(今回は少々長文です)
以前はランディングネットの成形に、金工用ヤスリでひたすら削っていた。
小型のネットならそれでも2週間ほどで形になる。
が、今度のはいわゆるサクラマスネット。
ハンドメイドで作るにはもっとも大きいサイズだろう。
削る面積は単純に数倍だ。
ヤスリだけでは、とても歯が立たないのは目に見えてる。
そして実際にやってみると分るが、鉄ヤスリは横にかけるのが効率が良い。
ペーパーは縦がけ。
ヤスリを横にかけた時に波打つのを、ペーパーを縦にかけることによって修正しつつ、微妙な形を出していく・・・ってのが、今までのやり方だった。
が、グリップ長で30cmもあると、このやり方ではラチがあかん。ヤスリを持つ手が先にいかれる・・・歪みの修正も統一感が出にくい。
一計を案じて。
ハンドドリルにお手製小型ドラムサンダーをセット。
ぎゅーんと角を落とすように削る。これは早い。
削りすぎないように気を付けながら、ドリルを慎重に動かす。
飛び散る木屑・・・目に入らんようにメガネを。吸い込まないようにマスクを。ついでに帽子。傍から見たら、不審者だ。
機械削りが早いと言っても、平面出しで、あっという間に数時間。
ある程度の形まで出来るのに3日。
10数年使ったドリルから火花が飛び、とうとう壊れた・・・ま、二千円しなかったので。
そこからは手作業。上記の理由からヤスリがけは中止。どうしたかと言うと。
カッターナイフの刃だけでひたすらそぎ削る。
考えてみたらこの方法が一番、形を作り易い。まるで彫刻のよう。
大変なように思うけど、グリップ側もフレーム側も刃をラインに沿って、すーっと動かすだけでどんどん形が出せる。ヤスリがけの大変さよりはずっと楽。ヤスリの一往復よりナイフの一往復のが、削る量が多いので当然だ。
少しペーパーで滑らかにしつつ刃を当てる。気が付くと木屑まみれで夢中に削ってる。これを繰り返すこと3~4日(休息日入れて一週間ほど)。
現在、最終の仕上げまで一歩手前。
一歩手前で止めたのは、ここで細工をします。
小細工を・・・。