渇く間もナシ。~日々是歳々~

在って有るこの世のモノ。楽水楽山急急如律令。

お魚のインレイ完了

2010-06-24 | ランディングネット制作
成形まではヤスリ掛けとかでコナコナの小汚かったので、
あえて白黒写真で載せておりました。

このまま完成まで白黒でいこうかとも思ってましたけど、
こればかりはカラーで見て頂くしかない。


意外と、上品な感じになりました。

両面同じインレイを入れてます。出来はかなり満足。

全体の画像はまたの機会に・・・



さて、来週からはようやく塗装へと作業が進みます。

釣りの予定が入るので、どうしても飛び飛びの伸び伸びな作業なんですが~

お魚のインレイ

2010-06-15 | ランディングネット制作
おててが、いてて・・・久しぶりにやってみたら、5時間ぐらいかかってしまった。

インレイとは・・・彫って埋めるだけ。
が、とても精密さが必要なのさ(笑)


インレイには主に貝を使います。コレはニュージー産アワビのシートを積層に加工し、魚型に切り出してます。

積層しないと切り出し時に簡単に割れちゃいます。特にシッポの細いところや、ヒレ先とか。昨年とても悩んで考え出した加工法です。


さて、横幅16mm、縦9mmほどのお魚を入れるには・・・

ひたすら細かく、細かく。細か~く、木を彫るだけ。
それだけです。


あとちょっとで嵌まる・・・から、なかなか進まない。
どこかが引っかかる。


昨夜はサッカーのワールドカップ南アフリカ大会の「日本対カメルーン戦」をラジオで聞きつつ、この最後の彫りをやっておりました。

勝利の一点「ゴーーーーーール!!!!!」の雄叫びを、なぜか聞き逃しました・・・それだけ夢中だったんですねえ(笑)


無事ハマりました。片面のみ。

ランディングネット成形一歩手前

2010-06-05 | ランディングネット制作
(今回は少々長文です)


以前はランディングネットの成形に、金工用ヤスリでひたすら削っていた。
小型のネットならそれでも2週間ほどで形になる。

が、今度のはいわゆるサクラマスネット。

ハンドメイドで作るにはもっとも大きいサイズだろう。

削る面積は単純に数倍だ。
ヤスリだけでは、とても歯が立たないのは目に見えてる。


そして実際にやってみると分るが、鉄ヤスリは横にかけるのが効率が良い。
ペーパーは縦がけ。

ヤスリを横にかけた時に波打つのを、ペーパーを縦にかけることによって修正しつつ、微妙な形を出していく・・・ってのが、今までのやり方だった。

が、グリップ長で30cmもあると、このやり方ではラチがあかん。ヤスリを持つ手が先にいかれる・・・歪みの修正も統一感が出にくい。


一計を案じて。

ハンドドリルにお手製小型ドラムサンダーをセット。

ぎゅーんと角を落とすように削る。これは早い。

削りすぎないように気を付けながら、ドリルを慎重に動かす。

飛び散る木屑・・・目に入らんようにメガネを。吸い込まないようにマスクを。ついでに帽子。傍から見たら、不審者だ。

機械削りが早いと言っても、平面出しで、あっという間に数時間。
ある程度の形まで出来るのに3日。

10数年使ったドリルから火花が飛び、とうとう壊れた・・・ま、二千円しなかったので。


そこからは手作業。上記の理由からヤスリがけは中止。どうしたかと言うと。


カッターナイフの刃だけでひたすらそぎ削る。
考えてみたらこの方法が一番、形を作り易い。まるで彫刻のよう。

大変なように思うけど、グリップ側もフレーム側も刃をラインに沿って、すーっと動かすだけでどんどん形が出せる。ヤスリがけの大変さよりはずっと楽。ヤスリの一往復よりナイフの一往復のが、削る量が多いので当然だ。

少しペーパーで滑らかにしつつ刃を当てる。気が付くと木屑まみれで夢中に削ってる。これを繰り返すこと3~4日(休息日入れて一週間ほど)。


現在、最終の仕上げまで一歩手前。
一歩手前で止めたのは、ここで細工をします。

小細工を・・・。