サッカー選手の親御さん

7月31日の記事にも書きましたが、吾輩、アルビレックス新潟レディースのゲームを観に、千葉県旭市にある「千葉県総合スポーツセンター　東総運動場」に行って来ました。

吾輩、アルビレディースのゲームは、昨シーズンまで観たことがありませんでした。
ネットやサッカー情報誌という文字情報では、レディースのことはチェックしてましたけどね。
そんな吾輩が、何故、なでしこリーグ2部で奮闘するレディースを応援しようと思ったかと言いますと、昨シーズンもう少しというところでLリーグ（当時名称）1部昇格を逃したという事実に接し、無性に悔しくなったから

男子のアルビが、ディビジョン1昇格を逃し続け、とっても歯がゆかった記憶と重なり、関東でゲームがあるときは、応援しに行こうと思うに至ったのです。

初参戦は、6月11日、熊谷スポーツ文化公園陸上競技場で行われた対ASエルフェン狭山戦でした。
その日は、生憎の雨という悪天候だったんだけど、それまで、紙媒体などでしか知らなかったレディースの選手たちのプレーに魅せられました。

・阿吽の呼吸でつながるダイレクトプレー
・小気味良いサイド攻撃
・牧野愛美のハットトリック＆抜群のテクニック
・単なるフィニッシャーかと思ってたら（ゴメンなさい）、ポストプレーで攻撃にメリハリをつけていた中島未来etc.

GK轟のファインセーブもあり、6対1での勝利。
それもあって、男子同様にレディースにも、ハマってしまいましたよ。

なもんで、念のため、持参してきたサイン用のレプリカユニに、早速、サインをしてもらいましたもんね

てなわけで、すっかりレディースの試合にも惹きつけられた吾輩、次の関東地区の遠征ゲームにも参戦することを、AS狭山戦後に決めました。
そして、アルビレディースの次なる関東遠征は、7月30日に千葉県旭市で行われるジェフユナイテッド市原・千葉レディースとの一戦です。

しかし、ここで問題発生です。
7月30日といえば、男子アルビが日産スタジアムでゲームを行う日でもあります。
つまり、かち合ってしまったんですよ、男子と女子のゲームが（￣□￣；）！！

幸い、女子のキックオフは11時、男子のそれは19時なので、ハシゴ観戦できないわけじゃないけど、ネックは両競技場の距離、厳密に言えば交通アクセスですよ。

地図で見たら、レディースの試合が行われる東総運動場と、日産スタジアムの距離って、随分とまあ、あるんですよ。
しかも、レディースの試合のキックオフは11時だから、朝早くに家を出なきゃならないし、そもそも、11時まで間に合うかも分かりません。
それに、レディースの試合が終わった後、横浜まで時間内に辿り着けるのかどうか、これも不安になりました。

もういっそのこと、レディースの試合観戦を諦めようか、いや、関東遠征は3試合しかないんだから、そんな勿体ないことはできない、と悩みましたね。

で、どうしようか頭を働かせていたところ、たまたまネットサーフィンしてて見つけたのが、うぃるそんさんという方が書かれている「横浜発　アルビレックス新潟観戦記」というブログ。
なんと、横浜在住のうぃるそんさんも、吾輩同様、東総運動場日産スタジアムのハシゴ観戦を計画していて、JR線を利用した行程表も載っていたんですよ。

早起きと、長時間の移動は辛いけど、これを参考にすれば行ける、というわけで、こうして、7月30日のハシゴ観戦が無事に計画されました。
（後日、東京駅から出る高速バスを利用しても行ける事が分かりましたが、そのバスは予約制じゃなく、万一満席で乗れなかったら一大事なので、結局、JR線で行く事に）

いやあ、それにしても、旭市は遠かった(￣◇￣)
千葉駅まで数度乗り換えして到着、その千葉駅から出る普通列車に1時間15分以上も揺られて、最寄り駅の旭駅に着きました。
そして更に、ここから路線バスに乗って、競技場に向かうのです。

そうそう、9時55分旭駅着のJR線には、アルビレディースサポが10人弱は乗ってました。
この中に、行程表を活用させてもらったうぃるそんさんもいるのかなぁと思って、当たりをつけてみましたが、それらしい人はいませんでした。
後日、うぃるそんさんのブログを拝読したら、遅刻したとのこと。
是非、御礼をしたかったです。

