UEFA杯王者に完敗ですって！

昨日、アルビは05－06年UEFA杯チャンピオンのセビージャと対戦し、0対6という大敗を喫したとのこと。

あっ、ここでお断りを。
アルビと昨日やった相手は「セビリア」と呼称するのが一般的だけど、吾輩はスペイン語の発音に近い表記「セビージャ」を採用してますので、ご了承を。
ちなみに、スペイン語での綴りは「Sevilla」。
ローマ字的に読むと、「セビリア」となっちゃいますよね。
だから、日本語的には、「セビリア」と呼ぶようになった模様。
なもんで、スペインに行って「セビリア」と発音しても通じませんので、スペインに行かれる機会があったら、ご注意くださいね。

で、そのセビージャに完封負け＆6点差負けを喰らましたが、新潟日報やMSNのゲームリポートを読むと、内容でも圧倒されていたとのこと。
この試合を観戦した方々のブログを拝読しても、セビージャにてんで歯が立たなかったという内容で共通しています。

だけどね、吾輩、このボロ負けを、そんなに悲観してません。
というか、逆に、UEFA王者としての力をまざまざと見せ付けて、ガチンコ勝負してくれたセビージャはエライと思ったくらいです。

ここ数年、日本にはヨーロッパのビッグクラブが毎年のようにやって来て、Jリーグのクラブと、アジア市場開拓のための〝花相撲〟をやっています。
バルセロナ、レアルマドリー、インテルミラノ、ラツィオ、ASローマ、マンチェスターユナイテッド…錚々たるビッグクラブが、これまで来日してきました。
南米の有名クラブもやって来てますね。

しかし、上記のチームは、来日したは良いけど、ハッキリ言ってマジに試合はやっていません。
何時間も要して来日した移動疲れ、
時差ボケ、
蒸し暑い気候による体調不良、
プレスや歓迎レセプションへの対応などでコンディションが整いにくい
等々の理由で、本気を出そうにも、そうできないという事情もあるんですけど、最大の理由は
極東の島国にやって来て、
新シーズン開幕前に、
親善試合なんかでケガしてたまるか

という選手の意識にあると思うんですよね。
でも、これは非難できませんよ。
吾輩もその立場だったら、日本などに来ずに、欧州の適当なキャンプ地でトレーニングに励む方が、なんぼもマシだ、と〝手抜き〟しますもん。

まあ、とにかく、いろんな事情があって、日本で親善試合をするビッグクラブというのは、真剣勝負をしないのが相場！
事実、去年の夏、J２降格一直線の泥沼状態だった東京ヴェルディ1969が、レアルマドリーと親善試合をやったけど、レアルマドリー、0対3で負けましたもん。
このゲーム、日本テレビで生中継してたけど、ちょっと途中経過が気になってリモコンでチャンネルを合わせたら、ヴェルディが3対0で勝っていて、一瞬、我が目を疑いましたよ
普通だったら、こんな結果はあり得ませんって（￣△￣；）

アルビが2年前に、バレンシアに大勝したけど、あれだって常識で考えれば、起こりえない結果ですよ。
ヴェルディには失礼な取り上げ方をしたけど、ことほど左様に、来日したヨーロッパのチームは、ベストパフォーマンスを発揮しないわけです。

ここ1～2年の親善試合の集客が芳しくないのは、欧州クラブの選手たちが、本気を出さないことが分かってきたことも一因でしょうな( ´△｀
高い金払って、大したパフォーマンスを観れないんじゃ、客足は遠のきますって。


そういう傾向の中、物見遊山的な姿勢を放棄し、真剣に勝ちにきたのあろうセビージャは、実にエライ
昨日の新潟の気温は“あっちぇ”で、湿度もあったでしょうに、その上、時差ぼけなども加わって、決して万全の状態でなかったのは想像できますが、そこで力を十二分に発揮できたんですからね。

そういうガチのセビージャに、リーグ戦で安定した戦いをできないアルビなどが、手も足をも出ないのは自明の理。
一方的な内容で、アルビサポには不満の溜まるモノでしたけど、それにサビオラが来日しなかったけど、チケットを買った1万2000人の人にとって、セビージャのマジなプレーが観られたのは幸福なことだったと、吾輩は思います。


しかし、大敗したアルビの選手たちは、どん底の気持ちだったことでしょう。
慶治が試合終了後、“ファンのみなさまに申し訳ない試合をしてしまった”と謝罪したくらいですからね。
でもねアルビの選手たちには、ただ完敗した、不様だ、と嘆くのではなく、セビージャとの選手たちとぶつかって感じた〝モノ〟を、自分達に還元して12日から再開されるリーグ戦に活かして頂きたい