天使と悪魔
私はまだ機嫌がなおっていない状態で家に帰ってきた。
ソラ「ただいま。」
真理「ソラ!」
お母さんが不意に私を抱きしめる。
真理「ソラ、よくがんばったね、ありがとう。」
ソラ「えっ・・な、なに?」
真理「天使の仕事、引き受けてくれたでしょう?私ね、あなたは断ると思っていたの、だって何がなんだかわからないことなんて普通は引き受けないじゃない?」
たしかにそうだ、そう考えると私は変わった性格なのかもしれない。
ソラ「でもお母さんも私と同じ様に引き受けたんでしょう?そしたら私も受けても不思議じゃないんじゃない?」
真理「ふふっ・・・そうね、でも無茶だけはしちゃだめよ、いざというときには自分の命を第一に考えて。」
ソラ「うん、わかった。」
真理「それと、はい、一日遅れちゃったけど誕生日プレゼント。」
ソラ「・・・・・笛・・・・?」
お母さんはきれいな水色をした小さな1cmくらいの笛をくれた。
真理「吹いてみて。」
私は不思議に思いながら「フー」と吹いてみたがなにも音はしない
ソラ「お母さん、これ壊れてるんじゃ・・・・」
そう言いかけた途端、2階からすごいスピードでなにかが私の目の前に来た。
ソラ「アポロン!?どうしたの・・・っていうかなんで私の家に!?」
アポロン「自分から呼んでおいてどうしたはないであろう!」
はっ?私が呼んだ・・・?
ソラ「お母さん・・?これって・・・・・?」
お母さんが少し笑いながら答える。
真理「それはね、精霊の笛っていって、吹いた人のパートナーにしか聞こえないの、もちろん、パートナーを呼ぶために使うのよ、どんなに離れていてもパートナーには聞こえるわ、その色、見つけるの苦労したのよ。」
ソラ「それはわかったけど、なんでアポロンが家にいるの?」
アポロン「聞いてないのか、我もこの家に住まわせてもらうことになった。」
ソラ「へっ?そうなの?っていうかアポロン住んでたとこは?」
アポロン「以前は精霊界に住んでいたが、そなたに呼び出されたからな、そう簡単には精霊界へ戻ることはできない。」
ソラ「そっか・・・、なんか家族が増えたみたいでうれしいな。」
真理「・・・・・・・・」
「きゅ~」
私のおなかがなさけない音を出した。
ソラ「そっ・・、そういえばお昼ご飯まだだったんだ!」
私は顔が赤くなった。
真理「ご飯なにがいい?」
ソラ「う~ん・・あっ、そうだ!アポロンは何が食べたい?」
アポロン「我は人間の食べ物など知らぬ。」
真理「じゃあ、おにぎりでも作ろっか、ソラ、手伝ってくれる?」
ソラ「うん!」
こうして私たちは新しい家族を加えて昼食を迎えた。
私が作った大きすぎるおにぎりをアポロンが一口でたべようとしたため、のどに詰まらせたりと、久しぶりに、にぎやかな食事となった。
食事が終わったあと、私とアポロンは2階のピアノがある部屋に来た。
アポロン「そなた、ピアノは弾けないのか?」
ソラ「お母さんは弾けるけど、私は全然。」
アポロン「では何か楽器はできないのか?」
ソラ「う~ん、学校の授業でリコーダー吹くぐらいしか・・・・」
それもかなりヘタだ。
アポロン「なんと・・・、我は音楽の精霊ぞ、そのパートナーが楽器のひとつ演奏できぬとは・・・・」
アポロンはため息をついて1階へと戻っていった。
ソラ「悪かったわねっ。」
私は独り言のようにそうつぶやいた。
しかし、どうやらアポロンは音楽が好きなようだ、今度ルミにフルートでも教えてもらおうかな・・・・・。
そういえば思い出した、明日は日曜日、ルミと紗江と一緒にお買い物に行く約束をしていたんだった。
いろんなことがありすぎて他のことを考えることができなかった、でもやっとそれができる。
私は「ほっ」とため息をついてから明日の買い物を楽しむことにした。
ソラ(とりあえず、仕事のことは月曜からということで)
私は今日会った悪魔のことなんてすっかり忘れてしまっていた。