うぃるそんさんには会えませんでしたが、駅舎で路線バスが来るまでの間、そしてバスで下車してからスタジアムに着くまでの間、吾輩は50代くらいの品の良い女性と親しくさせてもらいました。
アルビのレプリカユニも、ジェフのレプリカユニも着用してなくて、応援グッズらしきモノもなく、一体どちらのサポなんだろう？と心の中で引っ掛かりながら、いろいろと話をしていました。
で、この方の話を聞いていくうちに、アルビレディースの試合には、なるべく足を運んでいることが判明。
つまり、アルビサポだと分かったわけです。

このときは、ホッとしましたよ。
万一、ジェフレディースのサポさんだったら、失礼な事を言っていたかもしれませんからね。

というわけで、この中年女性がアルビサポだと分かったので、ここから話が盛り上がりました。
吾輩が今季からレディースの試合に行くようになった事、何とか今季こそディビジョン１に昇格して欲しい事、等々話しているうちに、この女性がふと、次のような事を仰ったんです。


申し遅れましたが、田辺の母です

( ゜Д゜)ポカーン

吾輩、最初、何の事やら、分かりませんでした。

え～と、田辺の母って、つまり、FWの田辺友恵選手のお母様
(￣ロ￣lll)

もう、ビックリしました。
選手の母親の前で、無意識に失礼な事を言ったんじゃないかと、一瞬、血の気が引きましたよ。
幸い、吾輩の言動に不穏当なものはなく、田辺選手のお母様とも、その後、いろいろと話させてもらいました。

聞くと、アルビレディースの試合には、極力、応援しに行っているとの由。
福岡や熊本はさすがに無理だけど、京都など関西圏には行くし、新潟県内のゲームにも応援しに行っているとか。
そして、こんなニュアンスの事も仰ってました。

もっと交通アクセスの良いスタジアムで試合をしてもらえると助かる

と。
吾輩、田辺選手のお母様のこの意見に、大賛成です。
6月11日にあった熊谷の試合会場も遠かったし、アクセスも一苦労でした。
この日の東総運動場に着くまでも大変でした。
田辺選手のお母様は千葉にお住まいなのですが、“こんなに遠いとは”“フクアリあたりでやってくれるとね”なんて愚痴ってましたよ。

ディビジョン1の試合会場は、割と交通の便が良いところでゲームをやってますが、ディビジョン２って、結構、着くまで大変！ってスタジアムでやってませんか。
なでしこリーグの観客動員数は少ないですけど、その理由の一つは、スタジアムへのアクセスが厳しいことにもあるんじゃないですかね。

話が逸れました。
田辺選手のお母様の話に戻りますが、吾輩、娘を応援しに、交通の便の悪さに愚痴をこぼしつつも、ほぼ毎試合のように競技場に出向くという母親の姿にジーンと来ちゃいました
アクセスが悪いって理由だけで、観戦を断念しようとした我が身が恥ずかしく感じましたね。

ところで、なでしこリーグの試合会場には、選手の親御さん、ご家族、親戚、ご友人が、かなり詰め掛けるそうです。
6月11日のAS狭山戦の観戦前に、アルビレディースの熱烈サポーターで、「アルビL日記」というブログの筆者KABAさんに、観客の客層について尋ねたことがありまして、教えて頂きました。

そうそう、選手の親御さんの応援といえば、アルビ男子のルーキー中野のご両親が、九石ドームで行われたVS大分トリニータ戦にいらっしゃって、なんとアルビのサポに差し入れを提供されたとか。
息子をサポートしてくれることに、わざわざ感謝の差し入れ提供なんて、ホント恐縮です（吾輩は現場にいませんでしたけど）。

ここ最近、親子間の殺人事件が続発しましたよね。
親子ってナンだろう？家族ってナンだろう？って吾輩、疑問に思ってましたけど、田辺選手のお母様などの姿を見て、親子の情愛は決して廃れていないんだと確認できました。

この日、応援したジェフレディースアルビレディースの試合は、勝ったものの消化不良の内容で、すっきりしませんでしたが、田辺選手のお母様の愛情に接することができたことに充足感を味わいつつ、今度は高速バスに乗って東京駅に向かい、そこからJR線に乗り継いで、新横浜駅に着きましたけど、その後の記事は、また別の話。


※※人違いのはずはないと思いますが、東京駅に向かう高速バスの同行者に、中村公美選手もいました。
ご両親らしき人もご一緒でしたが、中村選手は東京出身なので、束の間の里帰りをしたのでしょうか。
ここでも、親子の情を目に出来、フンワカとした気持ちになりました。