポケットに陥ったみたいになり、痛恨のクリアミスを犯して、追い付かれる。
航斗君の個人的な失態で同点とされた形ですが、でもですね、こうなった原因は前述の通り、このチームが細心の注意を絶えず払うという課題を解決出来なかったことに行き着くと思います。
彼がミスをしなくても、他の選手が犯して、同点にされたかもしれません。
それくらい落ち着きが薄らいでいて。
2対0は逆に危ない、そして1点差に迫られた、と同時にまだリードしている。
だから、より集中を高めて守ろう、或いは追加点を獲ろうと、とすべきだったのに。
アルビレックス新潟ジュニアユースには酷な表現だけど、みんなして自滅したようなもの。
阿部航斗君だけの問題じゃない。
みんな、キメ細やかさが無かった。
これじゃあ、仮に決勝に残ってもガンバ大阪ジュニアユースには勝てなかったと思います。
手厳しく書いたけど、でも昨日の敗戦が彼らをより高みに導いてくれると信じます。
アルビレックス新潟ユースに進む子、新潟明訓高校などの高体連部活に進む子、それぞれですが、この経験と悔恨を糧に、より高みを目指し、完璧な選手になろう、隙を一分も見せないチームを作ろう、となるに違いありません。
単純に足技を磨いて、体力を上げれば強くなる訳じゃない、心も強くしないと頂点に立てない、プロにはなれない、と悟ったでしょう。
3位という成功体験、そして痛恨の敗北、これが化学反応を起こして、彼らがもっと素晴らしいサッカー選手になると思います。
っていうか、なってくれないと、おっちゃん許しませんから(笑)。