私はまだ機嫌がなおっていない状態で家に帰ってきた。
ソラ「ただいま。」
真理「ソラ!」
お母さんが不意に私を抱きしめる。
真理「ソラ、よくがんばったね、ありがとう。」
ソラ「えっ・・な、なに?」
真理「天使の仕事、引き受けてくれたでしょう?私ね、あなたは断ると思っていたの、だって何がなんだかわからないことなんて普通は引き受けないじゃない?」
たしかにそうだ、そう考えると私は変わった性格なのかもしれない。
ソラ「でもお母さんも私と同じ様に引き受けたんでしょう?そしたら私も受けても不思議じゃないんじゃない?」
真理「ふふっ・・・そうね、でも無茶だけはしちゃだめよ、いざというときには自分の命を第一に考えて。」
ソラ「うん、わかった。」
真理「それと、はい、一日遅れちゃったけど誕生日プレゼント。」
ソラ「・・・・・笛・・・・?」
お母さんはきれいな水色をした小さな1cmくらいの笛をくれた。
真理「吹いてみて。」
私は不思議に思いながら「フー」と吹いてみたがなにも音はしない
ソラ「お母さん、これ壊れてるんじゃ・・・・」
そう言いかけた途端、2階からすごいスピードでなにかが私の目の前に来た。
ソラ「アポロン!?どうしたの・・・っていうかなんで私の家に!?」
アポロン「自分から呼んでおいてどうしたはないであろう!」
はっ?私が呼んだ・・・?
ソラ「お母さん・・?これって・・・・・?」
お母さんが少し笑いながら答える。
真理「それはね、精霊の笛っていって、吹いた人のパートナーにしか聞こえないの、もちろん、パートナーを呼ぶために使うのよ、どんなに離れていてもパートナーには聞こえるわ、その色、見つけるの苦労したのよ。」
ソラ「それはわかったけど、なんでアポロンが家にいるの?」
アポロン「聞いてないのか、我もこの家に住まわせてもらうことになった。」
ソラ「へっ?そうなの?っていうかアポロン住んでたとこは?」
アポロン「以前は精霊界に住んでいたが、そなたに呼び出されたからな、そう簡単には精霊界へ戻ることはできない。」
ソラ「そっか・・・、なんか家族が増えたみたいでうれしいな。」
真理「・・・・・・・・」
「きゅ~」
私のおなかがなさけない音を出した。
ソラ「そっ・・、そういえばお昼ご飯まだだったんだ!」
私は顔が赤くなった。
真理「ご飯なにがいい?」
ソラ「う~ん・・あっ、そうだ!アポロンは何が食べたい?」
アポロン「我は人間の食べ物など知らぬ。」
真理「じゃあ、おにぎりでも作ろっか、ソラ、手伝ってくれる?」
ソラ「うん!」
こうして私たちは新しい家族を加えて昼食を迎えた。
私が作った大きすぎるおにぎりをアポロンが一口でたべようとしたため、のどに詰まらせたりと、久しぶりに、にぎやかな食事となった。
食事が終わったあと、私とアポロンは2階のピアノがある部屋に来た。
アポロン「そなた、ピアノは弾けないのか?」
ソラ「お母さんは弾けるけど、私は全然。」
アポロン「では何か楽器はできないのか?」
ソラ「う~ん、学校の授業でリコーダー吹くぐらいしか・・・・」
それもかなりヘタだ。
アポロン「なんと・・・、我は音楽の精霊ぞ、そのパートナーが楽器のひとつ演奏できぬとは・・・・」
アポロンはため息をついて1階へと戻っていった。
ソラ「悪かったわねっ。」
私は独り言のようにそうつぶやいた。
しかし、どうやらアポロンは音楽が好きなようだ、今度ルミにフルートでも教えてもらおうかな・・・・・。
そういえば思い出した、明日は日曜日、ルミと紗江と一緒にお買い物に行く約束をしていたんだった。
いろんなことがありすぎて他のことを考えることができなかった、でもやっとそれができる。
私は「ほっ」とため息をついてから明日の買い物を楽しむことにした。
ソラ(とりあえず、仕事のことは月曜からということで)
私は今日会った悪魔のことなんてすっかり忘れてしまっていた。